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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

番組紹介「風の島、練塀の島-刻まれた千年の営み―」

2010-11-19 | 本・番組・映画など
 山口、大分、愛媛の間にある小さな祝島。祝島には西風・南風が強く激しく又やさしく吹く。風から家を守る為に土を練って石を積み上げて造った練塀(ねりへい)。厚さ50㎝高さは高いもので2m。一番の特徴は一つの囲みの中に複数の家があること。数戸の家は「株仲間」と同じで、数戸の家で山を開墾し畑を耕していた。塀の家々は家族のように助け合っている。島には共同作業という「まくり」という言葉があり今も活きている。島全体が一つの共同体として動いているのがわかる。島の人口は約500人、4人に3人が65歳以上、2軒に1軒が一人暮らしの過疎化が進む島。土間やかまど・井戸が今でも現役で使われている一昔の様な暮らしがあった。しかし島民は元気で良く働き、生き生きして笑顔が印象的だ。
 練塀のルーツを探して済州島にいきつく。風が東西南北吹き、数戸の家を練塀が囲っていた。「距離が近いだけでなく心も近い、家族のように」。9人の家族の畑を順番に回って作業する「共同努力」もあった。環境が文化をつくる。環境が似ているからだろうと考えられた。
 「祝い島には支えあって生きる素朴な営みがある。温もりを分かち合い肩寄せ合って生きて来た千年の営みがあった。」
と番組は締めくくっている。
 番組の冒頭に「島の海の向こうに原子力発電所の計画が進んでいるが、島民の多くが長年反対している」と一言だけ触れている。祝島の人々は原発立地計画反対の闘いを28年も島ぐるみでやっていて、反対行動は生活の一部になっている。なぜ島ぐるみで行動出来るのか、なぜこうも長く闘い続けられるのかその答えを見た気がした。
 現代を「孤独な社会」というがこの島には当てはまらない。私は見ていてなんともいえないほのぼのとした空気感を感じ心温まり、祝島という名に妙に納得していた。
※祝島の運動については以下で紹介しています。
9月20日リブインピース@カフェ
岩国・祝島・広島ツアー報告(2010.8.1~4)http://www.liveinpeace925.com/action/atcafe100920.htm

(ゲラ子)

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