Sue's Blog

クリスチャンでセクシャルマイノリティのSueのひとりごとやGay Lesbian human rightsリンク集

Gay & Lesbian Film Festival in DC

2005-10-24 | GL rights in sport
先日、DCで行われたゲイ・レズビアン映画祭に初めて行ってきた。

最初はちょっと緊張したが、とにかくいたるところで同性カップルやひと目でゲイ、レズビアンとわかる人たちがたくさん集まっている。正直言って、そういう場に行くとホッとする自分を再発見。セクシャルアイデンティティが明確になってきている証拠。

さて映画祭で観た映画は、約1時間程度のドキュメンタリー4本。
まず最初の2本は、レズビアン、トランスジェンダーを社会的、文化的関わりの中で捉えている映画でちょっと重かった。特に、イスラエルに住む今でも宗教的な戒律が厳しいユダヤ教のレズビアンカップルを描いた「Keep Not Silent: Ortho-Dykes」はかなりきつい。日本の寛大さを実感する。日本でセクシャルマイノリティが表面化しない大きな理由は文化的な外的抑圧というより、同性愛者自身が持っている内的な自己規制が大きいのではないだろうかと思う。

そしてもう1本はノルウェーの10代の男の子が性転換手術を受ける前後16ヶ月を追った「100%Human」。映像がArtisticでとてもきれいなのだが、その一方で本人や家族が語る本音に心が締め付けられる。手術の前の希望、夢。そして手術後に直面する現実。決して安易な決断ではできない現実を見せ付けられる。映像の美しさがそれを補っている。

あとの2本はセクシャリティとスポーツに関するドキュメンタリー。私にとってはかなり興味深い内容。
1本目はラグビー、ホッケー、ロデオのゲイ・スポーツチームを追った「Straight Acting」。TVや雑誌でステレオタイプ化されたゲイではなく、スポーツを心から愛し、楽しむ彼らのいきいきとした日常のライフスタイルが描かれている。その背景にはアメリカのスポーツの世界に強烈なホモフォビアが存在しているからで、日本にこんなスポーツチームはおそらくできないだろう。

そして最後の映画は「100% Woman」。今回この映画を観ることができただけでも行ってよかったと思った。
カナダのマウンテンバイクのチャンピオンになり、カナダナショナルチームの一員としてワールドカップにも参加するMichelle。
彼女は6年前まで男性だった。性転換手術を受け、女性としてマウンテンバイクのダウンヒル選手としてチャンレンジするMichell。しかし性転換したことをオープンにしている彼女の活躍は大きな波紋を起こす。でもその中で彼女自身が女性であることにこだわり、女性としてチャンピオンを目指す彼女の精神力、そしてその彼女を支える家族のあり方に感動する。映画の詳しい情報はここ。