6月22日、米国防総省は、フロリダ州の基地内でオスプレイ墜落事故に関する日米協議を受けて「オスプレイは安全な飛行記録を持つ高性能な飛行機だ」との談話を発表した。早くも幕引きに入っている。日米両政府は、オスプレイ配備を8月に強行する姿勢を変えていない。
※「オスプレイは安全」 日米協議受け国防総省 (産経新聞)http://sankei.jp.msn.com/world/news/120623/amr12062309230001-n1.htm
※オスプレイ事故:米空軍「構造的欠陥ない」 訓練を継続(毎日新聞)http://mainichi.jp/select/news/20120615k0000e010163000c.html
しかし、オスプレイは異常に高率で重大事故が起こっており、そのいくつかは「事故原因不明」のままになっている。つまり、明確な不具合、欠陥、事故要因がなくても事故が頻発しているのである。
墜落機が所属する空軍第1特殊作戦航空団のスライフ司令官は14日「設計上の欠陥はない」と述べ、事故の原因はパイロットの操縦など人為的ミスの可能性が高いと示唆し、早くも訓練再開を言明した。
これに対して沖縄からは、事故の原因がパイロットたちの操縦法にあるというならそれは新たな「欠陥」だという声があがった。すなわち、熟練したパイロットたちの操縦によっても使いこなせない航空機は、機体構造そのものが欠陥だというのである。
※[視点]オスプレイ操縦ミスは新たな「欠陥」(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-06-19_35264/
以下、オスプレイの機体設計の基本的欠陥について3回に分けて明らかにしたい。
オスプレイの欠陥は、そもそも飛行原理の全く違う二つの飛行システムを強引に組み合わせた、機体設計の基本部分での危険性に起因している。原理的に危険な設計という点で修正はできず、致命的である。
オスプレイの機体レイアウトを普通のプロペラ機として見た場合、翼面荷重(単位主翼面積に対する機体重量)が異常に高いことが目につく。要するに飛行機としては主翼が小さすぎるのである。ついでに言えばピッチ方向の安定に必要な水平尾翼面積も信じがたいほど過小である。
主翼の小さい飛行機の代表格・ロッキードF-104でさえ600kg未満。これに対してオスプレイは、800kgに迫る高い数値である。長い滑走距離を一杯に使って、大出力のジェットエンジンで高い離陸速度に至るまで加速して離陸するジェット機は別にして、プロペラ機としては空前絶後の数字だ。このため、主翼だけでは離陸できないので、ローター/プロペラを併用して強引に吊りながら離着陸しなければならない。
ちなみにオスプレイの翼面荷重がいかに高いかを説明すると、第二次大戦中に高速重視の野心的な設計のため離着陸事故が連続した、元祖「ウィドウメーカー」・米B26爆撃機でさえ、翼面荷重は260kgにすぎない。零戦などは末期でも120kg台にとどまる。
またヘリコプタとして見た場合は、これまた円盤荷重が高すぎる(単位ローター回転面積に対する機体重量)。同クラスのCH47が200kgに達しないのに対してオスプレイは2倍の380kg。
つまり、従来型のヘリに比べてはるかに直径の小さいローター/プロペラを、大出力のエンジンで大ピッチにして高速回転させ、強引に機体を持ち上げているということになる。離着陸時に大騒音をまき散らすのはそのせいである。
そしてなんとかローター/プロペラをコンピュータ制御でゆっくりと角度を変えて(このモード遷移の段階が最も危険)前進力として使い、ようやく小さい主翼でも水平飛行できる速度にもっていっているということなのだ。全く危険な綱渡りだ。
小さい主翼なので抵抗が少なく、ヘリに比べたら速度は出るが、水平飛行時にエンジン停止となれば、失速速度が高すぎ、かつ機体の沈下も激しいため、通常の飛行機のように滑空して安全に着陸するのは至難のわざ。積載している兵員や燃料、弾薬等の重量次第では、片発停止でも高度は維持できず、燃料や積載荷物を投棄してなんとか水平飛行できても、着陸時はローター/プロペラの揚力が半減しているので失速速度が高くなり、安全な着陸は困難だ。
にもかかわらず、水平飛行時にエンジントラブルが発生した場合は、最大の売り物のヘリモードに切換不可能なので、オートローテーションも使えず不時着時のオプションとして使えないというのも怖い。
6月26日付東京新聞社説は、防衛省が最近作成したパンフレットが“エンジン停止時にはオートローテーション機能を使うか、固定翼モードに切り替えて着陸できる”と真っ赤なウソを書いて「安全」を宣伝していることを厳しく批判し、大飯原発の再稼働宣言と全く同じ構図であると指弾している。
※オスプレイ配備計画 政府は沖縄をだますな(東京新聞社説)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012062602000139.html
(Fuku)
オスプレイは設計上・構造上の欠陥機体で、
墜落事故が不可避である。米国でも墜落事
故を繰り返している。日本でも本州や沖縄の
都市で墜落事故を起こすこと必至だ。
にも拘わらず、対米売国安倍晋三ネオナチ
自公政権が売国軍国主義推進の一環として、
首都東京近い横田や、沖縄その他への米空
軍配備と、大量の輸入による空自基地配備
と使用を推進しているのは、全く売国的で
反日的な犯罪的行動である。
沖縄知事がオスプレイの沖縄配備と飛行の
反対を表明したのは、全く正当な愛国行動で
ある。
衆・参両院では、沖縄に見習って、米軍と空
自によるオスプレイの日本配備と飛行を禁止
し、多額な対米ドル貢納になる輸入禁止措置
をとれ。
①主翼の面積を大きくし低速時の浮力を確し機 体の安定を図る。
②左右のプロペラの推力を等しくする装置をつ ける。(コントロールする)
③気体の後部、または全部にプロペラをつけ水 平飛行に移るときの推力を確保する。(この とき機体が不安定になりやすい)
④機体の上部に落下傘を収納し、機体の不安定時に空気圧等で放出し機体の安定を図る。