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地域通貨を始めたい方に(地域通貨千夜一夜物語)

1999.2.14からの経験を基に、コミュニティービジネスとして地域通貨(LETS)導入のお手伝いをします。

素晴らしき哉、地域通貨ピーナッツクラブ

2011-04-29 14:04:33 | Weblog
3月30日、31日、4月1日とピーナッツクラブの長老三人の誕生日パーティーがありました。時節柄災害復旧の募金が行われました。そのお金をピーナッツクラブらしい支援に使いましょうとなりました。個人と個人のネットワークですから、日赤だとかNHKに委ねるのは似合わない。中越の時は十日町在住のメンバーを通して支援をしました。今回はメンバーでもあり、登米の姉妹クラブ「座・ハイカラ」を立ち上げた鈴木さんを支援しようと決まりました。鈴木さんに問い合わせたら、それどころではない、自分も被災しているとのこと。それでは支援すべきメンバーを紹介して欲しいと頼みました。GKさんが避難所でお世話役をやっているから彼を支援して欲しいということになりました。ところがこの状態なのでなかなか連絡が取れない。

西千葉では注文を聞いても、出来ないことは出来ないのだから、当方で出来る支援を考えようとなりました。ピーナッツクラブは公的機関ではないし、人の絆の上に構築しているシステムですので、縁のある人を限定して支援しましょう。一隅を照らすことを誇ることにしています。最初浮かんだのは三長老の1人アミーゴさんが美容師だから、ボランティアカットに行こうとなりました。しかし、短時日行ってボランティアをして帰ってくるのはあまり効果がないのではないか、と議論が進みました。飛ばして結論言いましょう。

40軒もあった、美容、理容店が全て流されているから、この復興店舗の立ち上げ支援をしようとなりました。一応当方の案を作って、アミーゴさんと私で25.26日と現地に行ってきました。そして案をブラッシュアップ、帰って昨日28日までに最終案を現地と調整して決定。今日29日全ての機材を発注し、連休中に現地に到着するように手配を終えた。そして10日には移動理美容院「Amigo!」が南三陸町の三軒のお店の輪番稼動でオープンします。これが会社でもない役所でもない、市民が集うピーナッツクラブのやることです。

ちなみにピーナッツクラブには、委員会もありません、プロジェクトはありますがプロジェクトリーダーは居ません。リーダーシップがあるとかないとかつまらないことになるから止めよう、世話役にしよう、と言う具合です。ピーナッツは、個人のため、地域のため、市のため、県のため、国のため、地球のためになるシステムを標榜しています。そこで位置づけをしました。

1. 南三陸町の理美容院の復活再生支援。(アミーゴ大作戦)
2. ピーナッツの実績を持って地域通貨運用支援。(ピーナッツ大作戦)
3. 災害地限定徳政令支援。(首長大作戦)

1. と3.はどうやら出来そうです。残念ながら肝心の2.が未だです。
三陸の被災市町村で、地域通貨導入を検討しているところは、どうぞご相談ください。日本で一番永く運営し、道徳の教科書にも載っているピーナッツクラブが支援します。
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村山 和彦 murayama@seaple.ne.jp http://www1.seaple.ne.jp/murayama/
ピーナッツクラブ事務局090-4702-8082
ピーナッツクラブ西千葉 http://blog.goo.ne.jp/amigo-kaiho/
東北のまちづくり、村おこしに(株)都市整備 http://www.toshi-seibi.com/
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東北復興に地域通貨利用を

2011-04-22 11:08:47 | Weblog

登米の姉妹地域通貨「座・ハイカラ」のメンバーの支援を始めます。ピーナッツも「座・ハイカラ」も平時用に設計してあります。減価する通帳方式で無期限運用です。非常時用に、減価するカレンダー紙幣方式で、10年の期限を切って運用するようにモデルチェンジして、設計が大体出来ました。先ず25日から登米に参ります。10年後平時に戻ったら、ピーナッツ型に移行するのが理想と考えています。

「座・ハイカラ」に限らず三陸一円の地域通貨を進めようという方々、市町村の限られた財源で、多くのことを成し遂げようとする方々、復興には地域通貨が有効です。復興事業は市町村が主体になりますので、復興に関わる地域通貨は市町村抜きでは設計も運用も出来ません。市町村と一緒にお声をかけてください。設計運用のお手伝いに参ります。

