The Viewpoint of LS-KIPPS

気になる新聞記事や本について、私の視点で書いています。

LS KIPPS 板倉克典

最低賃金の改定額

2016-08-26 | ブログ

 

厚生労働省が8月23日

最低賃金(時給)の改定額が全国の都道府県で出揃ったと発表しました

 

これは7月28日に厚生労働大臣の諮問機関である中央最低賃金審議会が示した

「平成28年度地域別最低賃金額改定の目安について」

をベースとして都道府県ごとに額を決定、その改定額が10月より順次発効するとのこと

 

昨年度の全国平均が 798円

そして今年度は 823円 で昨年度より25円アップ

朝日HPより

 

これは過去最高の上げ幅らしいです

 

労働側は嬉しいですけど、経営側は・・・でしょうね

最低賃金が一番高いのは、東京都 932円

一番低いのは、宮崎・沖縄県 714円

200円以上の開き 大きい

 

厚労省HPより

近畿の府県を見てみると・・・奈良県・和歌山は低いです

アルバイトするなら奈良県より京都・大阪に行くべき

 

ここ数年は最低賃金はどんどん上昇しています

 朝日HPより

とはいえ、街頭インタビューなんかを見ていても、

みんなそんなにハッピーな意見ではありませんね

 

8月26日に発表された 「消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)」 をみても

ここ 5ヶ月は前年同月比でマイナス・・・

つまり物価上昇を狙っている日銀・政府の思い通りには行っていないのが現状

 

みんな財布の紐を緩めようにも、入ってくるもの(賃金)が増えないと・・・

 

 ある程度強制的に賃金を上げる  (この効果は少しずつ現れてきています

 政府が明るい未来を示し、国民のデフレマインドを改善させ、消費を喚起させる

 企業収益が上がり正規・非正規ともに賃金をさらに上昇させる

 

みんな理想は分かっていますが、思い通りにならないのが現実

デフレマインドの改善は何よりも難しいでしょう

値段の高いものが安くなれば、みんな喜んで買いますが、

逆はそう簡単にはいきません

よほど賃金が上昇するか宝くじにでも当たらない限り

 

 

 

 

 

 


電力のはしご

2016-08-22 | ブログ

 

新聞記事にて特集が組まれていました

「無電化地域における電気の普及」 に関して

 

朝日HPより

 

日本においては、夜、家の中に 〔明かり〕 がともっているのは当たり前

当たり前なので、その 『有り難さ』 について考えることもないでしょう

 

しかし、世界にはその 〔明かり〕 さえ普及していない地域(無電化地域)がまだまだあります。

インドを含む南アジア、あとアフリカの大半

 

安定した電気を24時間安定供給できるインフラが整備されるまでには、

数段階の手順があり、それを 「エネルギーのはしご」 と呼ぶそうです。

 

朝日HPより

 

このイメージ図を見ると日本をはじめとした先進国が

いかに電力インフラがキチンと整備された国(=暮らしやすい)か分かります

 

少し前にパナソニックがそうした地域に小さな太陽光パネルとLED照明がセットになった

「ソーラーランタン」の普及に努めているとテレビで見ました。下図がその製品です。

 

Panasonic HPより

 

このソーラーランタンは、はしごの1段目

2段目の SHS(ソーラー・ホーム・システム) は、太陽光パネルが大きく、発電した電気を

バッテリーにためて、複数の照明やテレビ、扇風機などが使える機器

パナソニックの製品「ソーラーストレージ」は、充電電池(エネループ)が本体に内蔵されていて

LED照明はもちろん、USB端子も供えており、2段目のSHSとしての製品の手前くらい

 

Panasonic HPより

 

途上国における人々の暮らしが少しでも上を向くように、様々な貢献活動や

技術供与(そこにはビジネス目線も含まれる)することが先進国としての役割

 

Panasonic HPより

 

