久しぶりの投稿になりますが、今回のテーマは
『衣類の大量廃棄』 について
私たちが普段購入する服・靴・カバンなど
特に衣類に関しては、季節ごとに新しいデザイン・機能性をもった商品が
店頭に並びますが、新商品たちに売り場を奪われた旧商品たちは、どこへ
セールで割引して売れていくものもありますが、はやり残っていく商品たちも
このような商品たちは、日本国内だけでも年間 「10億枚」ほど廃棄されているそうです
ある在庫処分業者は、アパレルメーカーから定価の1割ほどで売れ残りを買い取り、
ブランドタグなどを切って、自社サイトで再販売もしているようですが、それでも廃棄されていく
朝日HPより
最近、よく目にする 「持続可能な開発目標」=SDGs
服を供給する生産者と購入する消費者に対し
「つくる責任、つかう責任」 を提唱・・・
とは言うけれど
大手アパレルメーカーは、下請け工場に対して安く製造を依頼して、
工場は高い時給は出せないので、安い時給で労働者を確保
しかも、実際に働いているのは、技能実習生として日本に学びに来た人たちで
技能の習得のために来ているのに、実際は「割安な労働者」として扱われてるのが現状
朝日HPより
こんなこと続けていたらダメですよね
我々消費者は、販売価格が安いなら、「万々歳 」
買い物の際、製造にかかるコストなんて意識していない
服が安く手に入るその裏側で、労働者が安い工賃で製造しているという事実 を
心に留めておく必要はあると思います
(全てのアパレルメーカーに当てはまる話ではないですけど・・・)
現在、法政大学総長を務めておられる 田中優子さん の書かれた記事に
「江戸の循環型経済」 というのがありました。
内容をまとめると
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江戸時代において、武士も住民も古着屋で〔着物〕を安く買い求め、
何度もリサイクルするという循環型経済が出来ていたというのです。
裕福層が、呉服屋(越後屋か?)で仕立てた着物が、数回袖を通した後に
古着屋へと渡り、ココから一般住民の手に渡って、循環がスタート
着物をほどいて、反物(巻いたやつ)にして洗い、そこから襟を付け替えたり、
また端切れ同士を合わせて、着物へと再利用
さらに、子供用の着物へ手直しをして、それでも使えなくなると
布団地や敷物、クッションなどに形を変えて再利用、
使い終わり、布をかまどで燃やした灰さえ、灰買い業者がいたというから・・・
古着を縫い直す技術が誰の手にもあることが、こうした循環を支えていた
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現在のように、衣類が大量にしかも安く売られてる社会において
人の意識はここまで回らないし、なにより再利用する必要性がない(低い)
朝日HPより
「古くなったら廃品業者に出すが、リサイクル店に持っていくか、メルカリに画像アップするか」
で済んでしまう
リメイクしてまで着るというのは、趣味でやっている人を除けば、そこまでやらない
極端な話、安く衣類が買えないような社会になったら、みんなリメイクしますよ
どのメーカーもジーンズは10,000円~の商品しかない(割引なし)
ポロシャツも、ラルフローレン・フレッドペリー・ラコステなど10,000円近くするものしか存在しない
(ただし、値段が高い分、生地の質も縫製もクオリティーはGOOD)
衣類の供給サイドが、ドシドシ新商品を出してくるがゆえに、
モノが溢れすぎている現状で、循環型社会への意識向上は難しいでしょう
世の中が便利になっていく一方で、その悪い側面も見えない形で存在しているという
視点をいつも持ちながら生きてゆくべきだと思います
久しぶりに書いたら、長くなってしまいました。
最後まで、目を通していただき有難うございました