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殺人者はライフルを持っている!

2014-04-02 19:44:42 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

監督 ピーター・ボグダノヴィッチ
キャスト ボリス・カーロフ、ジェームズ・ブラウン、ピーター・ボグダノヴィッチ、ランディ・クエイド
1968年 アメリカ
ジャンル:サスペンス

【あらすじ】
ある歪んだ理由から、自分の家族をライフルで射殺した青年ボビー。彼はハイウェイで凶行を繰り広げ、街の人々を恐怖に陥れると、あるドライブ・イン・シアターに逃げ込む。同じ頃、そのドライブ・イン・シアターには引退を決意した怪奇映画スター、バイロン・オーロックが特別ゲストとして来場していた。やがて映画が上映される中で、無差別殺人の幕が切って落とされた…。

【感想】
いかれた男が狩りをする感覚で無差別にひたすら人を打ち殺すだけ。非常に不快である上、映画としての体をなしていません。60年代の映画だからという理由では済まされない。

70年代にかけて本作のような非常に危険な人間の破滅的行動を描いた作品が多く作られていますが、どれも人物像についてはあまり触れずに犯行に及んでいます。どんな人物なのかなぜ犯行に至ったのかその理由を隠すことで不気味さを演出する効果はあると思います。ただもう少し人物描写があってもいいとは思います。ヒッチコックの「鳥」がなぜ襲ってきたのか引っかかるのと同じです。

また無差別殺人を起こす男と同時進行として引退を考えている映画俳優に関するストーリーが展開されますが、両者が合流するのが実質ラスト10分、犯人と俳優の会話もほとんどないということでわざわざ掘り下げた意味があったのかと首を傾げたくなりました。ラストはこの俳優が犯人をぶん殴って終わるわけですが、非常に後味が悪いです。長年生きてきた人間が若者を叱りつける形にはなっているとはいえ、別に人生経験豊富なこの爺さんが代表でなくてもこんなクズみたいな人間は誰でもぶん殴ってるだろと言いたくなる。

90分程度の短い作品であるものの、数行あれば内容を説明できる程度の量なので余計なものが多く、テンポが非常に悪いように感じられました。

まさに地雷映画でした。

お薦め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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