
精度の方は、短編が幾つか入っていたのですが、浮力は長編作品。
うーん、、長編なので読みごたえは凄くあったのだけれど、なんだろう・・・
前回の伊坂作品「ガソリン生活」で、レポーターとかパパラッチなどのマスコミによる言葉や態度の暴力を読んだばかりで、本作でも、そういう部分が多かったので、またか?という印象がありました。(すいません)それだけ、伊坂さんがそういった事に頭にきまくっているんでしょうね・・・。
そして、伊坂作品の特徴とも言える、ストーリーが進む途中で入ってくる、うんちくというか引用みたいのが、今回はなぜか多いなあ・・・という印象で(勝手に私がそう思っただけ)先がどうなるのか、メインの話の流れを早く早くと焦る気持ちで読みたいんだけど・・・と読みながら、ちょっとじれったく感じてしまうこともあったかな。でも無駄な引用とかじゃないので、そこを楽しみながら読むのがオツともいえるのですが・・・。
★以下ネタバレ 白文字で書いています★
家庭をかえりみなかった父が、最後死ぬ際に、自宅で息を引き取るまでの自分を見せることによって、小さい頃に死ぬことについて異常に怖がっていた息子に、死ぬことは怖くないというのを見せようとするというところは、すごくジーンときました。ここは感動しました・・・。
あと、最後、悪人が湖の底で死なないまま20年間、苦しんでいる、というオチにしていたのは、スカッとさせられました。スピルバーグの映画の「AI」を思い出したりしました。でも、奥さんが可哀想過ぎると思いました・・・。娘を亡くした後、夫も交通事故で続けて亡くすなんて、、
その後幼稚園で穏やかに働き暮らしている様子がわかるものの、まだ40代で、再婚も新たな恋愛も無いままだったようで・・・・以上
本作では、千葉さんのスーパーマンぶり?が、すご過ぎた感じも少々あったかな。
色々書いてしまいましたが、面白かったです。3つ★半
また伊坂さんの本、これからも楽しみにしています。
「死神の浮力」伊坂幸太郎 (2013/7/30)
そういえば伊坂作品は結構パパラッチが出てきますね。最初は読むのがつらかったです。
でも、伊坂作品は悪人は悪人らしい末路を用意されているのでスカッともします。
今回も面白かったです。
ただ、このシリーズは長編より連作短編のほうが好きかなーとも思ったり。
返事が凄く遅くなってしまって、すいませんでした!
そうですね、悪人には悪人らしい末路を用意してくれていますよね。
でも、前の王子の時は、なんだか曖昧で、もっとぎゃふんと言わせてもらいたかったので、本作では、結構な痛い目を考えてくれて、スカッとしました。
私も長編より連作短編の方がいいなー。
ブログのコメント入力問題では、失礼
いたしました。
最近、本を読む速度がドンドン遅くなり、
やっと読了しました。
今回、「千葉さん」の大活躍には、びっくり。
「死神の精度」の時って、こんなに対象者に
かかわっていましたっけ?
いえいえ、こちらこそ、色々すいません!
そうなんですよねー、この本、ちょっと千葉ちゃん、活躍しすぎじゃないの?こんなに、かかわっちゃって大丈夫なの?って、思いました。
死神の精度の時は、もうちょっとクールな感じだったような印象ですが・・・
でも再読してみたら、意外と違ったりするのかなー。