監督 デヴィッド・フィンチャー
キャスト ジェイク・ギレンホール、ロバート・ダウニー・Jr、マーク・ラファロ、アンソニー・エドワーズ、ブライアン・コックス、キャンディ・クラーク、クレア・デュヴァル、イライアス・コティーズ、ドナル・ローグ、ジョン・キャロル・リンチ、ダーモット・マローニー、クロエ・セヴィニー、ジョン・ゲッツ、フィリップ・ベイカー・ホール、アダム・ゴールドバーグ、ザック・グルニエ、ジェームズ・レグロス、ジミ・シンプソン、ボブ・スティーヴンソン
2007年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、サスペンス、実話もの
【あらすじ】
1969年、カリフォルニアで「ドライブ中の若いカップルが銃撃され女性が絶命した。犯人は俺だ」との通報が警察に入る。1ヶ月後、後に自らを“ゾディアック”と名乗る者からサンフランシスコ・クロニクル紙に声明と謎の暗号が届けられる。以来、同紙の記者エイブリーと風刺漫画家グレイスミスは、この一件と暗号解読に執着。また、サンフランシスコ市警のトースキー刑事たちも執拗にゾディアックを追いかけるが…。
【感想】
野球に例えるなら終盤まで白熱した戦いをしておきながら、最後はエラーや四死球連発のつまらない結末で勝負が決まったような内容。犯人は証拠不十分で有罪になってない以上、ぼやけた結末にするしか方法がないあたり実話ものの限界を感じる所。
60、70年代のアメリカで実際に起きた“ゾディアック”を名乗る犯人による連続殺人事件を描く。刑事や記者が事件解決に情熱を燃やすも、長い歳月の中で事件も風化し、人も離れていく。その中で漫画家の主人公だけが調査を継続する。
私はこの作品から三浦和義事件を連想しました。暗号の使用や凶器の購入先、本人を知る人間の証言から海軍出身のアーサー・リー・ アレンの可能性が高いにもかかわらず、捜査の詰めで躓いたのが致命傷になってしまう。特に筆跡鑑定での失敗が後に大きな影を落とすことになる。
wikiでこの事件を調べてみたところ、後に手紙についていた唾液のDNA鑑定によってリーは「シロ」と断定されたそうです。だったら誰なのか?リーが犯人の可能性が極めて高いのではないのであればこの作品の存在意義は全くないものになってしまう。色々複雑なのでここは実話ものという枠を取っ払ってサスペンスとしての評価に留めたい。
デヴィッド・フィンチャーによる独特の映像表現が猟奇殺人というテーマにぴったりで刺激的な殺害シーンに釘付けにさせられました。特に女性をナイフでめった刺しにするシーンには恐怖を感じた。ジェイク・ギレンホールをはじめとする実力派の役者を揃えたのも大正解。
ただし冒頭に書いたように未解決事件であるために肝心の犯人に関する結論がない作品になってしまった結果、なんのカタルシスもありません。こういう未解決事件があったんだなという程度の認識で終わってしまった。フィクションにしてなんだかの結論を用意した方が良かったのではないかと思います。とてももったいない。
自分にとって本作は多数のデヴィッド・フィンチャー監督作品の中にあって「セブン」は頭一つ抜けてるとして後続のグループには入ります。
お薦め度:★★★★★★★☆☆☆
キャスト ジェイク・ギレンホール、ロバート・ダウニー・Jr、マーク・ラファロ、アンソニー・エドワーズ、ブライアン・コックス、キャンディ・クラーク、クレア・デュヴァル、イライアス・コティーズ、ドナル・ローグ、ジョン・キャロル・リンチ、ダーモット・マローニー、クロエ・セヴィニー、ジョン・ゲッツ、フィリップ・ベイカー・ホール、アダム・ゴールドバーグ、ザック・グルニエ、ジェームズ・レグロス、ジミ・シンプソン、ボブ・スティーヴンソン
2007年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、サスペンス、実話もの
【あらすじ】
1969年、カリフォルニアで「ドライブ中の若いカップルが銃撃され女性が絶命した。犯人は俺だ」との通報が警察に入る。1ヶ月後、後に自らを“ゾディアック”と名乗る者からサンフランシスコ・クロニクル紙に声明と謎の暗号が届けられる。以来、同紙の記者エイブリーと風刺漫画家グレイスミスは、この一件と暗号解読に執着。また、サンフランシスコ市警のトースキー刑事たちも執拗にゾディアックを追いかけるが…。
【感想】
野球に例えるなら終盤まで白熱した戦いをしておきながら、最後はエラーや四死球連発のつまらない結末で勝負が決まったような内容。犯人は証拠不十分で有罪になってない以上、ぼやけた結末にするしか方法がないあたり実話ものの限界を感じる所。
60、70年代のアメリカで実際に起きた“ゾディアック”を名乗る犯人による連続殺人事件を描く。刑事や記者が事件解決に情熱を燃やすも、長い歳月の中で事件も風化し、人も離れていく。その中で漫画家の主人公だけが調査を継続する。
私はこの作品から三浦和義事件を連想しました。暗号の使用や凶器の購入先、本人を知る人間の証言から海軍出身のアーサー・リー・ アレンの可能性が高いにもかかわらず、捜査の詰めで躓いたのが致命傷になってしまう。特に筆跡鑑定での失敗が後に大きな影を落とすことになる。
wikiでこの事件を調べてみたところ、後に手紙についていた唾液のDNA鑑定によってリーは「シロ」と断定されたそうです。だったら誰なのか?リーが犯人の可能性が極めて高いのではないのであればこの作品の存在意義は全くないものになってしまう。色々複雑なのでここは実話ものという枠を取っ払ってサスペンスとしての評価に留めたい。
デヴィッド・フィンチャーによる独特の映像表現が猟奇殺人というテーマにぴったりで刺激的な殺害シーンに釘付けにさせられました。特に女性をナイフでめった刺しにするシーンには恐怖を感じた。ジェイク・ギレンホールをはじめとする実力派の役者を揃えたのも大正解。
ただし冒頭に書いたように未解決事件であるために肝心の犯人に関する結論がない作品になってしまった結果、なんのカタルシスもありません。こういう未解決事件があったんだなという程度の認識で終わってしまった。フィクションにしてなんだかの結論を用意した方が良かったのではないかと思います。とてももったいない。
自分にとって本作は多数のデヴィッド・フィンチャー監督作品の中にあって「セブン」は頭一つ抜けてるとして後続のグループには入ります。
お薦め度:★★★★★★★☆☆☆
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