日本には天皇陛下という君主がいる。でも民主主義だという。
君主がいるのに、民主主義とはこれいかに。
はい総理。答えてみなさい。
「日本の場合君主はいても直接政治には関わらない、象徴です。実際には政治は総理大臣が行います。総理大臣は、国民が選挙で選んだ党から出されます。」
ほう。選挙で選ぶと「主」となるのかね。
「はいそうです。選挙で選ばれることで国民の代表となります。」
では君主は選挙でえらばれたのかね。
「いえそれは・・・日本国憲法が国会の承認と陛下の承認をえていますので」
日本国憲法では君主という言葉はどこにもでてこないね。
「はいそうですが。」
では君主かどうかもわからない。
「・・・・・」
いや、問い詰めて悪かったね。君の責任ではないのだよ、歴史の複雑な事情がこんな風にしてしまったのだ。
むかし・・・いつの頃かなあ私もしらないほどの大昔から君主は「キミ」と呼ばれたのだな。そして大臣をオオオミ、その下の官僚は小臣オミといったのだな、その次にいろんな職業の民(タミ)がいたのだな。
そしてキミが政治と祭祀をの中心であったからマツリゴトといわれたのだな。お祭りの語源だよ。政治もマツリゴトというのはそのためだな。
あなた達はお祭りというとドンちゃん騒ぎをして踊るほうしかしらないけれども、神聖なお祭りというのは静かに一定の作法に従って行うものなんだよ。いまでも大きな神社ではやっているよ。大昔に比べると、担当者ややり方が変わってきているといわれているがね。
あのお祭りが自然発生的だとかなんとかいう人がいるけれども、私はそうじゃないと断言する。
昔はね、神様と直接やり取りしていろいろ祭式を決めたんだよ。つまり古代の日本人はそういうことのできる人が宮中にいて諸事万般とりしきって、決めたんだね。それが各地に波及し、残っているんだね。
「それって霊能者みたいなもんですか?」
まあ、そうだけれども、霊能者にもいろいろあるからね。格式のある霊能者かな。
だから、日本書紀や古事記にはいろいろとそういうことが書いてあるんだよ。国家の命運を神様と対話して決めてたんだね。
「占いで?」
占いもあったがね、占いだけじゃないね。神様が直接人の口を借りて話したりということがあったようだね。
「イタコみたいな?」
もっとレベルの高い神様が降りてくることがあったのだね。ただそう簡単にこっちの都合で呼び寄せられたわけじゃないようだね。だから間違いもおきることがあったんだろうね。
人間だってそうだろう、あんまり親が口うるさくいうと子供は自主性が育たなくなる。
神様は人類が育つのを忍耐強く見ておられるのではないかな。
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