携帯破壊者~FOMA destroyer

三ヶ月に一度書くくらいの日記コーナー。

強風!スウェーデン生まれのにくいやつ!

2006-03-19 21:14:49 | Weblog
休暇三日目、秋葉原に行ってきた。
中田商店にて、スウェーデン軍の皮製バンダリアを購入。…てきとうな画像が見つからない。ぐぐって調べられたし。ポーチが6つ付いて、キーリングの付いた、一般的なタイプ。値段だが、なんと5800円!ついでに裁縫道具も付いてくるという訳のわからない価格設定。通販とかでも見るからに安っぽいレプリカが1万とかするのに、実物をこの値段で見たのは初めてだ。というか、モノ自体さいきんは見ない気がする。2年位前に下北沢で見たが、それ以来か。そのときは13800円だったと思う。
正確なところはわからないが、相当に古いものだ。制式で使っていた時代も長かったんだろう。店にあるのも状態にばらつきがあった。当然ながらノークレーム・ノーリターンなので、たっぷり時間をかけて選ぶ。噂では、経年劣化の激しい製品だと聞く。においもある。太陽と風にさらして抜こう。
この製品の特徴としては、ベルト部分とポーチ部分から成るのだが、ポーチ部分が一枚の皮から切り出されている(!)ということ。妙に贅沢な仕様だ。耐久性には優れているんだろう、が、使い勝手は悪そうだ。もろくなった部分を交換できないし、擦れたりした部分を繕うのも難しい。手入れだって簡単じゃないだろう。というか、コストが高い。軍ものとしてはどうかと思うが、それがゆえに、趣味の小物としては素晴らしい出来になっている。ほれぼれするような作りだ。ジャケット丈の短くなる季節が来たら、使い倒そうと思う。

その後、秋葉原に新しく出来た「アニメセンター」に行く。しょぼい、なんか。
あと同じビルにあるレストラン街でカレー食べた。ふつう。
おそろしく風が強い日で、ビル風で吹き飛ばされそうになった。誇張ゼロで。正面を向いて歩こうとすると呼吸できないため、後ろ歩きで移動したりもした。俺は乙雅三か?
相当やばい感じの雲行き。空を見れば砕け散るような雲の群れ。
散策を切り上げて帰ることに。「フォークロア・ジャム」購入。ああ…また積みゲが…でも前からほしかったんだもん…ベスト版だし。


雨、そのあと。

2006-03-17 07:41:01 | Weblog
出かけたとたんに呪われたような勢いで、雨。自転車で、
―――大量の衣類をリサイクル屋に寄付→八百屋で今晩使う分の野菜を調達→魚屋もよりたい→ついでにクリーニング屋も開いてるなら→本屋も行きたくないわけではないな。…
というルートを考えていたのだが、八百屋までで計画が座礁に乗り上げる。ナスとエリンギその他適当に安かったものを引っつかんで、ダッシュで退却。大粒の雨で目を開けていられない。冷たいとか感じるよりも、視界を奪われることがシリアス。力いっぱいにペダルを踏み込むが、その端からトルクが逃げていくような感触。何度か足を滑らせそうにもなった。
大慌てで帰宅、シャワーを浴び着ていた物を乾燥室に叩き込み、ご飯をとぎ、なんかこのへんで疲れたから一回腰を下ろそうかなあとも思ったが、そうすると立ち上がるまで時間かかりそうだったので調理を開始。
ナス、エリンギを拍子切り。豚コマ200をひと口大に。醤油をぐりぐり揉みこむ。…と思ったら冷蔵室には豚があんまりなかったので、冷凍庫の牛肉をちょっと使用。少なめの油で具材を炒め、なじんだところで出汁投入。醤油1、みりん1、酒1、水1カップ、昆布10センチくらい…でも昆布が見当たらない…たまに料理するとこうだ(sigh
しょうがないのでカツオ節で行く。なんかもう大分変わってきた気がするが、5,6分煮て、溶き卵をかけてできあがり。
…なんか茶色~って感じの見た目。あまりうまそうには見えないが、食べてみると地味にうまい。ごはんに合うね。でもカツオじゃなく昆布だなーやっぱり。油をあまり使わないで済むのは、いい。私の場合、炒め物がやたら多いので。

いざ鎌倉!

