象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

ポイ活の無駄とアホ臭〜おバカな大衆は大損しないとわからない

2024年10月11日 03時03分38秒 | 独り言&愚痴

 国民に”幸福”という名のエサをちらつかせ、誰もが反論できないヒューマニズムを全面に押し出す現代日本社会を、「現代の考察」の著者・執行草舟氏は”笑顔のファシズム”の統制下にあると指摘した。
 そこで、幸福を”ポイ活”に置き換えると、ポイ活のアホ臭さがよーく判る。
 つまり、大衆に”ポイ活”というエサをチラつかせ、購買欲から逃れられない様にする現代の大衆による大量消費社会。
 これこそが、企業による”ポイ活のファシズム(結束主義)”であり、大衆はその統制下にあると言える。

 一方で現代を考察するとは、現代社会の仕組みをよーく理解し、人生を賢く、よりよく生きるという事とも言える。故に、企業が次々と仕掛けるポイ活の仕組みを理解しないまま、人生を無駄に生きるというのも実に勿体ないし、呆気ないもんだ。
 一方で、企業側から見れば、大衆とは購買欲に駆られた”蟻の軍隊”に過ぎず、行き場を失い、迷路に彷徨い、思考を停止した哀れな大衆は、働き蟻の様に必死に働いて溜め込んだ日銭を企業に貢ぐだけの生き物に過ぎない。
 従って、ポイ活が満たしてくれるのは、自己満足という悲し過ぎる自己犠牲に過ぎない。

ポイ活に群がる日本人

 Gooブログ編集部のテーマに、”ポイ活やってますか?”というのがあった。
 今は全くやらないが、若い頃は今の様にネット時代ではなかったから、様々な店舗のポイントカードを持っていた。多い時は30枚程はあったろうか?殆どは使わずにゴミ箱行きだったが・・・
 元々、頻繁に買い物をする人種でもないので、ポイントは貯まらない。だが、唯一持ってるのは近場の店のプリペイドカードだけで、還元率が急落し、ここ数年は殆ど貯まらなくなった。
 だが、流行語になる程に、多くの日本人は”ポイ活”に勤しむのだろうか?
 勿論、購買が人生の中核を占めるのなら、それもアリだろう。が、労働と購買の単調な往復が人生ならば、これ程悲しいものもないし、労働と購買の僅かな差額が還元ポイントだとすれば、もっと虚しいものがある。 

 一方で、”ポイ活”のヘビーユーザーには”単に疲れたから”との理由でやめる人が多いという。かつて某ユーザーは、1日10分程のポイ活で月900円ほどの収入があったという。
 でも私から見れば、たったの10分で900円の収益があれば、”ポイ活っていいのでは”と思ってしまう。が、月900円のポイントを稼ぐ為にそれ以上の消費(購買)を重ねれば、トータル的にはマイナスとなる。
 冷静に考えれば判る事だが、世間はそんな簡単な事にすら気づかない。つまり、多くの大衆にとってモノを買う事は幸せや楽しみの本質であり、企業側からすれば、そんな貧しい大衆に強制的に労働を強いてお金を稼がせる理由と必然にもなる。

 事実、「無敵の思考」(ひろゆき氏)でも”生活するにもお金がかかるし、幸せや楽しみを感じる為にもお金をかける。こんな生き方をする程に、人は身を粉にして働く必要がある。つまり、大衆は消費社会とその時代の奴隷だ”とある。
 故に、ポイ活が無駄だと頭で理解したとしても、なくなる事はないし、企業側は顧客を取り込もうと、あの手この手の巧妙に出来た還元ポイントを次々と打ち出してくる。
 以下、「ポイ活がバカバカしい・・」より主観を織り交ぜ、大まかにまとめます。


無駄使いのバカが支える経済成長

 だが、某ユーザーは(ポイ活って)単純作業で面白くないし、毎日続くと思うと”短時間でも気力が失われる”と漏らす。
 確かに、スマホを見る時間ばかりが増え、その割には収入は殆ど増えず、かと言ってお金への執着が歪に強くなる。更に、ポイント還元を狙いすぎて余計な買い物をする。
 つまり、スマホ依存により脳はスカスカになり、心はうつになり、気がついたら”爆買い”の一歩手前に来てたという笑えない哀れな人生となる。それに、お金の使い方は我ら大衆が思ってる以上に難しいもんだ。

 当然だが、収入が増えると支出は必ず増える。だったら、使わなければいいものを、大衆は貧乏な程に消費も購買もポイ活も増える。”金持ち喧嘩せず”ではないが、金持ちほどお金の価値を理解してるから、余計な買い物はしない。ポイ活なんて最初からアホ臭に思ってるだろうし、更に言えば”ポイ活なんて哀れな貧乏にやらせとけ”って見下してる筈だ。
 この様な、大衆による大量消費という名の負の連鎖は、ポイ活でも同じ様に起こりうる。
 事実、「現代の考察」(執行草舟 著)では”経済成長とは根本的に大衆に無駄遣いをさせる事で成り立つ。とにかく無駄遣いをさせる程に(消費という形では)経済は成長する。逆を言えば、<自分の人生は何か>を本気で考える国民が多いと、その国の経済は成長しない”とある。
 これと全く同じ論理で、企業は(度重なる爆買いにより思考停止に陥った)大衆にポイ活を巧妙な手口を使って広めようとする。
 つまり、”還元”という餌をぶら下げ、モノをドンドン買ってもらう必要がある。クレジットの限度額がオーバーになろうが、企業側は関係ない。従って、大衆は人参をかぶりつく馬と同じ扱いなのだ。
 全く、ポイ活を副業とする事自体がナンセンスだし、これ程のアホ臭もない。

