エロもエロサイトも永遠不滅かもだが?アダルトビデオ(AV)業界は今のままでは簡単に消滅すると思う。
昨今のAV業界だが、需要に比べAV女優が多すぎるとされる。市場規模はせいぜい500億円くらいで、特にこの数年は本当に儲かっていないらしい。それに女優のギャラも2本で僅かに4万程と、驚く程に安いとされる。
もはや、”ガラパゴスジャパンポルノ”とも言われ、絶滅危惧種である日本のAVは、携帯電話と同様に消滅してもおかしくないと。
そういう私もエロは好きだが、アダルトビデオは好きになれない。まるで、牛の屠殺の無機質な生現場を、延々と見せつけられてるみたいで。業界も空洞化してるが、AV女優たちも死滅化してる様に思えてならない。
そんな”性の廃棄物”に成り下がったAV業界の実像とは?貴方はそれでもアダルトビデオを見続けますか?
一昔前のAVの危険な香りと
それでも一昔前のAVは、少なくとも見ごたえがあった。そこには日常生活の一部があり、制作する側も見る側もある種の飢えと渇きがあった様に思う。
当時は”メーカー”という明白な存在がなかったから、制作サイドは全て闇の中に埋もれてた。グレーというより全くのブラックビジネスだった。いやビジネスとして成り立ってたかも不透明だった。
その中で演じる女も今の様に、”AV女優”と持て囃される事もなかった。つまりは生み出す方も演じる方も、全ては危険な綱渡りだったのだ。
そして見る我々も、後ろ髪ひかれる思いをして見たもんだ。そこには罪の意識が明白に存在した。お陰で作られた作品は典型の素人作品ながら、危険な香りと生々しい日常のドキュメントが融合した”魅惑のエロス”が存在してたのも事実。
AVバブルとその終焉と
しかし、日本がバブルと共に裕福になり、AV業界もチヤホヤされ、グローバル化していく。出演料もトップAV女優となると、1本100万円にも達した(多分)。
AV業界はその後も芸能界を駆逐するかの様に繁殖し、AV女優も堂々とサイン会を開いたり、お茶の間での露出度も大きくなっていく。
かつてレンタルビデオ屋で、カーテンに仕切られ、ひっそりと隠れる様な存在であったAVの暗い貧相なイメージは何処にもなくなった。郊外でも国道沿いに、堂々とAV専門店が立ち並び、やがてAVバブルが到来する。
AV業界はメーカー化し、堂々と社名を語る様になる。1本3000円ほどのビデオが飛ぶ様に売れ、AV女優はアイドル化し、お茶の間のアイドルより持て囃された。でもそこには常に、脆さと稚弱さという無機質な何かが漂ってたのも事実だった。
事実、直ぐに空洞化した。アイドル路線が当てにならなくなり、多種多様な路線が生み出されたが、どれも特効薬になる事はなかった。極たまに、個人撮影の”ド素人モノ”がヒットするという程度だった。
歴史と悲劇はまさに繰り返された。再びアダルトコーナーは、ビデオ屋の片隅に置かれる様になり.そして誰も寄り付かなくなった。
AV女優たちの悲痛な叫び
「AV女優消滅」(2017)は、”AV消滅”を見事に具現した本だと言える。サブタイトルの”SEX労働から逃げ出す女たち”も実に生々しい。
まさに、”性の廃棄物”となったAV業界と”性の奴隷”となったAV女優の物語である。
出演する程に、彼女らは確実に錆びつき、死滅していく。そして、AV業界も消滅する。全く需要と供給を逆行する状況が目の前に来てる。
そんな中、2016年3月に女性団体が、自らの意思に反してAV作品に出演させられた女性たちの存在を発表。その後、被害者の告発が続き、AV女優が身を置く過酷な労働環境が表面化した。
この”黒い衝撃”が判明した以上、誰もがAVを見ようとは思わないだろうし、どんな荒んだ女もAV女優になろうとは思わんだろう。
AV排除運動は、表向きは東京オリンピックを前に都内を浄化する目的というが、それ以前に消滅の傾向にあったのだ。
”AV女優消滅”
簡単にAV業界というが、仕組みはごく単純で極端に奇怪だ。AV業界はTV業界と同じく、メーカーとプロダクションの2つで構成される。前者はホワイトで、後者はグレーやブラックに近い。
つまり、ホワイトな(一般)企業を自負するAVメーカーが、グレー業務をプロダクションに外注する。そしてその比重も権利も、AV女優を管理するプロダクションに大きく傾く。
故にプロダクションの存在なくして、アダルトビデオは作れないし、AV産業は成り立たない。必要悪のプロダクションはAV業界のブラックボックスであり、AV女優を斡旋してもらう以上、彼らの運営方針に口が出せない”暗黙の了解”が存在する。
つまり、プロダクションの運営の邪魔をしない事こそが、“AV業界の掟”であり、AV業界が閉鎖性の強い理由でもある。
ある弁護士は”AV業界には御用ライターしかいない。ジャーナリズムがない”とAV業界の閉鎖された悪の環境を嘆く。
しかしAV業界は、過去と比べると見違えるほど健全な業界となった。それでもやっぱり”出演強要”は存在する。
AVメーカーはプロダクションに対し、出演強要を予防したり、禁止をする施策は歴史的に一切とっていないとされる。悲しいかな、女性たちの発掘•管理•斡旋は全て、一方的かつ強制的にプロダクション任せなのだ。
AV女優の甘い認識とは?