2006-03-16 00:58:32 | Weblog
いやまあ、はしゃぐほどの事ではないんですけどね。行ってきました。鎌倉。

なんていうか、…いくつか判ったことが。とりあえず、今はべつにシーズンじゃないってことがひとつ。鶴岡八幡宮の参道とか、桜のさかりの季節はさぞきれいなんでしょうが…今は単なる枯れ木の植わった歩道。せめて夏場なら緑があるんだけどそれもないし。見渡す限り年取った人と修学旅行生と寺、寺、神社、見た目寒い。地金の見えた観光地としか見えず、いまひとつ盛り上がれず。さびしい気分になり「わざわざ会社休んで、おれはいったい何を…?」と透徹した気分に。そこらの店で昼を食べて即帰った。物価も高いでやんの。あ、でも空気はわりときれいだった。気候的にあったかいのか、すでに大島桜が咲いてるところもあった。花といえば、ただ、宝戒寺の枝垂れ梅がきれいだった。圧巻というほど壮麗じゃないと思ったが、ちょっと愛らしい。縁結びの寺だそうで、祈願の文にもそれ関係が多いようだった。「かわいくてスタイルが良くて巨乳の彼女ができますように」とか、ほぼ編集なしでそんなことが書いてあるw。ちょっと面白かった。購入したみやげは鳩サブレー。本日の交通費は往復で1500円程度。昼もそんなもん。サブレーが1050円。しょぼい観光としては高くついたが、まあ、あれだ、姉しょのロケ地を見に行ったとでも思おう。「あー、ここだここ。ここで瀬芦里ねぇねぇがインチキ商売を立ち上げたんだ」とか、そんな。

速攻で引き上げたおかげで、地元に帰ってもまだ2時半。おかげで夕飯が作れる。
ひさしぶりで腕が落ちてるのが不安だったが、意外になんとかなった。メニューは
「卵と豆腐と豚コマの炒めもの」。
ほぐした豆腐と、豚肉、ネギ、しいたけ、いり卵を炒め合わせて、オイスターソースと醤油と酒でまとめる。豚コマはごくごく少量の胡椒をふって、片栗粉をまぶしておいておくと、やわらかくてうまい。うす味だけど、ご飯が進む。母にも好評だったので何より。けっこう、べた褒めだった。ただ油を相当つかうので、食事も後半になるとすすまなくなるのが難点。ひとくちふたくちは最高なんだけどなー。ネギの量を増やしても抜本的な解決にはならないし。やっぱり具材ごとにひきあげてるのが問題か?その都度、余計に油をつかうことになるものな。まずは肉、その油をあてこんで豆腐やらなにやらを入れていくほうがいいのかもしれない。シイタケは…ぶっちゃけ、必要ではないな。あったほうが食感がたのしいのは確かだが、油を吸うし。ううむ…要、改善。

あしたは、別のメニューに挑戦してみようと思う。
なんか買い物した後で気づいたが、冷蔵庫に牛バラもあったのだ。


感想など・武魂絵巻

2006-03-13 23:52:35 | 南條範夫
光文社文庫、上下巻。ヤフオクで数冊セットで購入したもののひとつ。
やはり絶版だが、光文社サイトでDL販売してるみたい。でも紙のほうが読みやすいよねやっぱり。PDAとか持ってるひと向けなんだろうか?私はできるビジネスマンではないし、どころかビジネスマンですらない。端くれだ。