夜に本を読みたい、自分の将来のためにもっと勉強したいという気持ちの強さ

 当たり前のように照明がともっている家の子供達

 夜になると照明もなく、何も出来なかった無電化地域の子供達

この両者に 勉学に対する温度差 があるのは当然

 

しかし上記のような製品が普及することで、無電化地域の子供達は

「出来なかったことが出来る喜び」 を爆発させ、ものすごく勉強するでしょう

このことが地域の発展、国としての発展につながり、その国から国際的に活躍できる人材が

10年・20年後に輩出されていくのかも知れません

 

現在、途上国と言われている国々も徐々には経済発展していくので、その過程を

ビジネスチャンスと捕らえ投資などを行う企業がいるのは結構なことですが、

ほとんどの国が経済的に十分に発展して、人口ピラミッドが 『つぼ型』 を通り越して

『逆富士山型』 のような状況になるときは訪れると思われます

 

そのとき、国際社会における日本の位置づけはどのようになっているのでしょう

と考えてしまう私・・・そのときには私は既に墓の中か

 

 

 

 


蚊の遺伝子改造

2016-08-08 | ブログ

 

気になる記事を発見

 

主に赤道下の熱帯地方で流行が見られる 『ジカ熱』 『デング熱』

共に熱帯地方で多く生息する 『ネッタイシマカ』 など

ヤブカ属の蚊によって媒介されるウイルスによる感染症

 

※ 日本の竹やぶなどで見られるのは 『ヒトスジシマカ』 ですが、これもウィルスの媒介は可能のようです

 

 国立感染症研究所HPより

 

現在、リオオリンピック2016 が開催されているブラジルでは、妊婦がジカウィルスに感染することで

胎児が感染し、小頭症の赤ちゃんが多く見られる とのニュースもありました

 

その記事によると

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子孫を残すことが出来ないように遺伝子操作された【蚊:mosquitoes】が

ある地域(ブラジル・パナマ・ケイマン諸島など)では実験のために放たれおり、

その地域の蚊の駆除に効果を出している。

そして、この蚊を作り出したイギリスの [Oxitec社] と共同で研究を進めている

アメリカのFDA(食品医薬品局)が 「こうした遺伝子改造生物を自然に放つ事に対して

環境への重大な影響は見られない」 とする最終見解を5日に発表した

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 という内容です。

アメリカFDAのサイトの記事(一部)を抜粋すると

August 5, 2016

The FDA has completed the environmental review for a proposed field trial to determine whether the release of Oxitec Ltd.’s genetically engineered (GE) mosquitoes (OX513A) will suppress the local Aedes aegypti mosquito population in the release area at Key Haven, Florida.

After considering thousands of public comments, the FDA has published a final environmental assessment(EA) and finding of no significant impact that agrees with the EA’s conclusion that the proposed field trial will not have significant impacts on the environment.

 

アメリカFDAとしてはフロリダ州 南端の島〔Key Heaven〕を初めての実験場所として選定

環境に重大な影響は見られないという環境調査結果を支持するという形で結論付けたようです。

最終的には、地元の住民投票で実験をする・しないは決めるようですが・・・

 

 朝日新聞HPより

 

私も小さい頃から思ってきました

「蚊とゴキブリだけは世の中からいなくなっても他の生き物は困らないんじゃない」

こういった 〔生き物の遺伝子をどうこうする〕 という話が出てくるときは、

必ず賛否両論は出てきますが、

そういった技術を手に入れている以上、もう動きは止められないです

遺伝子組み換え食品もかなり栽培され、私達の口に入っているでしょうし・・・

 

重大な病気を短期間でも防ぐことが出来るならば、私はやれば良いと思います

媒介者を失ったウィルスはまた他の媒介者をさがす、つまりイタチゴッコになりますが

これもしょうがない

インフルと同じでウィルスは厄介者です

 

文章長くなりました。

最後まで読んでくださりありがとうございました