 極論を言えば”楽して儲かる方法”はない。勿論、ごく一部の人種にはそういう種もいるだろうが、99%の凡人は思考を停止させ、地道にコツコツ働いて日銭を稼ぐしかない。
 故に、そうした人種はポイ活の犠牲となり易く、ポイ活は大衆の乏しい懐を宿主として生き延び、繁殖する。
 更に、X(旧Twitter)などのSNSでは”楽して儲かる”コンテンツを紹介するインフルエンサーなる者が儲かる仕組みも一部存在するが、そんな下等な連中にも多くの大衆は簡単に騙される。故に、ポイ活で損をし、無駄な時間と労力を浪費するのも当然と言える。

 理想は、ポイ活を含め、SNSをやめる事だが、ネットの時代にそれは不可能である。我ら大衆は今や情報と購買と消費なしでは生きていけないのだ。
 言い換えれば、SNSとポイ活が大衆消費社会を支える原動力となってると仮定するのなら、それを否定できる筈もない。
 勿論、ポイ活も度が過ぎれば、大衆は狂った様に買い物に執着し、消費社会による大衆の奴隷化は一層加速する。つまり、99.999%の貧乏人の消費と労働が、0.001%の金持ちを支える構図が顕になろう。
 以上、「のほほん生活」のコラムからでした。

 長年のポイ活から脱皮した人の中には、これからの時代は”稼ぐ力”よりも必要最低限のモノで”豊かに暮らす力”の方が重要だとの声もある。だが、その為には国民一人一人がそこそこの知能と知識を持つ必要がある。
 正直、大衆による大量消費社会の本質を説いたとしても、それを理解出来る人種がどれだけ存在するのだろうか?
 結局は、国家の経済というものは、無駄使いのバカが支える構造にあり、そうした長年のシステムからは我々大衆は逃れられないでいる。本能がそうさせるのか?大量消費による思考停止がそうさせるのか?いや、スマホ脳だからどうにもならないのか?

 言い換えれば、ポイ活とは自分が知らない内に忍び寄るウイルスの様なものかもしれない。そして、ポイ活ウィルスが我らの脳を腐らすとしたら・・・
 ”ポイ活バンザイ”ではないが、そう考えるとポイ活は不滅なのだろう。つまり、"ポイ活は死なず, ただ消えゆくのみ"とも言える。
 

最後に〜ポイ活やめたら、お金が貯まる?

 これは全くの正論である。
 つまり、ポイ活の本質は”モノを買う”事にあるし、企業に言わせれば”モノを買わせる”事にある。更に、モノを買うという行為はお金だけでなく、(何を幾らで買おうかと常に迷うが故の)思考や購買資金を得る為の労働や時間をも無駄に浪費する。
 そこで、ポイ活がなくなれば、思考は自然と”モノを買わない”方向に傾斜し、本来の”モノを買わなくても生活はできる”という思考に向かう。故に、購買資金を稼ぐ為だけの理不尽な労働も時間も節約でき、その分を”本当の楽しみや豊かさ”を追求する思考に回せる。
 つまり、モノを買う為のお金ではなく、生きる為のお金が必要な事に、大衆はそろそろ気づくべきだが、賢く生きるにはどれだけのお金が必要かも考察する必要がある。少なくとも”モノを買う”行為は”自己満足”と言う名の損失(出費)でしかない。

 戦後の日本人は、企業が仕掛けた大量消費主義というシステムの奴隷として生きてきた。”購買=贅沢”や”幸福=裕福”という単純な構図は所詮は妄想であり、企業の罠に過ぎない事が今になって顕になってきたが、おめでたい事に、各企業はポイ活の勧誘と誘導に血眼である。
 一方で、還元ポイントの仕組みがどこも似たり寄ったりなのは、各企業がグルになっておバカな消費者をカモにする為である。

 今や”ポイ活の無駄とアホ臭”に我ら日本人は目を覚ますべきである。”大損しないとわからない”では遅すぎるのだ。つまり、バカは旧日本の陸軍上層部だけでいい。
 故に、大衆による”ポイ活”が、企業による”ポイ捨て”にならない前に、足を洗うべきなのだが・・・

 


2 コメント

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Unknown (tokotokoto)
2024-10-11 17:53:00
こういうのを購買の奴隷化と言うのでしょう。
戦後日本は必死に働いて、購買と消費を増やし、それらを人生の豊かさと認識して生きてきました。
しかし失われた30年の間に日本人の意識も変わり、豊かさの本質を模索する時代に突入しつつある。そんな時代でもXやInstagramやFacebookはSNSの中核を占め、ジャーナルやコラムやブログはその片隅に置き去りにされつつあります。

ポイ活もそんな中途な状況から生まれたものだと解釈しますが、明らかに度の過ぎた購買を狙った業界の駆け引きが見えてくる。
私もポイ活ほどまではないのですが、複数の購買サイトでポイントを集めてますけど、それぞれが独立してるので利便性に欠けますよね。

言われるように
後で還元するくらいなら
最初に割引けってことですよ。 
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tokoさん (象が転んだ)
2024-10-11 22:52:01
つまり
大衆をバカにするんじゃねーって
事ですよね。
大衆の弱みに付け込んで、得した感をエサにして、そうやってポイ活は繁栄するんでしょうか。
でも企業側はバカじゃないから、大衆のありとあらゆる弱点を見抜く。
全てはお見通しというばかりに、次々と目新しい還元ポイントを用意する。

Temuなんかもそうですが、アプリ!アプリ!とこれまたしつこい。
そんでアプリを入れた途端、個人情報を盗まれる。
全く、舐めんなって言いたいですよ。
コメント、強く同意です。
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