さておき、武魂絵巻。
エンターテインメントに徹したタイプの作品であり、けっこう行き当たりばったりや偶然の出会いで話が進む。
内容。真田幸村の遺児である主人公、五位鷺志津馬(ごいさぎ・しづま)は倒幕を念願とする美剣士である。剣をとっては作品世界いちの彼であるが、独力で達成できる野望ではない。
そこで有力大名に近づき、これをそそのかして謀反させ、天下を乱すところから始めようと考える。幕府に楯突く意思と力を持つ大名として、彼は徳川忠長を選んだ。
…この時点ですでに野望は失敗臭い。忠長って…
が、ともかくも、そこを皮切りに幕府に不満のある諸大名に声をかけて回り、クーデターに備えようとする。これが五位鷺のシナリオ、骨子になる部分。まずオーソドックスな導入であると言えようが、…でも、これが全然すすまない。
この長編の肝は、なんと言っても妙に豊富な登場人物にある。彼らがそれぞれに意図をもち、絡み合うやら合わないやら、勢い良く空転し続けていく所にある。
恨みつらみ、すてばちな暴力、復讐心、愛。五位鷺やその従者・鬼丸などは、とてもまっとうな性格と行動の持ち主である。あるが、それゆえにあんまりお話を動かしてくれない。また、お話を強烈に小突き回してはあらぬ方向に持っていくような、異常にあくの強い人物がぞろぞろと出てくる小説なのだ。話がさっぱり進まない。
たとえば五位鷺のライバル的な剣士、車大膳。口癖は「蛆虫!」行き当たりばったりに行動する狂犬のような男。性格は最低のサディストでマゾヒスト、本物のロリコンで、強姦魔。主な収入源は辻斬り強盗。たまに登場しては状況をひっかきまわし、死体をいくつか残して退場する。
たとえば五位鷺に恋する女、織姫。強烈なツンデレであり、五位鷺に執拗に近づこうとする。そのためには手段を選ばない。五位鷺が駿府に行ったと聞けば、即追いかけることを決める。このために徳川忠長の側室になるのも辞さない…あれ? 五位鷺はしかし、ハーレムものラブコメの主人公さながらの鈍さを持つモテモテ童貞であるため、いっさい相手にしてもらえない。
たとえば忍者、まよわしの九蔵。織姫に懸想するが、ツンデレのツン部分しか与えてもらえないキモメン。車大膳を兄の仇として付け狙う。鬼丸を流儀の敵として付け狙う。伊賀者を語らって鬼丸を罠にかけるが、逆襲され、伊賀者数名に付けねらわれる。やはり行き当たりばったりに行動しては、状況をひっかきまわして居なくなる。
お話は、こうしたクレイジーな人物たちが足を引っ張り合って進行する。
五位鷺はほとんど受動的である。上記の設定のほかにはこれといった特徴のない主人公なのだ。ナイーブで朴訥な、めずらしいタイプのテロリストである。ぜったい成功しねえよコイツ。そう思わせること請け合いであり、事実成功しない。常に色々な厄介ごとに巻き込まれては時間を無駄にする。まあ、本筋も進めようにも、しょせんはかついでるのが忠長なのでどうにもならないのだが。
全体にライトノベルっぽい。何かのTRPGのリプレイを読んでるような気分になる。五位鷺がダメージディーラー、鬼丸が情報収集担当の盗賊。お目付け役の早念和尚は、きっとベテランプレイヤーなんだろう。キャンペーンシナリオを遊んでいて、セッションごとに別の参加者が居てゲストPCが入ってくるような感じだ。たいていのセッションではマスターの思惑を早々に外れてシナリオが進み、解決もけっこう場当たり的に行われる。
そう考えて読んでみると、そういえばビジュアル面にも気を使っている。イラストに起こしたら映えそうだ。織姫のツンデレ、ヒロインのロリエロ、ショタっ子、エロお姉さんと、隙のない布陣である。

読み終わったあと、べつに何も残らないお話である。でも読んでいる間はニヤニヤ笑いが止まらない。その場その場の強引な展開が文句なく楽しい、佳作。