携帯破壊者~FOMA destroyer

三ヶ月に一度書くくらいの日記コーナー。

V フォー・ヴェンデッタ

2006-04-30 23:40:00 | Weblog
見てきたっす.いやー、面白キモかった。

渋谷のクロスタワー…尾崎豊が夕日を見てた記念碑のあるビル、もとは東邦生命ビルって呼ばれてたところでやってる。小さい箱だが、それでも空席が目立ってた。10:30開始のスケジュールで10分遅れ入場したのに、ぜんぜん問題なく見れるってうれしいけど興業的にはどうなんだろ。
あらすじ。第三次世界大戦後のイギリス、ロンドン。人々がファシズムぎしぎしで毎日を怯えて暮らす中、仮面をかぶったヒーローが現れる。手始めに裁判所ビルを爆破したヒーローは人々を自由と革命の未来へと導くべく呼びかけるが、彼には隠された暗い部分があり…
これには原作があり、同名のアメリカン・コミックなのだが、ライターの怪人アラン・ムーアがイギリス人だけあって正しい英語と諦念とペシミズムにみちた、全く以ってマンガらしくない作品である。絵的な見せ場に乏しい、内容が小難しい、有名キャラクターが出てくるわけでもない…敬遠されたのか、長らく日本では紹介されてこなかった。私もグアムのときに原語版買ってきたが、つたない私の英語力でもそうとうクるものがあった。映画はそのへんいいね、字幕あるから辞書をひかないですむ。
映画の内容にふれるのは無粋なのでひかえるが、じつに面白かった。印象的なガジェットとして主人公の「仮面」があるが、これはコミュニケーションの断絶だ。社会的にはまったく無能の人、誰にとっても何者でもない。ただのモノ、概念を運搬する亡霊だ。人間ではない。「人」の「間」に居ないのだ。なんてみじめなヒーロー像だろうか!

それはさておき。グッズも買ってきた。今回の目玉商品はなんといっても「仮面」!材質とかは不問として、例のうすきみわるい仮面を売店であつかっていた。
笑っているようにも、泣いているようにも見えるあの面だ。あまりに存在感があって、置く場所に困るほど。なんかすごい見られてる気になるんですけど。


アイマスが渋谷某店で撤去されてたの確認~お買い物カーニバル

2006-04-28 17:34:00 | Weblog
いやー、そんな制度があるのは知ってたが、取れるものとは思ってなかった。でもまあくれるっていうんで貰いましたよ金曜日。天気も良かったし、「えーと、GW中かわりばんこに半休とろーぜ。例外なく。とりあえず今日の午後かえるひとー?」という師匠の朝令暮改的提案に「急に言われても困るなあ」と眉を寄せる作業班を見回しまして、「げへへ貰えるモンならなんでも頂きますでげすよ」と率先して承知したのが昨日のこと。いやー、なんかいけないことしてるみたいでしたよ。

平日の横浜ってマジでなにもすることない町だなーとか思いつつ、「入ったことない店だけど時間あるときに入ってみよう」という店に入ってみる。それほどうまくもなかった。チキンがすげえパサパサだが、付け合せのラタトゥイユがうまい。フレンチとしてはいいのか。まあ無計画な散歩を2時間ほどしてから電車へ。この間にいくつか買い物をした。
横浜西口にはオタク系の書籍を買える店が3つある。とらのあな、メロンブックス、ゲーマーズ。それぞれ客層と棚の傾向と店員の愛がちがう。ゲーマーズは愛がないがラノベが充実してる。とらはオマケがつくが小部数しか入らないので信頼性に欠ける。メロンは愛にあふれているが、棚が偏っている。なので時間のある場合の私の買い物経路は『メロンで買えるだけ買ってまだ買い物欲がおさまってなかったら他店いってもいいかも。あとオマケ次第で浮気せんでもない』というもの。今回はレジで「6700円になりますー」と言われておなかいっぱいに。

渋谷に移動。V・フォー・ヴィエンデッタを見るつもりだったが、タイミングを逃したので本屋や古着屋、タワーレコードなど休みだと込みそうな店へ。でもすでに荷物が相当あるので長距離の移動はしたくない。トイレに行きたかったのもあり、文教堂渋谷店に行く。メロンにもなかったようなブツがちらほら。GJ、文教堂渋谷店。できたらトイレットペーパーは切らさないようにしてください。ネクタイを使おうかと思いました。

