1年ほど前、深夜のノイタミナでアニメを見て、それから1年後に、やっとコミックの方を読みました。
いやー！やっぱりこの漫画、すごく良いですね・・・。テレビアニメもコミックも両方５つ★ 大好きでした。
コミックを先に読んでいた方がテレビアニメを見た時、違和感や、がっかりすることがあるかと思いますが、本作の場合は、あまりがっかりしなかったのではないでしょうか・・・。
なんといっても、コミックでは聞こえて来ない音楽がアニメの場合は聞くことができます。本作の場合、ジャズ音楽が非常に重要なので、それを直接聞けるというすばらしさは漫画では味わえない事です。これは「のだめカンタービレ」を読んだ時にも感じた事でした。
その他、登場人物の声も自然だったし、アニメの動きも躍動感があったり、雰囲気も良かったし、菅野よう子さんの音楽担当、最後にかかってくる秦君の「アルタイル」も凄く良かった。
アニメと漫画版との違いを思い出せる部分で書いておきます。
アニメ版では、あまり触れられていなかった千太郎の子供時代の事がコミックでは３巻でわかりました。
幼いころの千の可愛い事！天使のようです。
両親は誰なのか解らない事・・・などが説明されています。
また、アニメ版であったかどうか記憶が曖昧ですが、孤独な少年時代を送っていた千が、優しい黒人のお兄ちゃんからドラムを教えてもらった事、淳兄の大学での紛争のことなどもわかりました。
そして、なんといっても９巻。
アニメ版では、その後の坊の大学時代のことは、ほとんど触れられてませんが、漫画では一通り、どんな風に薫とりっちゃんが別れてしまったかが説明されています。
薫は慶応大学医学部に入学、早々に肉食女子に誘われるも拒否、勉学のかたわらジャズサークルや夜のバイトなど充実した生活を送る。その間、りっちゃんとは文通を続けています。りっちゃんは、たぶん長崎大学に進んだ様子。
薫さんが九州大学か長崎大学の医学部に進めば遠距離恋愛にならずに済んだのになー。
最初のうち、薫の方が返信が遅れたりしていましたが、途中から小まめに色々なことをりっちゃんに話そう！と決意するも、今度はりっちゃんの方が返信の間隔が空いてきて、枚数もだんだん減り、はがきになってしまいます。ハガキに彼女の電話番号が書いてあったので突然電話をしてみると、電話口に出たのは男でした。そして「お前か、しつこいから律子が迷惑してる」と言われてしまいます。
それに対して、りっちゃんからは何のフォローもなかったようで、以後2人の連絡は途絶えてしまいました。電話を引く事や引いた事も一番先に教えたいだろう彼氏に一言も言わずにいたことからも、薫さんへの愛情がすでに冷めていたことが推察できますよね・・・。
アニメ版では、病院でばったり妊娠中のユリカさんと会って、その時に千らしい人が写ってる写真を見せられますが、漫画では妊娠もしてないし、ばったりでもなく、ユリカさんが訪ねてきます。でも「急いで来たので、まだ淳兄には話してない」というシーンがあるので、まだ交際中？結婚した？のがわかります。
そして漫画ではその写真を手に薫があちこちの教会を訪ねて回って、千を発見！
ここで一度薫は東京に戻り、卒業後は祖父の病院ではなく、九州の過疎の医療に従事する決意をして幸ちゃんの結婚式に行きます。
ここで、りっちゃんや、りっちゃんのお父さん等と賑やかにみんなで音楽を奏でます。そして、りっちゃんから、あの時あの人とはつきあってはいなかった。でも強引な人だったし、自分も寂しかったので、家に上げていた。なので、薫さんに言い訳するのが心苦しくて、、、という経緯だったことを説明します。そして今は誰とも交際していないということと、結婚相手募集中であることを千がちゃかして判明します。
あと、脇役の丸尾君が文化祭の後くらいに彼女が出来て、ラブラブになっていました＾＾
アニメの方では最終回の卒業式に、制服の第二ボタンをくださいって言われて、照れているシーンが代わりに入っていました。
漫画の方は各巻の最後に短編の話が入っていて、小玉ユキさんの他の作品を少しづつ味わう事も出来ました。
また、小玉さんが好きな映画に、トラン・アン・ユン監督作品と上げていらっしゃることに少々驚き♪（私も好きです）
佐世保出身で祖父が本当にレコード屋さんをやっていたとか（これはネット経由で知った）
佐世保の方言というか言葉がすごく柔らかくて良かったです。
その後「坂道のアポロン BONUS TRACK」も読みました。
