Sue's Blog

クリスチャンでセクシャルマイノリティのSueのひとりごとやGay Lesbian human rightsリンク集

LGBTとメンタルヘルス

2006-03-21 | ひとりごと
前回の記事でトランスセクシャルの人の公共のロッカーやトイレの利用が深刻な問題ではないかと書いたら、実際にこんな事件がNYで起こった。
ゲイジャンパンのニュース。まったくひどい話しだ。
これはかなり悪質な嫌がらせで訴えられてあたり前な事件だが、その事件性以前に当の本人の感じた精神的苦痛を思うとくやしくて仕方がない。
LGBTはこのように日常的に大小さまざまな心理的ストレスを受けていることだけはまちがいない。

それゆえ公共の場にでることがおっくうになり、家にひきこもりがちになる。同性愛者はヘテロセクシャルの人に比べて、肥満、喫煙、飲酒などの傾向が高く、不安傾向も高いことが研究で報告されているし、尾辻議員のHPで報告されている議会の報告で尾辻議員が自殺の問題を取り上げられていたが、LGBTのメンタルヘルスの問題は真剣に取り組む必要がある。
LGBTの私たちにも生き生きと暮らす権利はあるのだ。なぜ家に引きこもったりしなくてはいけないのか・・・。そういう社会や人々の偏見こそ変わるべきことで、思春期にそのセクシャリティで悩んだ末に自殺をしたり、今回のNYの事件のような精神的苦痛を味わうことなどあっていいわけがない。

シカゴのGay GamesやモントリオールのWorld OutgamesなどGLBTだけのスポーツ大会が開催されるが、GLBTが安心して競技を楽しむことができるイベントである。ロッカーやトイレも安心して使えるだろう(笑)。またLGBT専用のリゾートホテルではGLBTが心おきなく休暇を楽しむことができる。手をつないだり、腕を組んで歩いても、誰からも変な目で見られることもなく、周りを気にする必要のない環境。そんな環境はヘテロ社会と統合した形では実現するのはまだ難しいだろう。

区別か?統合か? 人種差別、障害者差別が乗り越えてきた道を私たちは今歩んでいる最中なのだ。