ほうぼううろつきまわり、つかれはてたので帰ることに。本日の購入物。
サンタモニカでスイス軍のツールバッグを買う。スイス軍なので例のあの色、カーキではない緑色。持ち手も底も留め具もやたらいい皮を巻いてあり、トリムのような上品さがある。デザインは無骨の一言だが、軽やかだ。中にリムを入れて型がくずれないようになっているのも、用途を想像させて楽しい。3990円。あわせて、ふるい鍵を二つほど購入。バンダリアの飾りにほしいと思っていたのだ。あわせて700円くらい。
タワーレコードでマイルスデイビスの10枚組み1500円(!)を。ピアソラのベストとおなじ伝だろうか。なんとなし、体裁も似ている。シリーズ・リリースならチェックしてもいいかもしれない。
書籍。
平山読「ホーンテッド!」1から4巻。トンチキでクレイジーな文章の合間合間にぞっとするような酷薄な精神が垣間見えるイカした作家。ファントムで存在を知ったが、じつにいい。メロンにて既刊を一気買いする。手も早そうで、たのしみ。
「よつばと!」の5巻。もはや説明不要、文句なく面白い!
「ラブ・コン」13巻。手仕舞いに入った印象のあるこのシリーズ。今回もちょっとさみしい。それはさておき、みなさん脳内でのアフレコってするでしょ?するよね?俺の脳内でのちはるちゃんのcvは前田ちあき。ほんわりしてやさしいナチュラル関西弁と、草食動物っぽい性格、そして意外にバイオレンスな過去。
「団地ともお」7巻。江川達也が載ってると思うとどうしてもスピリッツ買う気になれないが、ともお目当てに立ち読みする習慣はついてしまった。困ったものだ。
「仮面のメイドガイ」3巻。例によって例のごとく…面白い。
「甘詰留太短編集」なぜかメロンには売ってなかったようす。全年齢だからか?個人的に短編のほうが得意な人だと思うので、これはうれしい。ヤングアニマルに掲載されてた短編シリーズにおまけマンガを加え、加筆修正をいれたもの。らしい。表紙が匂い立つようにエロいが、内容はソフトコア。そして意外に熱い、いい話多し。
「長い道」「夕凪の街、桜の国」こうの史代のいわゆる代表作ふたつ。なぜか持ってなかったので。マイナー好みなので、コミティアで特集してたときもぴっぴらさんと河童のねねこから入ったのだ。
「吉永さんちのガーゴイル」10巻。前巻いまひとつ楽しくなかったのでちょっと考えちゃったが、やはり欲しかったので。さー、どうだろう。
「涼宮ハルヒの憤慨」アニメが神なので、それにひっぱられるように知名度がめきめき上がっている感のあるこの作品、じつはけっこう当たり外れが多い。でも気がついたら全部持ってるな。追い風を生かしたアレなのか、マイペースにナニなのか、さて。
「天使のレシピ」御伽枕。短編集。ラノベの棚のせまいメロンブックスで、めづらしくポップをつけて平置きにしていた本。新人なので賭けにちかい気持ちだが、ちと心さそわれるものがある。



とりあえずのリスト

2006-04-23 18:35:24 | 南條範夫
私の持っている南條範夫作品リストを作っておこうと思う。相当増えてきたし、すでに収集つかなくなりつつあるので。現時点で50冊程度持っているはずだ。いまの読書ローテーションはライトノベル→南條範夫→それ以外、というパターンにして消化に努めてはいるのだが、それでも古本屋を見るたびに探してしまうので、現状未読が増える一方だ。で、リストは作んなきゃなーとは思ってたものの、OS入れなおしてこっち、エクセルが重くてしょうがない。テキストでいいや、ってことでここに置いておく。

*は未読の印。アルファベットは面白かった度、Aがいちばんで。
斬首ただ一人*
第三の浪士 上下*
遺臣の群れ B
剣の舞 A
…以上、旺文社版。

武魂絵巻 上下 A
士魂魔道 上下 B
月影兵庫・上段霞切り B
慶安太平記 Bプラス
月影兵庫・一殺多生剣*
変人武士道 上下*
さむらい一匹 上下*
元禄絵巻*
…以上、光文社版。

英雄色を好む 小説伊藤博文*
鎮西八郎為朝*
一十郎とお蘭さま*
おのれ筑前、我敗れたり*
…以上、文春文庫

駿河城御前試合 A
十五代将軍 沖田総司外伝 C
桔梗の旗風 A-
おれの夢は*
いじめ刃傷*
織田信長 上下*
常時の連鎖*
戦国若衆*
孤高の剣鬼*
落城無残*
剣士流転*
右京介巡察記*
…以上、徳間文庫版

以下、そのほか。
有明の別れ
室町抄
城と街道
日本よもやま歴史館 A

…おお?書き出してみれば、そんなに多くないな。ほかに図書館で借りたりもしてたから、もっと多いかと思ってたが。これくらいなら立ち向かえる…ような気がする。
17:59 2006/04/23


4月なので色々と。切る前と後に。

2006-04-04 23:27:48 | Weblog
『シムーン』.

