お.寒.い.電.子.工.作...

技術もノウハウも知識も情報も人脈もコネもカネも測定器も無いけど、たまーに電子工作に挑戦する「ゆるーい」ブログ。

マイブームはVFD---その3

2010-06-05 14:13:52 | VFD
いままでに検討した回路図を載せておきます。大嘘が含まれている可能性がありますから、ご注意ください。

まずは、電源関係の回路。



上の図は、フィラメントをAC 5Vで点火するための回路と、チャージポンプで+15Vを得るための回路です。+15Vは、負荷を接続すると電圧が低下して、12Vくらいになりました。

前にも書きましたが、ダイナミック点灯ではチョット暗いです。もう少し高い電圧が必要なようです。


この回路は表示制御です。


完成の様子

2010-06-05 12:03:41 | 6CA7pp
今年の一月に完成したのですが、その様子を示します。




中央のミニチュア9ピンの真空管は、有名な「5687」です。青く光っているのは青色LEDで「ライトアップ」しているからで、決して「内部で放電」しているわけではありません(笑)。

出力は4W程度、6CA7としてはあまりにも少ない出力でありますが、木と紙で出来た粗末な我が家では十分であります。

リモコンは、とにかく便利。

マイコンを搭載しているので、悪ノリして

①電源OFFの場合は、パイロットLEDをフェードイン・フェードアウトするようにした
②上記機能において、明るさをリモコンで設定できるようにした
③電源ONときは、「電源がONになったこと」を示すビープ音を出すようにした
④同じように電源OFFのビープ音パターンも用意した。
⑤ビープ音の音量も、リモコンで設定できるようにした。

などという「どうでもよさそうな機能」を搭載。

完成直後からしばらくの間、自己満足にひたって、ニタニタしておりました(笑)


音量調整ツマミに貼り付けてある△の黒いシールは、リモコンのデバッグ用です。

マイブームはVFD---その2

2010-06-05 11:45:41 | VFD
ダイナミック点灯の回路を組み立てて、いよいよ表示させてみました。




写真撮影技術が稚拙なため、「何が表示されているのか」がわかりにくいですが、32bitの数値を16進でインクリメントしながら表示しているところを撮影したものです。





VFDの裏側の基板は、このようになっています。トランジスタがたくさんくっついています。合計32個(2SC1815×16, 2SA1015×16)。


予想のとおり、ダイナミック点灯にすると「暗く」なりました。アノード&グリッドの電圧をもっと上昇させたいところです。

ノイズのことを考えると、スイッチングレギュレータの使用は避けたいところなので、DC→AC変換で得られたAC 5Vを小型のヒータートランス(6.3V 0.5A)で昇圧して試してみますかね。

スイッチングレギュレータ以前に、PICマイコンを2個も使っていることを忘れてはいけません(笑)


表示は暗いものの、「見た目」では左右のセグメントの明るさの違いは気にするほどではなく、「フィラメントの交流点火」が功を奏しているようです。


今後は「輝度の向上」を主眼とし、基板の作り直しも視野にいれながら、道楽を続けたいと思います。

マイブームはVFD

2010-06-04 00:14:45 | VFD
大昔に購入してそのまんまになっていたVFD。あるとき、煎餅の空き缶に保管してあるのを発見し、にわかに点灯してみたくなった次第。

このジャンクを購入した当時はPICマイコンなんて存在していなかった...今は便利な世の中になったものでありますね。


これは表示のための基板です。右上の8pinのICはPIC12F629で、フィラメント点火用のDC-ACコンバータのためのクロックを作ったり、チャージポンプのためのクロックを作ったりします。セラロックが見当たりませんが、内部発振器を用いています。

その左にあるのは、パワーMOS-FETで、NチャネルとPチャネルを組み合わせてスイッチを構成しています。

さらにその左にあるのはチャージポンプで、電流を稼ぐために2段(逆相でポンプ)組みです。負荷を接続した状態で、12Vくらいは維持できるようです。

左下は、BCD-7セグメントのデコーダです。コヤツは、16進の表示もできるもので、ジャンク袋の奥底でひっそりと20年以上の間出番を待っていました。


右下は、表示制御のためのPIC16F648Aです。




この基板はVFDの後ろに張り付いている「スイッチ」のためのものです。PICマイコンの電源電圧は5Vで、制御したい電圧は15Vなので、1回路あたり2個のトランジスタを使うという豪華な構成になっています(2SC1815+2SA1015)。



これがターゲットとなるVFDです。8桁で、左端の桁は「+」の表示ができるセグメントがついています。テストのために、1桁だけカウントアップしている様子を示しています。