今は大きな報道によって国民的、世界的に関心が集まっています。したがって多額な義捐金を頂くことができています。今後復興事業を進めていく長い期間、今のような義捐金が継続されるとは期待できません。税金にも、国債にも限りがあります。補完通貨である地域通貨の利用を検討しましょう。
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村山 和彦 murayama@seaple.ne.jp http://www1.seaple.ne.jp/murayama/
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被災した県の知事さんにお願い

2011-04-16 20:53:50 | Weblog
家も流されました、漁船も流されました、コンバインも使い物になりません、何もありません。残ったのはローンだけです。これで事業再開に意欲が出るでしょうか。

借金があって、収入の道が閉ざされています。自己破産しかありません。その結果金融機関には不良債権が積みあがります。いづれ公的資金を持って金融機関を支えなければなりません。破産した人は、払いたくても税金を払うことが出来ません、年金の積み立てもできません、国民健康保険の支払いもできません、生活保護の申請をすることになるでしょう。心ならずも国家国民のお荷物になるでしょう。

漁協で漁船を買って、運用を共同ですると報道されました。これは苦肉の策です。県民に苦肉の策を強いるのは王道ではありません。

同じ公的資金で金融機関を支えるのであれば、無くなってしまった物へのローンは、始めから不良債権と認定しましょう。これが出来たら、自己破産も避けることが出来ますし、新たな融資を得て事業を再開することも、住宅を建てることも出来ます。税金も年金も健康保険の負担にも応じることが出来ます。生活保護を受ける必要もありません。金融機関も新たな融資業務に励むことが出来ます。わざわざ自己破産させることは無用です。

どちらが国家、国民、地方自治体、市民、金融機関にとって幸せか自明です。法令のために県民が居るわけではありません。県民のために法令があります。

被災地域限定徳政令を国に求めてください。これが出来るのは東北の被災県知事しか居ません。
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村山 和彦 murayama@seaple.ne.jp http://www1.seaple.ne.jp/murayama/
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基本計画に基づかない建築の制限

2011-04-16 20:29:19 | Weblog
今夕のテレビのニュースでは、宮城県岩手県が計画に基づかない建築の制限を始めたそうです。大工さんが自分の敷地に建ててしまった、プレハブの自主的取り壊しを求めたとのこと。本当は大工さんが建てる前にして欲しかったのですが、まあ良かったと思います。

次は基本計画の策定ですが、医師を選ぶのも寿命のうちと言いますが、良いコンサルタントを選んで欲しいです。多分今後500年はコンサルタントの指導が有効になります。
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村山 和彦 murayama@seaple.ne.jp http://www1.seaple.ne.jp/murayama/
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地域通貨で復興事業を、ピーナッツpj

2011-04-16 10:50:09 | Weblog
地域通貨ピーナッツは、私の知る限り一番歴史があり、継続的に会員が楽しんでいる地域通貨です。今回わが国一番経験を積んだ地域通貨としての役割を、果たしたいと考えています。

地域通貨運用に挑戦してみたい被災地の首長さんはおいででしょうか?

復興のための原資は税金であり国債になります。関東大震災の時のように、苦しくなると償還期限を定めた高利の外債発行に道を求めるようになるでしょう。これは国益を損ないます。円貨の負担を出来るだけ少なくするためには、大規模な補完通貨の活用が、今は期限を切って許されなくてはならないと考えます。地域のためのみならず国益に沿い、世界の通貨システムの安定にも資するものとなります。

市町村でやってみようとお考えの向きはメールを下さい。参上します。前回のアミーゴ大作戦に次いで、ピーナッツ大作戦で支援します。

ピーナッツ大作戦
手順1:やると仰る首長さんと打ち合わせをして、地域に合った地域通貨の設計をします。ピーナッツ方式にこだわりませんが、減価方式にはこだわります。ピーナッツは原資を持たないで、無期限で運用しています。あまりに理想的に出来ているので、俄かにご理解頂くのは至難の業ですから、原資を用意して期限を切って清算できるようにします。

手順2:全国の地域通貨のメンバー、地域通貨をよしとする方から、原資を募集します。各地域通貨は目的、形式等千差万別ではありますが、「人の絆の上にサービス、品物を流通させよう。」の一点では、同志と言うことが出来ます。立候補した市町村向けに、10年を限度とした地域通貨運用目的限定無利子債の引き受けと、その20%に当たる運用用途指定の寄付金を経費充当として募集します。