タイトル見るとプッチ神父を思い出しますね。引かれ合う運命!それはさておき難解アニメ。とりあえず、やたら劇中世界の用語が飛び交うことと、動機がよくわからないままに雰囲気のみを味わってくれっていう話であることはまあ、わかった。パイロットの女の子二人のキスシーンが頻出したり、緊迫してるんだかそうでもないんだかの不思議な空気感が面白いとも思った。ただ、そうやって頑張って面白がらないといけないような物なら、これ以上見続ける意味はないかな?とも。改変期のうちでもこの時期は数が相当出るし、これは!というやつもけっこうあるので。

『涼宮ハルヒの憂鬱』.

これは!という作品。豪腕。同時に捨て身。腕力の作劇…!
フルメタTSRの京都アニメーション製作。最高の技術力を惜しみなく投入している…が、オープニングが劇中劇の駄作映画。そしてその上映が延々20分以上続く。これ、途中で見た人はフツウにダメなアニメだと思うんじゃないか?w
いい腕すぎる。っつうか思いついてもふつうやんないスよこんなこと。製作した人のククク笑いが聞こえてくるようで悔しいやらうれしいやら。たぶんDVD買うわ。



マリみて新刊出た!ので、もろもろ感想など

2006-04-02 21:15:01 | Weblog
『マリアさまが見てる くもりガラスの向こう側』.
出ましたねえ。以下ネタばれ危険につき(もう時期的に平気な気もするが)反転で。まさか、瞳子がまったく出てこないとは…!驚いた。しかしその不在が肝であり、お話が進まないことこそが今回の要点であるように思う。祥子さまの家での大騒ぎ新年会の、ファンサービス的な軽い話であり、同時にもう一方に厳として存在する瞳子問題がゆっくりと重みを増していく「繋ぎ」の話でもある。ううん…あざとい。気がつけば23冊も出てるんだなあ…感慨深い。そりゃあ祐巳さんたちの性格も変わるっちゅうねん。そういう、今とこれまでの確認の回でした。進展はないけど、これから先につながるステップとして重要な話。
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『神種-シェンシード- 』
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『600円も出してゴミを買ったんじゃ私のお金がかわいそうなので、せめてなじってうさばらし』のコーナー。今回のさらしものはこれ!
よく、2chで見られるアオリに「~は型月のパクリ」という代物がある。
痛いファンが本気で言っている場合と、それを揶揄して言っている場合とがあり、いずれにしてもスレッドの流れからは外れる発言としてスルーされる。私もこのアオリを見るたびにシカトしてきた。マナーだと信じるからである。…が、なんかこう、あるもんなんだな。流せない違和感っていうのは。本当に劣悪なパロディというものは。べつにパクリをうんぬん言いたいわけじゃない。ただパクるならパクるで、先行者を何かしらで上回っていなければだめだろう。じゃなきゃ存在する価値はゼロだ。
端的に言って駄作。設定倒れ、散漫な話、フックの弱い演出と、端にも棒にもひっかからない代物。ただし文章は下手じゃない。淡白だが、うまくもないのに湿度を上げようとする最近の作家と比べるとマシか…ってべつに若くもないのかこの人。で、後半で妙に色気を出してどこかでみたようなパクリが入ってくると唯一の美点らしきものも消しとぶ。人が出すぎるがキャラは立ってない。引き付ける話を持ってこない。ひとつ設定を語っておしまい、な人が多すぎる。主人公の情動がロボトミーでも受けているんじゃないか?というくらい鈍い。書割を読まされているような平板な展開。
…憶測になるが、これ、下書きしてないんじゃないか?その場一発で書いて編集とも打ち合わせしてないのじゃないかとすら思えてくる。登場人物が設定をだらだらと、ただしゃべる展開乱発。うんざり。しかも、それが複数回あるうえに別に話には関わりがないのだ。げんなり。むやみに自衛隊話を出したがるたぐいの作家に通じる煙たさ。これが商業ベースに乗せられると思って作っているなら神経を疑うが、こうして買ってしまった人間が言える文句でもないな。露出は大事だってことだ。グッジョブ、ソフトバンク。