携帯破壊者~FOMA destroyer

三ヶ月に一度書くくらいの日記コーナー。

MinDeadBlood、届いた

2006-07-23 00:12:48 | Weblog
…というか発送メールはだいぶ前にもらってたし不在通知もきのうもらったんだけど、宅配してもらったのは今朝。ううう。間が悪い。
間が悪いっていや、いまペルソナやってるから時間のかかるゲームができない…コミケの準備とかあるし。そしてMinDeadBloodはたぶん、相当に時間のかかるゲームのはず。どーしたもんかね。

昨日は会社の飲み会。
われら三年目と、一年目によるもの。あまりない機会ではある。
もともと同期男5人のなかで足並みを揃えたがる人物は2人だけ。
のこるうち1人は女の居ない飲み会なんて来ないし、1人は家庭の事情で飲み会どころじゃない。そして私はこの手の飲み会が嫌いなうえ、同期のことはそれ以上に大嫌いなのだ。後輩の手前とか、むりに先輩に呼びつけられてとか、そういうケリクチがなければ出席は断っただろう。

残務が有る予定だったからコースの予約は遅い時間にいれてあったんだけど、ほぼ全員が定時上がりになってしまったため、きゅうきょ一次会を入れることに。その後に予定のコース。
とりあえず僕は人数として参加。心底どうでもいい。
早く終わんないかなー、とばかり考えていた。
今年の一年目は女子が多いのもあってか、合コンっぽい皮相的な会話が多くなる。どこかでみたようなちょっかい、どこかでみたような反応、どっかでみたような恋愛話、どっかでみたような先輩面の話。時間が長い。めんどくさいので1年男子とぼそぼそしゃべってた。この男子は物腰がかまくさい。頭もよくなさそうだが、悪いやつじゃあなさそうだ。信頼を得ることは重要だが難しい。侮られることは関係性に参加する容易な手段の一つだ。馬鹿にされることは、親しまれることにつながる。自分を有能だと信じる人の中に入るなら、とくに便利だろう。
一方、一年ボス格の女子は物慣れた態度であしらいにたけ、場の流れをきれいにさばいていた。うまいもんだ。この会社にはいなかったタイプの人材。営業職向き。あれで不細工でなければ嫌われるタイプだったろう。世の中、うまくしたもんだ。

1次会、2次会あわせて8000円の出費。ばかみたい。
そのあとカラオケにも行ったようだが、2次会終了で帰るやつが出てきたので私も帰ることにする。やけくそのように勢いよく歌いまくってもよかったが、なんだかそれもばからしくなっていたのだ。

帰ったら不在通知が入っていた。MinDeadBloodだ。購入からインスコまでの流れは極力一連であるべきだと思うので、この辺の出鼻くじかれぶりは苛立たしくてしょうがない。来週は残業週間だし。ああくそ、めんどくさい。


NHKにようこそ!

2006-07-10 22:46:41 | Weblog
『NHKにようこそ!』.がすごい。疾走感あふれる、アシッドな世界を忠実に再現しているばかりか、その上を言っているとすら感じた。
醜悪で可憐な、顔を背けたくなるほどに魅惑的な…日陰に咲くにおいの強い花のようだ。
まず第一回は顔見せの回、足はためているところだが…この段階ですでに香ばしくってしかたがない。とにかく見ていて胸が痛い。俺はいつのまにアニメに出演できる身分になったのかと思うほどに!

うん、ちょっと落ち着いた。まず音を聞いて欲しい。
ラウンドテーブルの御洒落ポップが絶望的に合っていないこと。
音楽のパール兄弟がイヤになるほど上手いこと。
EDの大槻ケンジが悪夢に出てくるほど絶妙であること。…
あと、主演の佐藤達広役の声(名前失念)がリアル滝本竜彦にそっくり。
「やべえ、本人が演じてるよ!滝本いいかげん小説書いてくれよ!」とかモニタの前でうっかり叫んで親に不審がられるくらいに。

いや、楽しみが出来たよ。

流れちゃうならもっかい貼ればいいじゃない。

2006-07-07 21:44:22 | Weblog
EXTRVAGANZA ~蟲愛でる少女~
MinDeaD BlooD~支配者の為の狂死曲~ DVD Special Edition
とばかりにもう一度貼ってみましたが、さて。

お元気ですかみなさん?あなたの世界は正常に機能していますか?
私はいまひとつという所です。
いや昨日の朝起きたらさあ、熱が38度5分あったのさ。どうよこれ。
いま微妙に風邪流行ってるみたいだけども、夏休み時期だから休むのが勿体ねえっす。こんなとき、あっちこっちでバラバラとちょっとずつ取得していくタイプだとダメージが少なくていい。ごまかせるからな…
でもああ、きのう今日と休んじゃった今言うのもなんだけど、ある意味いちばん
男手が必要になつ時期なんだよねえ…言い換えると私の労働価値はこの時期だけ。
ほかはたんなる雑用だもん。…まあこの会社自体下請け、雑用といえなくもないけど。