手順3:市町村は、年に当初額面の1割減価の、10年で無価値となる、地域通貨を発行する。発行額は無利子債が引き受けられた額を限度とする。地域の中小建設業者に、復興事業を3割地域通貨払いで発注する。

手順4:市民は3割を限度に地域通貨で、労務を提供する。

手順5:商店は3割を限度に地域通貨払いを受け入れる。

手順6:市町村は仮設住宅等、公共施設の利用料を地域通貨で受領する。ボランティアは地域通貨払いとする。

手順7:市町村は、職員給与の引き下げをするときには、引き下げ分を限度に、地域通貨の支給に応じる。

手順8:市町村は、固定資産税の一部を地域通貨で受領する。

手順9:11年後当該地域通貨は全て無価値となるので、市町村は無利子債に応じてくださった方に、感謝とともに額面で償還し清算する。

手順10:施行一年後に、議会は市民が減価分相当の無利子債引き受けを前提に、新たな地域通貨発行を行うかどうか、審議する。この段階で住基ネットとの連動も審議する。
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村山 和彦 murayama@seaple.ne.jp http://www1.seaple.ne.jp/murayama/
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地域通貨で災害支援、アミーゴPj発進

2011-04-15 09:33:41 | Weblog
ピーナッツクラブで、度々チャリティーの会をやっているのですが、流石に食傷気味。救急の段階は過ぎたから、生活再建のお手伝いを、地域通貨仲間を通じて直接支援をしたいということになりました。ピーナッツを研究してくださって、当方からも何度も伺って、先方からも度々訪問してくださっていた、登米の姉妹倶楽部【座・ハイカラ】を通じて何かしようとなりました。登米は周辺市町村の避難所も引き受けていますが、自らも被災していて、他の支援をする余力がないとの由。そこで周辺市町村で被災している【座・ハイカラ】のメンバーの支援をしようとなりました。日赤や赤い羽根募金と違って、個人の絆を固める地域通貨ですから、公平平等にはなりません。そこが利点でもあります。新潟地震の際も、十日町のピーナッツメンバーである市会議員さんの支援をしました。

考え付いたのが、ピーナッツクラブ世話役代表であった海保真さんが美容師であることから、被災地の美容師の営業再開の支援をしようということになりました。美容院が早めに再開して、地域のご婦人方の憩いの場が出来れば、うれしいことです。

そこで心当たりの方にお願いします。
千葉でユニットを組んで運びますので、今美容院の閉店廃業を考えている方、機材の提供をお願いできませんか?シャンプー台、ボウル、櫛、鋏に至るまで必要最小限のものを揃えたいです。千葉まで運んでくださると嬉しいです。コメントに連絡先を書いていただければ、海保さんから連絡して頂くようにします。ちなみにコメントの公開はしません。
当面、地元被災美容師が、カットとシャンプーを出来るようにしようと考えています。
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村山 和彦 murayama@seaple.ne.jp http://www1.seaple.ne.jp/murayama/
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朗報

2011-04-14 18:30:49 | Weblog
最近朗報が少ないので、私にとっての朗報をご紹介します。
今、スキャナーの機嫌が悪いので、写真は後ほど載せますが、地域通貨ピーナッツが道徳の教科書に載りました。前には光文書院の6年生の教科書に事例として載りましたが、今回は日本標準の6年生用で、ピーナッツの内容に踏み込んで書いてくださったのが嬉しいです。

大変嬉しいのは、ピーナッツは見返りを期待しない、【助けっ放し】の心によって仕組みが支えられている、という記述です。助け合いは、契約の延長の概念で、土着の日本人の琴線に触れません。助けっぱなしは触れるのです。寄付ではなくて布施の概念です。

多くの海外の方々が、今回の震災に対する日本人の対応を褒めてくださると聞きました。何故か?この答えが【助けっ放し】にあると思います。震災にタイミングを合わせたように、この記述が載った教科書を出してくださったのは大変嬉しいです。

地元の商店が、学校の帰路、子供達がただいまと立ち寄ると、氷の入った水を飲ませてくれて、学校の様子を聞いてくれる。これが子供達を見守っていることになっていることや、子供達が商店街で花を植えたり、商店街の歌を作ったりしていることまで載りました。今日教科書が届いて、早速商店街に持っていって披露しました。ありがとうございます。
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復興に地域通貨

