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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

中百舌鳥スタンディング行動  ~ ガザ虐殺を止めるまで ~  20250407

2025-04-12 | パレスチナ

中百舌鳥スタンディング行動 

~ ガザ虐殺を止めるまで ~  20250407

 

 私たちは、堺市民有志の呼びかけで、イスラエルによるガザ大虐殺に抗議する世界中の行動に連帯し、このジェノサイドを止めるために、毎月2回、今年からは第1・第3月曜日に、堺市内4か所で同時行動を行っています。

 

イスラエルは一方的に停戦合意を破り、3月18日に大規模な空爆、虐殺を再開しました。3週間足らずの間だけで、1200人以上を殺害しています。国連児童基金ユニセフによれば、最初の10日間で少なくとも322人の子どもたちが殺されました。犠牲者の多くは、簡易テントなどで暮らす避難民で、戦闘再開で多くの患者が運び込まれた病院までもが攻撃されています。おととしの10月からの累計では、身元が判明している犠牲者だけで5万人以上、その内、18000人以上が子どもたちです。

国連人道問題調査室OCHAによれば、厳しい寒さの中で凍死した子どもたちは17人、餓死した子どもたちは52人にもなります。片方の親を亡くした子は39000人を超え、そのうち17000人もが両親を失い孤児となっています。

ガザにある建物と主要道路の8割が破壊され、家屋の9割が損壊しました。187万人以上が緊急でシェルターを必要とし、人道危機は制御不能な状態になりつつあるとの声さえ聞かれます。

 

イスラエルは、3月2日には人道支援物資の搬入を停止させ、9日には電力供給も停止させています。2カ月間の停戦によって、飢餓状態は一時的に危機を脱していましたが、イスラエルは再び飢餓を武器として使い、備蓄食料はほとんど底をついています。またしても、200万人近い人々が深刻な飢餓にさらされています。

3月末の時点で、国連パレスチナ難民救済事業機関UNRWAや、国際赤十字社連盟など複数の支援団体が明かしたところによれば、イスラエル軍は、病院だけでなく、救急車や消防車などの緊急車両を狙って発砲し、食料が配給されている最中に食糧支援施設を爆撃するなど、国連職員や人道支援団体スタッフ、医療従事者、救急隊員などを意図的に標的にするという、信じがたい非道を平然と行っています。

中でも323日にイスラエル軍の攻撃で15人の救急隊員が殺害された件は残虐な戦争犯罪として国際的な非難が集中しています。イスラエル当局はこの件について、「ライトを消して近づいてきた不審車両に発砲した」のだと正当化していました。ところが、攻撃される直前の動画が公開され、救急車両であることを示すマークや救急灯を点滅させながら走行する様子がはっきりと確認されたのです。これは死亡した救急隊員の携帯電話に収められていた動画で、イスラエル当局のウソがモロバレになりました。イスラエル側が、いかにウソとでたらめを並べ立てているかを示す実例です。

支援活動を行うスタッフを攻撃することは、人道危機を急速に深刻化させます。最初から国際人道法など眼中になく、守るつもりも全くないとしか思えない、停戦以前にもまして傍若無人の殺戮はとどまるところがありません。

これに追い打ちをかけるように、4月2日、イスラエルのカッツ国防相は、軍事作戦をさらに大幅に拡大すると発表し、住民を大量に追い出して広範囲を制圧する方針を明らかにしています。

国連人道問題調査室のトム・フレッチャー室長は、イスラエル軍は、大規模な攻撃を再開して以来、「人口密集地」を狙って空爆していると悲痛な訴えをしています。

米国ブラウン大学の調査報告書によれば、202310月以降、ガザで少なくとも232人のジャーナリストが死亡しています。これは、2度の世界大戦に加えて、朝鮮戦争、ベトナム戦争、旧ユーゴスラビア内戦、アフガニスタン戦争という大きな6つの戦争で死亡したジャーナリスト全部を合わせた合計を上回っています。この数字は何を意味するでしょうか。イスラエルはガザで起きていることを、その惨状を、真実を世界に伝えることができないように、イスラエル当局の並べたれるウソがばれないように、ジャーナリストをも意図的に狙い撃ちにして殺害しているということです。

 

いったいいつまで、この惨劇が続けられるのでしょうか。イスラエルはどれだけ殺し破壊し続けるのでしょうか。

私たちは、何より日本政府が、このような侵略国家イスラエルを今も支持していることに怒りを禁じえません。日本政府は、人道支援再開と恒久停戦に向けてイスラエルに圧力をかけ、最大限の努力をするべきです。私たちは、日本政府に、平和憲法に恥じない言動を求めます。

 

イスラエル・ネタニヤフ首相は、ハマスが人質を解放しないから攻撃するのだと自らを正当化していますが、停戦合意に沿って、人質の解放も順調に進んでいたのです。当初の停戦合意を守り、恒久停戦とイスラエル軍が全面撤退する第二段階へと進めば、人質は解放されていたはずなのです。ハマス側は、人質の解放とイスラエル軍の撤退、恒久停戦へと進むことを一貫して主張し、合意した停戦協約をすべて遵守してきました。停戦をぶち壊した全責任はイスラエル側にあります。

