映画のクライマーズ・ハイが面白かったので原作を読むことにした。
映画では山登りのシーンが謎だったが、原作で当時の主人公の心理や考え方を表す重要な役目を持っていることがわかった。他にも色々と謎に思っていたところがわかり、スッキリした。原作を余さず見せるには2時間の映画というのは短すぎるのだろう。全体的に原作の方が面白い。映画の方が良いのは実際の描写に関すること、つまり演出だ。
この話の面白いところは新聞社の各人がぶつかり合いながら仕事をしているところ。部署ごと、あるいは個人レベルで意見が違う。しかし新聞は一日一回出さなくてはならない。衝突を繰り返しながらゴールに向かうのが気分良い。
クライマックスである主人公の決断は映画も原作も同じなので、不完全燃焼の気分を味わうのも同じだった。