しかし、AV女優になる女もそういう事は薄々解りきってる筈だ。AV業界というのが明白なブラックビジネスであり、彼女たちが憧れる一般芸能界とは、似ても似つかぬ”ゲテモノ”だという事は。
同じ脱ぐにしても、映画で脱ぐのとAVで脱ぐのとでは、雲泥の差がある。勿論ギャラも待遇も社会的地位も信用も全く違う。
一昔前のポルノ女優は、生活の為に性を”切り売り”した。故にそこには恥じらいとか、罪という微妙な際どい”性”が存在した。”タブーを演じる”という、ある種の危機感があったのも事実。
しかし昨今のAV女優は、罪の意識も恥じらいもない。有名になれるからとか、スカウトされたからとか、女優になる為の第一歩だとか、本気で信じてる。人は自分の足元を見なくなった時に堕落するのだ。
勿論、昔のポルノ女優が今のAV女優よりも全てにおいて優れてると言うつもりはない。ただ、AVという本来ならタブーな商売があまりにもグローバル化し過ぎて、危険な香りを漂わせなくなった事こそが問題なのだ。
そして今や、女優もアイドルもAV女優も芸能人も全てが均一化し、一見しただけでは見分けがつかなくなった。これも芸能人のグローバル化の功罪であろうか。
AV女優の危ない綱渡り
AVも芸能界の一部である事には変わりはない。勿論、女優やアイドルがAVに衰落する事はあるが、その逆は不可である。
例えば、どぶろくは酒の一種だが、コニャックにはなれないのと同じだ。こういう単順な仕組みをAV女優は理解できてない。
芸能界には様々な領域がある。前述した女優やグラドルや歌手に、お笑いにバラエティドルにキャスター、TVに登場するスポーツ選手や知識人や著名人も、芸能人と一括してもいいだろう。
しかし、その中でもAV業界というのは特異的な存在で、一方通行的な存在だろう。故に一旦AVに身を染めたら、元には戻れない”不可逆”な存在なのだ。
そういった残酷非情なシステムを知らないまま、芸能人に女優になれると信じ、身を破滅させる。勿論、斡旋するプロダクション側もブラックとて、強要が許される筈もない。
出演強要だけならまだしも、AVの撮影現場はレイプや暴力紛いの世界に近いという。ある女優は、1000万円の違約金を払ってまでして、業界から足を洗ったという。
AV女優の逆襲と生き残りと
結局、一旦AVの世界に入ったら、その”黒い領域”から抜け出る事は出来ない。
だったら腹を括り、業界のフロントに君臨し、AV女優をプロダクトする側に回った方が、ビジネスとしては健全だし、ずっと旨味があるだろうか。
今やAV業界は冬の時代である。故に女性だって、この業界のトップになれるチャンスはある筈。考え様によっては、AV上がりの2流役者に成り下がるよりは、この黒い業界のマネジメントで一発当てた方が、とも思わなくもない。
負の経験は何時の世も逆転の発想を呼び込むもんだ。”負の要因”ブログも宜しくです。
いやそうする事で、AVというグレー&ブラックの世界を、よりホワイトに近いビジネスに転化させる事も不可能ではない筈だ。
いやこれからのAV業界は、女性が支配し管理すべきだ。
事実、アメリカの中規模のコールガール組織には、立派に君臨する若い女性経営者の存在と活躍も珍しくはない。
しかし、今のままのAV業界の昔ながらの古臭いシステムでは、いくら表面を綺麗に着飾ってもすぐに死滅する。AV女優のままでは、確実に潰される。彼女たちはアイドルという性の商品ではなく、単なる性の奴隷なのだから。
因みに、「AV女優消滅」はサラッと眺めただけだ。いや最初から読む気はさらさらなかった。それで正解だったと思う。
性とは女性が思ってる程に、男にとって魅力的なものでもないし、日常生活に不可欠なものでもない。なくても別に困る事もない。性の娯楽がなくなっても、それに代わる娯楽を探せばいいだけの事だ。
つまり、この本は私たち親父ではなく、若い女性が読むべき本だと思う。
”秘すれば花”という言葉を若い女性は知るべきですが。欧米の性は、”露出してこそ華”ですもんね。
中国から帰ってきたばかりなのに、エネルギーが漲ってますね。でも旅の疲れは一気に来るので、体調には気をつけてです。
これも以前も書きましたが、女性の「性」にまつわるものは「秘すれば花」で、あからさまにすると、たちまち地に落ちます。
女性の「性」は、持ち主の女性が「高根の花」にする努力を怠ると悲惨なことになります。
言い換えれば、女性の「性」は取り扱いに厳重注意が必要ということだと思います。
DVDの時代よりもVHSの頃の方がずっと盛り上がってましたね。新作洋画も海賊版が出回っててよく騙されました。
そんな時代だからアダルトビデオも玉石混交だったんですかね。それにビデオ屋って怪しい雰囲気がプンプンでしたもの。
ブログにする程のネタでもなかったんですが、AVという響きに懐かしい思いがしたもんです。
廃墟と化したスーパーの跡地に小さなプレハブでポツント建ってたんですが。結構マニアックな品揃えでした。アダルトも充実してて、一般のビデオと同じ棚に置いてました。
昔はビデオといえばアダルトという風潮が強かったような気がします。それが今は景観を乱すという事で、排除され始めてるみたいです。
多分、転んだサンも私と同じ程の年代と思うんですが。今のアダルトビデオは幼稚すぎて見るに値しないですかね。