LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

『日本国憲法を口語訳してみたら』を読んで

2013-09-23 | 本・番組・映画など

 率直な感想としましては、とても面白かったです。ネットや新聞などで反響が大きかったというのも頷けます。まず憲法の原文を無視して口語訳だけを読みました。100条ほどある憲法ですが、まったく長いと思わずに、さらっと読めました。次に原文と照らし合わせながら読みました。なるほど、これをこう訳すか、と感心しながらより深い理解が得られたように思います。読めば読むほど、私たちの日常生活でも重要なことがたくさん書かれてあることに気がつきました。日本国憲法を知らずに生きてきたことに少しばかり後悔するほどです。しかし原文は、作られた当時としては口語的だったようですが、現代社会においては古文のように理解しにくいものとなっています。実際学校で習った日本国憲法は、先生の解説があってやっと分かるものでした。この本は、大人はもちろん、子どもも読めるものだと思います。学校の図書館に置けば、たちまち人気貸し出し図書になるでしょう。私は日本国憲法を子ども達に教える立場の人に是非読んでいただきたいと思いました。

ここで私が面白いと思った本文の口語訳を、原文とともに2つご紹介いたします。

 第2章 戦争の放棄
(原文)第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2項 前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
(口語訳)第9条 俺たちは筋と話し合いで成り立ってる国どうしの平和な状態こそ、大事だと思う。だから国として、武器を持って相手をおどかしたり、直接なぐったり、殺したりはしないよ。もし外国となにかトラブルが起こったとしても、それを暴力で解決することは、もう永久にしない。戦争放棄だ。
2項 で、1項で決めた戦争放棄という目的のために軍隊や戦力を持たないし、交戦権も認めないよ。大事なことだから釘さしとくよ。

 第4章 国会
(原文)第57条 両議院の会議は、公開とする。但し、出席議員の三分の二以上の多数で議決したときは、秘密会を開くことができる。
(口語訳)第57条 国会は基本的に公開でやらなきゃだめだからね。でも、これはちょっと内緒でしたほうがいいかもっていうのについては、出席している議員の3分の2以上が賛成したら、秘密会っていうのをしてもいいよ。密会って……ドキドキ……するよね。 

                                                                                                                              (Mi)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。