本作には短編が幾つか入っています。
ユリカさんと淳兄の東京駆け落ち後の様子、千がとある離島で海に溺れていたのを助かるも記憶喪失になっていて、島のさびしんぼな子供にドラムを教えてあげる（その子は実は少女で、彼女が海に落としてしまった大切なペンダントを拾うために千が海に飛び込んでいた）、りっちゃんのお父さんの戦争時代に青春を送ったお話（りっちゃん母は別の人を好きだったんだけど戦死してしまう。お父さんは、りっちゃん母に長いこと片思いしていた）、千の弟が今や中学生に。実はりっちゃんの事が好き。９巻で登場した薫さんからの電話に無断で出てしまった男が登場。りっちゃんにしつこく言い寄る（りっちゃんは、ずっと薫さんの事が好きだった様子だけど、それならなぜ、あの時薫さんに訂正しなかったのかな。私的には、ちっちゃんが淋しさから、違う人とも付き合ったけれど、やっぱり薫さんが一番だったことが解った、って感じの方が現実的で好きだけどな。でも少女漫画だから、それはダメかー）
最終章 淳兄と久しぶりに再会。可愛い双子の写真を見せられる。りっちゃんは薫さんと結婚して妊娠中！
坂道のアポロン/ 小玉 ユキ 2007年11月-- 2012年7月28日
アポロンの最終回までの間の話ってそんな感じだったのですね。薫とりっちゃんが分かれた経緯は私も「淋しさから、違う人とも付き合ったけれど、やっぱり薫さんが一番だったことが解った」のほうがしっくりくるかな。
寂しさから家にあげてしまっていた自分に罪悪感を感じているっていうのはわかるけど、それはずっとりっちゃんを好きだった薫に失礼だと思うなぁ、とかとか色々考えてしまったり。でもラストの大団円まで読んでみたいですねー。
私は元気です。
私はコミックの、ごつい線が好きです。必要なだけ描かれている、無駄のないはっきりした線。アニメだと全体的にキレイなので、この太くて少女漫画ぽくない線は描けないもんなんだ、でもコミックって音楽が実際耳から聴けないしな～、って思いながらアニメ見てた記憶が。
アニメにされていないところは結構好きで、でも削るならそこだよね、って納得したような。
「月影ベイベ」も買って読みました。踊りが美しく描かれていて、この線で動きが想像できるのはすごいな、って思います。
そうですよねー。
薫さんくらいの人なら、絶対モテただろうし、りっちゃんと別れてしまった後にも、近づいて来る女子と交際してもおかしくなかったのになーって思いました。
まあ、そこは少女漫画ですかね。
＞薫は高良健吾あたりかな
キャァー！！！
それ、合ってます！！！
そのキャスティングで、見たいなぁ。
千を演じられる俳優さんが見つからない・・・。
私は、なんとか元気です＾＾
最近、コミックレンタルしているツタヤの側に行く用事が数回あったので、長年読みたかった漫画を一気に借りて読みました！
線ですか・・・。気がつかなかったなぁー
返却する前に、確認しなおしたかった・・・。
「月影ベイベ」おおー、これも知りませんでした。小玉さんの漫画は、坂道～以外も（巻末に短編があって、それらを読んだところ）だいたい好きだったので、他も読んでみたいなーと思っていたんです。今度それにもトライしてみようかな。
千を演じられる俳優についてぼーっと考えてたら不意に浮かんだ俳優さんがいたので、つい書かずにはいられずの連投です(￣▽￣;)
それは青木崇高という、有名作品ではるろうに剣心で左ノ助とかやってたでっかい人ww。豪快さとやんちゃさと繊細さをあわせ持つのはこの人くらいかと。33才で高校生はムズいがww
千に、青木さん！！！！うおーーーーー！
まさに椅子から、ちょっと体が浮きましたよ。
ハーフ顔じゃないところだけを抜かせば、彼にピッタリです！！！
実は、1年くらい前かな？ 初恋とかいうドラマをNHKでやってまして、そこで青木さんを所見したのですが、すっかり好きになってました。その後、「るろう」で、また出演されているのを見て、今度は強くて豪快な役で、今後期待される役者さんだなーって思ってたんですよ。
＞豪快さとやんちゃさと繊細さをあわせ持つ
確かに！豪快さと少年ぽさがあるのがイイです
まあ、確かに、千を演じるのには、ちょっとお年ですね
全然関係ないんですが、今度昔人気があった「ホットロード」っていう漫画を映画化するらしいんですが、主役に、あまちゃんの能年玲奈で、お相手が高校生役なのに、二宮君だとか・・・。それは、あまりにちょっと・・・・・。