大昔に購入してそのまんまになっていたVFD。あるとき、煎餅の空き缶に保管してあるのを発見し、にわかに点灯してみたくなった次第。
このジャンクを購入した当時はPICマイコンなんて存在していなかった...今は便利な世の中になったものでありますね。
これは表示のための基板です。右上の8pinのICはPIC12F629で、フィラメント点火用のDC-ACコンバータのためのクロックを作ったり、チャージポンプのためのクロックを作ったりします。セラロックが見当たりませんが、内部発振器を用いています。
その左にあるのは、パワーMOS-FETで、NチャネルとPチャネルを組み合わせてスイッチを構成しています。
さらにその左にあるのはチャージポンプで、電流を稼ぐために2段(逆相でポンプ)組みです。負荷を接続した状態で、12Vくらいは維持できるようです。
左下は、BCD-7セグメントのデコーダです。コヤツは、16進の表示もできるもので、ジャンク袋の奥底でひっそりと20年以上の間出番を待っていました。
右下は、表示制御のためのPIC16F648Aです。
この基板はVFDの後ろに張り付いている「スイッチ」のためのものです。PICマイコンの電源電圧は5Vで、制御したい電圧は15Vなので、1回路あたり2個のトランジスタを使うという豪華な構成になっています(2SC1815+2SA1015)。
これがターゲットとなるVFDです。8桁で、左端の桁は「+」の表示ができるセグメントがついています。テストのために、1桁だけカウントアップしている様子を示しています。