携帯破壊者~FOMA destroyer

三ヶ月に一度書くくらいの日記コーナー。

演劇鑑賞

2006-06-30 18:01:56 | Weblog
終業とともにダッシュで横浜へ。
池袋に19時開演の劇なので急がないと…という気持ちが急いて、
なんと17時15分発の湘南新宿線に乗れてしまった。早すぎ。
夕飯は車内でパンを食ってすます。
そして現場について知る事実。前売りは全席指定なので急ぐ必要はなかったのだ。

この日見に行ったのは…名前省略。
「吉永さんちのガーゴイル」で軽く馬鹿にしてた劇団といえば通じるか?
そこで名前が出るくらい、まあ有名だし老舗。
値段も高かった。6500円。
でも内容は…うううん。つまんなかったというと申し訳ない。何に対して?
俺の6500円に対してです。
とりあえず、つまらなくはなかったけど、面白くもなかったなあ。
不完全燃焼っていちばんタチ悪いと思うわ。演劇ってナマのもんなんだからさ、
正負どっちであれ胸をつくようなものがなきゃ話になんないのに…無難。ひたすらに、無難。毒にも薬にもならない話になってる。
インドカレー屋でお子様向けカレーを食わされたような気分だ。
…さっきから問題にならないように名称出さないようにしてるので、
特定しにくい所をけなさせてほしい。
…シチュエーション・コメディなのに散漫なんだよ…!
時間経過を安直にやりすぎるから緊張感がないし、キャラが出すぎて
話の焦点が散漫になってる。弁士的になんでも説明しちゃうキャラの存在もいただけない。…
うん、キリがないしこのへんでいいや。
次いこう、次。

で、次にいく演劇はそういう心配はなさそう。
8月末の『イロトリドリノセカイ』.だ。なんと言っても脚本・演出工藤もぐら!
蓮海土竜、蓮海才太としてのほうがわかりやすいか。
二回見に行ってほしいとまで言ってる以上、これは…薄味なんてもんじゃあないぜ、きっとだ!

時をかける少女 細田守

2006-06-20 21:23:39 | Weblog
『時をかける少女』.がとても気になる。

細田守といえば東映動画のドテライ奴としてすでにお馴染み、非常に多作ですが、個人的には「おジャ魔女どれみ」の最終シリーズが印象深い。とくに原田知世がゲストで出ていた話。
やはり「時をかける少女」に本歌をとった話だ。大人と子供、今とむかし、そしてこの先にある計り知れない未来。息をうけて膨らむ吹き棒の先で真っ赤に焼けたガラスの球。夕暮れの町で、影だけが長く長く伸びていく小さな女の子。むかし確かに少女だった、もうずっと大人の女の人。
抑制のきいたしずかな演出で透明な空気感をあらわした、ため息のでるような30分だった。その監督が、本歌を撮るというのだ。
これを見なければ嘘だろう。

気がかりなのは、これほどの代物がつい先日までメディア戦略に載っていなかったこと。私もこれを知ったのはつい昨日、アニメ系のニュースサイトでのことだ。
もちろんテレビで露出してるから期待できる/できないというのは愚鈍というほかないが、といって露出がぜんぜんないままに公開月になってしまうのも不安な話。
…映画館にはなるべく早く行ったほうがよいかもしれない。

湿気でごはんが食えるなら

2006-06-17 20:23:45 | Weblog
…よしましょう。

やけに長い一週間、みなさまお元気でしたか?じつに久しぶりの休日、
私は秋葉原に行ってまいりました。雨こそ降っていないもののそこは梅雨。
ジメジメ三昧のいや~な気候に客足もあんまり伸びていない印象でした。
メイドカフェに並ばずに入れたのは初めてだ。
でもまあ、おかげで本日のお買い物もスムーズに行ったといえばいえます。