日本の主流メディアは、イスラエルが「ハマスへの圧力を強めている」などという表現を使ってイスラエルの主張をそのまま垂れ流しています。この表現はあまりにも不適切です。あたかも政治的な駆け引きをしているかのような印象を与えますが、実際には、イスラエルのやっていることは、ガザ住民への一方的な無差別大量虐殺です。国際人道法を完全に無視した、正真正銘のジェノサイドです。

イスラエルの、この暴虐を止めるために、停戦に引き戻すために、国際的な圧力と国際世論のさらなる力が必要です。

私たちは微力ではありますが、無力ではありません。沈黙するわけにはいきません。あきらめず、声を上げ続けたいと思います。日本政府がイスラエルを支持していることが許せないというだけではなく、ガザで起こっていることは、日本と決して無関係ではないからです。

米国が莫大な予算を投じ、大量の武器弾薬を供給しなければ、イスラエルは戦争できません。イスラエルの暴虐は、米国の全面的な後ろ盾によって支えられています。

世界一の軍事大国アメリカは、世界中で対立と紛争を煽り、挑発し、気に入らない政権は露骨な内政干渉を行って政権転覆をはかり、各地で戦争の火種をまき散らしています。イスラエルは中東におけるその急先鋒です。

日本政府は、そのようなガザ大虐殺の共犯である米国から、高額の兵器を大量購入しようとしています。次々と弾薬庫の建設や基地の拡張が強行され、攻撃用のミサイルと部隊が配備されています。そのために莫大な税金が使われています。

316日には、他国の領土・領域を直接狙うことのできる攻撃用「長射程ミサイル」を九州に先行配備する検討に入ったとの報道がありました。

これは、政府が常々軍備拡張の言い訳にする「専守防衛」でさえありません。中国をはじめ近隣諸国に強い懸念をもたらします。緊張を高めるのは間違いありません。「戦争の抑止力」などでは絶対にありえません。こんな危険なものを、国会でのまともな議論もなく、国民に対する説明も全くないままに強引に推し進めようとしているのです。

今年3月に結成された「戦争止めよう! 沖縄・西日本ネットワーク」が、この危険な動きに対して、抗議声明を出しています。「憲法9条を生かした外交、アジアの平和構築こそが最大の『抑止力』」であると訴え、「長射程ミサイル」配備計画の撤回を求めて、政府・石破首相と防衛省に対して申し入れを行っています。

330日には、防衛相と米国・国防長官との初会談が行われました。その席上、「西太平洋の有事の際には、日本は前線に立つ」ということが、アメリカ側から求められました。自衛隊と米軍の指揮・命令系統の統合も進められています。今後はさらに、在日米軍の負担増額も求められることでしょう。

つまり、米軍は安全な後方から武器弾薬を供給するから、日本はもっと金を出せ。米軍の指揮・命令に従って、日本は米国の盾となり犠牲になれ。―――そう言われているのも同然です。米国は、日本に対して、アジアのイスラエルになれとでもいうのでしょうか? 米国の手足となって侵略の尖兵になれというのでしょうか。日本政府は、この無謀な要求に従おうというのでしょうか。

石破首相は、「世界に平和と繁栄をもたらす日米同盟を新たな高みに引き上げる」と言っていますが、やっていることは平和を脅かすものでしかありません。他国を、あるいは誰かを犠牲にして踏みにじりながらの繁栄など望みません。それは繁栄ではなく腐敗であり、砂上の楼閣です。

私たちが求めるのは、世界の国々と、とりわけ近隣諸国と手を携えた対等・互恵の平和です。主食のコメや野菜の高騰に右往左往したり、生活必需品を買うのに困ったりしない生活です。災害の被災者となった時にも適切な支援が受けられ、医療や教育や福祉が巨額の軍事費のために圧迫されることなく、安心して子育てできる、老後の不安に苦しまなくて済む生活です。

ポケットマネーで150万円をポンと出して商品券を配る首相や、10万円の商品券をためらいもなく受け取る、それでハンカチでも買おうかとか、わけのわからないことを言う人たちには、庶民の苦しい生活は想像もつかないのでしょう。そんな政治家が語る「平和」や「繁栄」は欺瞞です。私たちの税金を、暮らしを、次の世代の未来を、任せておくわけにはいきません。

 

パレスチナの平和と日本の平和とは、つながっています。平和憲法が今、真価を問われています。たった今進行中の、歴史的な大虐殺を止めるために、日本が虐殺の加担者にならないために、戦争の加害者にも被害者にもならないために、行動しましょう。共に声をあげてください。一緒に考えてください。どうか、皆さんの力をお貸しください。

(2025年4月7日大阪府堺市中百舌鳥駅街頭にて)


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