2011-04-08 11:32:58 | Weblog
昨日ご紹介した、windsurfcafeさんのコメントの中で、もう一箇所非常に共感する文章がありました。

>旧来の手法じゃ復興といっても途上国支援の構図となんら変わらない。

の部分です。

JAICAにお勤めで途上国に駐在して支援にあたっていた塚田幸三氏が、旧来の途上国支援に限界を感じられて、新しい道を模索されました。12年前、丁度ピーナッツの運用を始めた時で、実効ある支援は地域通貨にありと、体験することも目的の一つとして、失業手当が受け取れる半年間、無償で事務局を引き受けてくださいました。ピーナッツの基礎を固めるために大変貢献していただきました。旧来の手法では、確かに資金を投入して支援はするのではあるけれど、結局は途上国の進展に役立つ以上に、支援している国や宗主国に還流して行ってしまうのを実感されて、地域通貨に注目されたのでした。

塚田幸三氏は三月に『「歎異抄」が問いかけるもの―シュタイナーの視点から』(イザラ書房)を出版されましたのでご覧下さい。

アフリカの途上国支援に関与なさった方に、アフリカ型地域通貨を提案しました。文盲率が高く、電気、パソコン、携帯が普及していないところでは、ミクロネシアの石貨と同様に、太陽や月、星、山に価格をつけて通貨として使ってはどうかと提案しました。地域から流出しない通貨の効用は大きいと思います。
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再び震災復興に地域通貨を

2011-04-07 13:44:45 | Weblog
3月18日のブログに大変正鵠を射た嬉しいコメントを頂きました。

―――以下引用―――
地域通貨(緊急通貨)の活用はアリと思います  windsurfcafeさん

遅ればせながら一連の記事を拝見しました。SBの孫社長が100億円寄付するそうなので、いろいろ考えることがあり、そもそも個人に100億も金が集まる事が異常なのに、世間では称賛する論調が多数を占めるのが不思議です。ともかくバーチャルなお金が復興のために使われるならリアルなお金に戻ってくるので多少は意味があるのでしょう。

一方でいまだ1万人以上の方が行方不明でこれらの方の金融資産の総額は孫社長の寄付に匹敵するのではないでしょうか。本来リアルなお金が、一定期間塩漬けになってしまうのでしょうか?

つまり、不明者の資産、寄付金、義援金などを担保に被災した東北3県を中心に地域通貨(緊急通貨)を発行できないものでしょうか。そのために必要な政策立案や法改正を迅速に行う政府政党を支持したいのですが。

このままだと皆の善意や被災地域のそのものの価値がヨット紳士たちにむしり取られますね。旧来の手法じゃ復興といっても途上国支援の構図となんら変わらない。
―――以上引用―――

>不明者の資産、寄付金、義援金などを担保に被災した東北3県を中心に地域通貨(緊急通貨)を発行できないものでしょうか。

私は充分可能な復興緊急通貨になりうると思います。寄付金、義援金などは使ってしまえば一度の利用で終わってしまいます。その後金融市場強者の下に還流します。緊急地域通貨は流通すれば何回でも利用できて、寄付金、義援金を出された方の趣旨に沿うことになります。経済効果は大きいです。国際的にも過剰な国債発行をしなくて済むので、歓迎されると考えます。復興と言う仕事の目安がついた段階で担保を執行することで、円経済に軟着陸できます。

宮城県登米には宮城県全域で利用されている、ピーナッツと同じ形式の「座・ハイカラ」があります。ピーナッツクラブではここの支援が出来ないか勉強中です。しかしピーナッツ型地域通貨は、俄かに理解して広域で使用するには、無価値の通貨というあまりに贅沢な設計になっているので無理がありそうです。windsurfcafeさんの提案は緊急対応として現実的であると思います。