今週すでに一日夏休みで休んでたのも、よけいに心苦しいなあ…ずるずると休み癖がつきそうでなんかやだ。私が自分自身を信用するのは、ジョンガリ・Aが筋肉を信用するごとくだ。無いと困るけど、あっても別に。

この二日でよかったことといえば…ああ、そうだ!ゼーガペインを生で見れた。
放送時間の関係で、いつもは録画だから。さすがに生はいい。画質が違う。たぶん。ゼーガはお話も面白いが、話の道具立てとして美しいグラフィックが不可欠なので。
毎度思うが、ゼーガの世界での空の色はただ美しいだけじゃなく、象徴的で面白い。虚構の空は瑞々しい、青嵐のような水色、血の通った彩色の蒼穹だが、現実の空は白茶けてくすんだ泥濘の雲塊だ。誰も、なにも生きてはいない。
この皮肉な対照、生きている虚構と死んだ現実というF・K・ディックなテーマが
今後どのように処理されていくのか?
大きな舞台の仕掛けが少しづつ分かってきたこの話、以後の展開を大きく変える分岐点の話を見られたことは、まあ二日休んじゃったことと引き換えられるかはわからないが、けっこういいことだったと思う。

そんじゃあ、あんまり長くおきてると解熱剤が切れるので、もう寝ます。ぼっばい。

後輩にシグルイを貸してみる

2006-07-04 17:03:07 | Weblog
会社の後輩にマンガを貸している。
4月、入社以来、後輩なるものを持ったことのない私が怖々とコミュニケーションを取っていたところ、ふとマンガの話題が出た。
そのさい、どんなマンガが好きか、という問いに対し後輩Kさんはこう答えた。
「ギャグマンガ日和が好きです」。およそ初対面の人間にする回答ではない。言葉少なな、控えめな態度の女子が、秘めた豪胆さを垣間見せていた。

南條文体息切れしたので素にもどす。
で、そろそろ3ヶ月たつし、どうやら気心も知れてきたようなのでシグルイを貸してみることにした。
ついでに、ちょうど持ってきていたのでラブ☆コンも貸してみた。
それぞれ独特の言語センスが魅力のマンガだ、ギャグマンガ日和のようなアクの強いマンガを好む人であれば気に入る素地はある…と踏んだのだが、さて。ラブ☆コンを気に入らない女子は見たことないが、…シグルイだよ?




某OFF会に行ってきました

2006-07-03 23:39:39 | Weblog
某っていうか、2chヤキニクルイ・スレね。
浮世を忘れるほど面白かったです。
仕事抜きでなら飲む場でもふつうに楽しめるんだなーってのも確認。

食べ放題コース二時間いっぱいシグルイネタ。
レポは他の方にてやってたのでそっちで。

その後「せっかくだから場所変えて続き」という話に。
とらのあなへ。一緒に行ったふたりがまあ濃いこと濃いこと。
てきとうに振った話題が全部当たることにお互いびっくり。
濃尾三天狗結成の瞬間でありました(←不吉なユニット名)

その後二次会で10時までケンタッキーでオタ話。
いや、楽しかったです。

会話の中で、対手がえろげのライターさんであること判明。
なんだかんだでリアルでその職種の人に知り合ったのは初めて。
ようやくまことのライターに出会い申した…無頼の月日いまは悔ゆるのみ
…みたいな話をした覚えがある。私もチェックしてた作品。びっくり。
とらでも売ってたので購入。まんまと面白い。(まだ担当パートに入ってないけど)
…でも作った人を前にしてやるエロゲーってどうなんだろ?w

っていうかその名前、昔ドラゴンマガジンで見た覚えがあるっす。
山本弘のコーナーに出てたよーな…?

プロとしてやってるひとの言葉はかっこいいなあ。
仕事に誇りのある人は輝いている。
文系男子はたいがいそうかもしれんが、クリエイター職業の人には無条件にひざを屈するところがあるなー。

剣士流転

2006-07-01 21:02:07 | 南條範夫
俗にスターシステムというのがある。
作家がいくつも作品を作るなかで、顔や性格の似通った人物を使い回す方法だ。
手塚治虫がつとに有名だが、CLAMPまでいくとあれはシェアード・ワールドだという向きもあるかもしれぬ。南條範夫も多作であり、スターシステムを大いに活用している。たとえば、こうだ。

顔の蒼黒いやせぎすの、不健康な容姿。ゆがんだ心と卓抜した技をもつ剣士というのがその最たるもので、たいていの伝奇分野作品に顔を出す。
彼は殺人に禁忌を持たず、一般社会からも武士倫理からも逸脱した男である。
生まれながらの犯罪者タイプであり、殺して奪うのは生活の基本である。中年で、浪人が長い。よってつねに貧乏である。
シグルイで言うなら檜垣陣五郎を思い浮かべると、近い。


