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ファントム・オブ・パラダイス

2008-09-12 16:19:00 | ★★★★★★★★★★
監督 ブライアン・デ・パルマ
キャスト ポール・ウィリアムス、ウィリアム・フィンリー、ジェシカ・ハーパー
1975年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、サスペンス、ミュージカル

【あらすじ】
気は弱いが天才的なロック作曲家だったウィンスロー・リーチ。しかし、腹黒いレコード会社の社長スワンにより、自分の曲を盗作された上に無実の罪まで着せられてしまう。刑務所を脱走した彼は、レコードのプレス工場に忍び込んだ時、機械で顔半分を押しつぶされてしまった。仮面をかぶった怪人と化したウィンスロー。スワンの裏切り行為に激怒した彼は今や復讐の鬼となった──。

【感想】
私が数ある映画の中で今まで一番多く鑑賞している映画が実はこれです。
ハマれば間違いなく癖になります。何度見ても飽きない映画はそうはないと思いますので迷わず最高得点です。ただし同時に見る人をかなり選ぶ映画でもあるのでダメな人は全く理解できないのも確かです。そのような人は「こいつ趣味が悪い」と思われるのでしょうが、何を言われようが全くかまいません。

とにかくそのセンスに脱帽しました。ジャンル的にはミュージカルですが、その枠を完全に超えています。この映画は何が素晴らしいのか言葉で書いてもうまく説明できないので、とにかく見てくれとしかいいようがありません。映像や音楽から伝わってくるものを体で感じ取る映画でしょう。

ただ、それでは少し無責任なので、強いて表現するのであれば「サイケデリック」という表現が合っていると思います。不気味で後味も悪いのだが、強烈なパワーのある映画。密かにインチキ臭い芸能界を皮肉っているのも好きです。B級と一言で片付けてしまうのはあまりに失礼です。

本作に限らず70年代の映画は多くが今でも通用すると思います。逆に80年代になると急にダサくなるのが、面白いところであります。

余談になりますが、ルパンⅢ世の「ルパンVS複製人間」のマモーは完全にスワンですね。

カルト映画の代表作。勝手にデ・パルマ最高傑作に認定いたします。

お薦め度:★★★★★★★★★★


ファントム・オブ・パラダイス

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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