尹美香代表が送る挺対協週間ニュース2015年第30号
8月10日(月)~ 8月16日(日)
2015年に入って再び送り始めた週間ニュースの第30号は、1枚の映像によって始めようと思います。ハルモニの歴史には、実に多くの歴史が溶け込んでいます。光復(解放)70年、分断70年という歴史的なドアの引手が、一人の体にそのまま含まれているのですよね。光復ではない光復によって生きてから70年のドアの引手が、一日も早く解放に、光復に向かい始め得ることを望みます。70年の間錠を掛けられた分断のドアの引手は、その年月の間に変形されて歪み、他の異物までもがくっ付いて、狂気の壁になってしまいましたが、葛藤と痛みのドアの引手が、一日も早く平和と統一に向かって開かれることを望みます。だから真の解放と、韓(朝鮮)半島に平和が来ることを祈ります。
挺対協常任代表 尹美香 拝
[訳者注:尹代表の前書きに、「1枚の映像によって始めようと思います」とありますが、送られてきたメールには、映像と思われる箇所は黒いマスキングが施されていて見ることができません。おそらく海外の読者には公開されないものと思われます。挺対協のホームページでは、それらしき画像そのものの痕跡がありません。海外からアクセスすれば、その画像を見られないようにセットされているのかも知れません。]
8月10日(月曜日)
〇朝8時10分〜40分の間、交通放送「開かれた朝 高(KO)ソングクです」のスタジオで、尹美香代表と金福童(KIM BOKTONG)ハルモニの電話接続放送がありました。
○夜の12時になったのに、讃える日の活動準備に忙しい私たちの実務者たちは、事務所を出ることが出来ません。
8月11日(火曜日)
○世界の日本軍「慰安婦」を讃える日と光復節(解放記念日)を控えて、どっと出るハルモニへのインタビュー要請! いちいち全てに応じることが御出来にならないので、今日は、複数の報道機関が共同で金福童ハルモニにインタビューしました。
○讃える日のイベントを実施するのに費用が随分掛かるため、インターネット上で募金を開始しましたが、募金が全くされません。
○キャンドル文化祭の時に上映する平和メッセージ、吉元玉(KIL WONOK)ハルモニの「お母さん、私は家に帰りたいです」の映像、キャンドル提言の映像など、感動的な作品が続々と完成しています。
○讃える日世界連帯集会、キャンドル文化祭などの取材を要請するプレスリリースを発送しました。
8月12日(水曜日)
○第3次世界の日本軍「慰安婦」を讃える日世界連帯集会と第1191次水曜デモを、お昼の12時に日本大使館前の平和路で開催しました。

○今回の世界連帯集会は、韓国のソウル、釜山(PUSAN)、晋州(CHINJU)、大邱(TEGU)、光州(KWANGJU)、統営(TONGYONG)、昌原(CHANGWON)などの国内をはじめ、日本の東京と広島、台湾の台北、カナダのトロント、米国のシカゴ、ドイツのベルリン、フィリピンのマニラなど8カ国25都市で行われました。
○世界連帯集会が終わった後、参加者は、在韓日本大使館前から光化(KWANGHWA)門セウォル号広場、ソウル広場まで、「ナビ行進」を繋げて行きました。

○ソウル市庁で、挺対協とソウル市が共同主催する「平和コンサート ナビ」を開催しました。
○夕方7時に、ソウル市庁前のソウル広場で、「解放へ飛ぼう!」というタイトルでキャンドル文化祭を開催しました。