これをアーキタイプとして、作品ごとの属性をつけてマイナー化する。名前。剣術流派と剣に対する姿勢の如何(正々堂々か卑怯上等か)、作中強さランクでの位置。ゆがんだ性癖。悲惨な家庭環境、いかにして現在の状況に落ちぶれたか。…といった要素を選ぶ。
例えば「武魂絵巻」の車大膳。例えば「変人武士道」の黒堂典膳。「士魂魔道」草薙修理。「駿河城御前試合」黒江剛太郎。

さて、剣士流転である。
本作の特徴は、この悪役アーキタイプを主人公にした点である。
神道流の達者。剣に関する拘りは中程度、弱くもないが行動の基準になるほどではない。
彼の行動指標は一に忠義であり、二に妻である。
当初、「堀騒動」でお馴染み堀主永の家臣として登場するが、騒動にさきがけてクビになり、浪人に。奇跡のように美しい妻・照世があり、熱狂的に愛している。愛しているが、テンプレどうりの容貌・性格・経済状況なので愛されてはいない。二言目には「それが武士だ。貫けなければ、死ぬまでだ」。正しくシグルイでありテロリストであり、ナイスなキ印である。

お話は、加藤明成が照世を妾に差し出せと言った事に始まる。主人公はこの妻の運命の移り変わりにしたがって流転していくことになる。照世は美しいので、面識のある男性はほぼ全てがこれに求愛する。そのうえ照世は相当におマタのゆるい女で、いちいち全員と寝る。主人公の苦しみといったらない。
これに主人公に横恋慕する好色女、主人公の弟であったばかりに悲劇に巻き込まれるショタっ子、弟をサポートする忍者などが加わり、堀騒動の渦中で右往左往を繰り広げることになる。

この過程で主人公は何も成し遂げられない。
主君も守れない。妻も戻ってこない。新しく家庭を築くことも出来ないし、復讐を果たすこともできない。ただ殺戮の果てに忠義を失い、愛を失い、大いなる幻滅を味わう。あれほど彼を駆り立てていた、価値の全てがむなしくなる。そして無為と漂泊のなかに消えていく。
達成・獲得といった活劇の基本を大胆に無視した、魔法のような作品である。

ハルヒライブ超最高

2006-07-01 17:03:42 | Weblog
酔った勢いで書く文章は長い。酒であれ興奮であれ。

まず、サイトにあがってるYouTube動画をご覧いただきたい。
ありえないものがそこにある。
http://enoz.vip2ch.com/songs/

ちょっととサイズがあるので、ロードが済むまでは以下の駄文でも読んで時間をつぶされると良いだろう。

ライブを映像にするのは難しい。ロックフェスの映画やミュージック・ビデオの類で、ライブを扱って面白いものは本当にまれだ。まして劇中劇や映画のワンシーンとして行われるライブなど笑止。なぜって、ライブは生き物だから。歌と曲と汗と光と踊りと、そこにしかない場の空気を目でなく、耳でなく、全身余さず使って味わうものだから。それは二次資料になった時点で大幅に減殺され、空気の缶詰のようにむなしくなるのだ。
再生できない、再現できない、停止すれば死ぬ回遊魚のような
生き物をこそ我々はライブと呼び、愛したのだ。

さて、この動画はそれに真っ向挑戦したものである。
最高の技術の粋を凝らし、無軌道なほど大胆なコンセプトを、磨り減るほどに細密な仕事で実現させた驚異の誕生である。

…そろそろロードが済んだころだろうか。
5分20秒程後にまた会いましょう。

…どうだろう。震えただろうか。
私はもう10回は見た。ヘッドホンアンプを買って本当によかった。これを書いたらまた見るだろう。

この動画の怖ろしさは、省略を「しない」ことにある。
たとえばギター、手元の描写。コードの演出をするためには、曲のどのシークエンスではどの位置に指があって、抑えているのはどの指で…という指定をしなければならない。気の遠くなるような正確さで行っているが、すべて手作業である。ヴォーカルの口パクはさらにすさまじい。絵にあわせてヴォーカルが歌ったのではない。歌にあわせて描いたのだ。目配せ、ステップ、手を換えるときの動作の小さなタメ、頭の振り方…細かい芝居の付け方も、いっそ実写でやったら100分の一の手間で済むであろうことをわざわざアニメでやっているのだ。

この企画を考えた人は頭がおかしいと思う。

つねづね思うのだが、ネットの醍醐味は「祭り」にある。
ライブ感覚といってもいい。我々は孤独な群集であり、同じ時間を生きていない。つながる線を持たない、単なる点のあつまりだ。ネットという、不特定多数とつながりうるツールは、むしろそれをむき出しにする。
けれどそこに祭りが起きると、ネットは一転して収斂性の怪物と化す。人の気持ちを引き付け、盛り上げ、燃やし上げる興味のサクリファイスを捧げ、人を踊らせずにはおかない、呪術的ムーブメント、それが「祭り」。
さいきんそんなものの紹介ばかり(それも、世間からだいぶ遅れて)しているような気がする。踊りたくってしょうがないのだ。

…書いてたらライブ行きたくなってきたな。
夏場は休暇とりやすいし、どっかで何かやってないものか。
もう一度見て、それから検索するとしよう。