本日のお買い物
『田中理恵の百人一首』.
キミキス効果で田中理恵が気になってしょうがなかったところ、発売したと聞いた
のがこの一枚。どうも通常の取次ぎではないのかそもそも初期ロットが少ないのか、横浜じゃどこも置いてない… 今日の第一の用件は、じつにこれを買うためでありました。リンクじゃあ書いてないですが、ジャケットがとても美しい。
1000円という値段とシンプルな構成がかわいらしい佳作です。お香焚きながら聴くと、いい感じにトリップできそうなそうでもないような。
グッドスマイルの舞衣フィギュア。(リンク省略
同シリーズの先行、なつきフィギュアは脚線美で知られていますが、これは胸。
うむ、明快。
リボルテックのエヴァ、初号機と零号機。
フィギュア王とセットだったクリアイエローの零号機は入手し損ねましたが、いいです今買いましたから。…店頭展示で見るとクリア版のほうが趣あるなー。
セット買いするとオマケがつくというのでまんまと購入。あとでオマケを確認してがっくり。クリアイエローの武器セットでした。
「ブルーフォレスト物語」1から3巻 伏見健二、角川スニーカー文庫
昔々に持ってたのですがどっかに貸したか何かで手元にないので古本屋で購入。
しっとり湿った独特の世界観が素敵だ。
あと新城カズマとかをいくつか。

秋葉原で買い物したあとは、いつも何か物足りないような気分になる。
それは、この町で売っているものが時間消費型商品だからだろう。
買い物で用事は終わらない。むしろ家に帰ってからがほんとうのお買い物なのだ。

で、ひととおり片付けて時計見ると四時半。
今日は某所でニトロプラスのイベントがあるという話だったので、時間があえば
行こうかとも思っていたのだが、傘持ってないし荷物あるし雨降りそうだし
さいきんのニトロは正直あまり好きじゃないしで帰る事に。

さー、どれから梱包ほどこうかなっと。

バナーさまがみてる~貼る

2006-06-15 21:58:42 | Weblog
EXTRVAGANZA ~蟲愛でる少女~
…ってことでまた貼ってみます。いや、気になるタイトルだ。
ちょっとずつ話が明らかになって行ってるけど、さてどうなることやら。
こういう時間経過での章立ては何かでみたような?と思ったらあれだ、
黒虹の「ガジェット」。いまひとつ話が散漫だった覚えがあるが、それはさておき
楽しみだ。問題は、俺に触手好き属性がないってことなんだが、
蟲とふつうに暮らすヒロインというのが新機軸だなあと。


いい機会だし「ゴア・スクリーミング・ショウ!」(以下、ゴア!)の話。
こないだ(ようやく)コンプリートしたので。
うん、面白かったー!
いわゆる紹介的な紹介は、かけません。
思い入れができてしまったから、客観的な話はできないのです。
内容になるべく触れず、ただこの熱い気持ちだけ伝えたい…無理があるけどw

ゴア!の紹介。
まずこの不思議なタイトルについて。これは登場人物の名前です。
オカルト的世界を代表する、異形異様の怪人。実に独特の会話表現をする男で…
下手にまねするよりもサンプルを聞いてもらったほうが早いですが、
「お兄さんじゃないよ!お姉さんでもないよ!僕は私はあなたは彼は、僕の名前はゴア・スクリーミング・ショウ!」…みたいなしゃべり方。
お話は主人公の日常の話から始まり、ジュブナイル的な冒険の中でヒロインと心をつないでいくようになっていく話につながります。街中では人々が行方不明になる事件が相次いでいるといいますが、これはまだ背景情報にすぎません。
その一方で同時に進行していくのがゴアの話。こちらは初手から残虐行為のオンパレードです。ホラー的に迫り、脅威を振りまいては人を捕食していく話がオムニバスで語られます。主人公サイドでの背景情報をなぞるかたちですね。
このふたつの話の合流してからがゴア!の本当の始まりです。怪人ゴアたちが繰り広げる狂気の世界が、徐々に日常を侵食していく様がおぞましく語られます。

伝奇ものの文法として重要な点がここにあります。
すなわち日常から魔界への、急激な転換。それをいかに違和感なく、不自然でない形で切り出し、なおかつゾッとするような勢いで叩きつけることが出来るか?日常描写がおろそかなら、失うことのスリルがない。日常にかまけすぎれば、退屈で読んですらもらえない。このギリギリの見極めが実に軽妙でした。
個々のシーン演出が際立っているのはもちろんですが、私はこういう全体の流れの美しさにこそ痺れました。

あとは…絵は?曲は?という話ですが、これはもう、じっさいに見に行ってもらうしかないでしょう。バナー踏んでみてください。ここまでこの長い日記に付き合ってくれた人なら、きっと響くものがあると思いますよ。