○一日の行事がすべて終わって事務所に戻り、今日のスケジュールを終えると、時計が11時30分を指します。実務者は家に足を向け、尹美香代表は、世界連帯集会で政府に抗議して焼身自殺を図られた方が入院している漢江 (HANGANG) 誠心(SONGSHIM)病院に車を走らせました。
8月13日(木曜日)
○朝7時30分頃、京畿放送ラジオ「世界を開く朴(PAK)チャンスクです。」と尹美香代表が電話で生放送インタビューを行いました。讃える日の集会と光復節、韓国政府の責任などについて、約10分間のインタビューをしました。
○全州(CHONJU)の「記憶の広場」で、「全州平和の少女像」の除幕式が開催されました。
○午後4時、平和放送ラジオと尹美香代表の電話インタビューがありました。全州から運転してソウルに戻ってくる途中、休憩所に車を停車して電話をつなぎ、光復70周年を迎える日本軍「慰安婦」被害者たちのやり切れなさ、世界の日本軍「慰安婦」を讃える日の制定背景などについて説明をし、平和の碑建設が全国的に広がっているが、その意味についても説明しました。
8月14日(金曜日)
○全国女性連帯と挺対協は、11時に日本大使館前で、讃える日を迎える記者会見を行いました。実際の出席と主管は、全国女性連帯が行い、全国で共にしている統一先鋒隊に参加している全国女性連帯の会員団体が参加して進めました。
○午前9時30分から午後6時まで、女性家族省の主催で、ソウル商工会議所で開かれた「戦争と暴力の時代、再び女性を考える」という国際学術シンポジウムに、金福童ハルモニと尹美香代表が出席しました。
○午前11時、天安(CHONAN)の「望郷の丘」で、第3次世界の日本軍「慰安婦」を讃える日を迎え、亡くなったハルモニたちの追慕祭を開催しました。
○水原(SUWON)平和ナビは、「第3回世界の日本軍『慰安婦』被害者を讃える日」を迎え、約100人の水原市民が参加した中で、「水原平和の碑」の前で平和文化祭記念行事を開催しました。
○日本の安倍首相は、午後5時の内閣決議を経て、午後6時に「敗戦70年安倍談話」を発表しました。・・・これについて、挺対協は、直ちに声明を出して反論しました。(声明は当ブログに8月17日付でUP)
8月15日(土曜日)
○14日夕方、発表された20分余りの安倍談話について、金福童ハルモニが声明を発表しました。
○今日、金福童ハルモニ、尹美香代表、安(AN)ソンミ・チーム長、リュ・ジヒョン幹事は、原州(WONJU)の平和の碑(平和の少女像)除幕式に出席しました。
○原州、2時、平和の碑除幕式に続いて、3時にも清州で、平和の碑侍奉式が開催されました。(訳者注:除幕式ではなく侍奉式となったのは、一部住民の反対により全州市が設置許可を出さなかったためで、平和の碑は別の場所に移されることになりそうです。)
○先週の水曜日以降、水曜デモの先頭におられたわがハルモニたちが、トラウマに苦しんでおられるようです。人々と会いさえすれば、「挫折なさらないで下さい」と挨拶されます。
8月16日(日曜日)
○尹美香代表は、全州にある韓国キリスト教長老会のインマヌエル教会の招請により、11時の礼拝後の平和統一日曜礼拝で講演を行いました。
○李(I)ダミです。高校の時からの友たちと一緒に、水原におられる安ジョムスン・ハルモニをお訪ねして、ハルモニの部屋を、ハハハ、ホホホ、キャッキャキッキャと10代の少女たちの若々しい笑いで一杯にしたことがありましたが、忘れることなくハルモニを再びお訪ねしてお会いしました。
○朴スギ・ハルモニが、横になっておられて、体の向きをかえようとする過程で倒れられ、肋骨が折れたと言います。
※ 広告:安倍談話後の日本軍「慰安婦」問題への対応戦略討論会にご一緒下さい。
挺対協25周年、光復70年、分断70年、韓日条約50年
安倍談話後の日本軍「慰安婦」問題への対応戦略討論会
日時:8月20日午後2時から6時
場所:フランチェスコ会館710号室
主催:韓国挺身隊問題対策協議会・国会生活政治実践議員の会・国会性平等研究フォーラム
塞がれるほどに、前が見えないほどに、私たちはより綿密に準備し、計画し、解決策を作っていき、戦略を立て、対応して行かなければならないと思います。そうでなければ、いつも彼らの後追いをして騒ぎ立てることに忙しいですよね。後追いして騒ぐのではなく、前を走って行くことができるよう、前で開け放ってよく見えるようにしなければならないと思います。感情的な怒りではなく、解決を作っていく努力、それを準備していくことがNGOの役割だと思います。一緒に来て、頭を突き合わせて見れば、良い計画を作って行くことができるのではないでしょうか?