政府、日銀はwindsurfcafeさんの提案を検討してください。
参考のために前日銀総裁の福井さんの談話を転載します。

―――転載―――
http://www.shiruporuto.jp/event/2003/03simpo/03simpo006.html

細野 総裁は地域通貨をどう思われますか。
福井 中央銀行は地域通貨が大嫌いかといったら、そうではありませんよ。これは、非常に嬉しい話です。先程、お金はいきいき使うということを強調しましたが、日本もまさにいきいきの時代に変わってきているのです。
過去10年は失われた10年といわれているのですが、私は絶対に失われた10年ではない、と思っています。過去の経済の姿は否定せざるを得なくなった。そのため過剰に投資した部分は失わざるを得ないけれども、新しい価値の発見、それを実現するために好んでやろうとする人がここ10年で相当増えています。新しい経済と地域作りがもう始まっているのです。
地域通貨という概念は、新しい価値を見いだした人たちが好奇心を持って集まった時、何か便利なものはないかと考えて自分たちで発見した道具だと思います。それはとても好ましいことです。日本銀行券はどこへ行っても通用する通貨ですが、特定の所にフォーカスしてそれを盛り上げたい時、特別の道具を使うのはいっこうに構わない。
地域通貨は、日本銀行券の延長線上、むしろ新しい香りのついたものが広がっていくということです。いきいきとした形で地域の社会と経済が発展すれば、これは国全体にとっても良い話です。
それから私は、経済学を100%は信用していません。日本経済について、アメリカから輸入した経済学で、すべてを語り尽くそうとしても、結局わかりにくいのです。
両国の経済社会は、みんなが望むところや夢も文化伝統も違うのですから、日本経済については日本の経済・社会そのものを見て、みんなの夢を感じながらでなければ説明ができないのです。日本経済に根ざした新しい経済学が作り上げられて、それで説明をすれば、わかるようになると思います。
―――以上―――
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震災復興と国民学校世代と地域通貨

2011-04-06 10:09:45 | Weblog
81歳から71歳までの人が国民学校経験者です。国民学校は6年間しかありませんでした。
私の年齢の今76歳の人達は、国民学校に入学して、国民学校を卒業しています。5年生の時に戦争に負けました。4年生の3月10日の東京大空襲で下町が、今の津波被害と同じ焼け野原になりました。2時間で10万人が死にました。3月20日ごろだと思いますが、山形県上山からグラマンの機銃掃射を受けながら、どうせ死ぬなら一家一緒のほうが良いと、集団学童疎開から帰りました。その時に乗った小豆色の省線電車が大変懐かしかった。電車の中から見た東京は何もありませんでした。池袋から議事堂が見えました。

それからの復興を見て、参加して、池田内閣の所得倍増を果たし、世界第二の経済大国にした経験では、東北の災害復興は形の上では容易であると思います。テレビの報道でも同年輩の被災した婦人が、「機銃掃射を受けても生きてきたんだ。大丈夫だよ。」と言っていましたがその通りと思います。当時は8000万人が飢えていました。今震災によって生活が出来なくなっている、若しくは困窮することになった人は、風評被害の漁業農業奢を含めて800万人ぐらいでしょう。算術的には戦災復興の1/10の努力で良いことになります。9/10の被害を受けない地域があるのですから、戦災復興よりは容易と言えます。

しかし、完全に違うところがあります。敗戦の時は全ての国民が飢えていました。総被災者の戦災の時でさえ、兵舎の後を利用した引揚者住宅、戦災者住宅に住むことになった方々が、総中流に組み込まれるためには多大な努力を強いられました。現在のような競争万能、市場至上主義でいくと、格差・ハンデが出来た地域を発展させるのは至難の業です。市場では風評被害でも値が下がっています。市場万能主義は、弱者被害者に追い討ちをかける役割しかしません。課題は800万人を1億人の人がどのように支え続けるかです。

緊急的な義捐金や支援品の提供の後、東電や国からの賠償があるでしょう。生活保護が必要になる方も多く出るでしょう。しかし働く意思があって、能力体力のある方が働く場所が無いばかりに、生活保護を受けなければならないような社会構造は改変しなくてはなりません。所謂ばらまきによる救済ではなくて、社会の中に構造的に居場所、働き場所を確保できる都市計画が必要です。

私は継続的に人口が減る、即ち継続的に消費需要が先細る、継続的に閉店事業縮小があり、常時リストラ失業者が発生する時代の都市計画、まちづくりのツールとして、地域通貨ピーナッツを主宰運用してきました。是非今度の復興に地域通貨を利用して、国内格差の解消に努めたい。それが翻って、日本のグローバルマーケットでの強さを支えることになります。
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