前作も面白かったですが、本作も前作に劣らず、いやもしかしたら前作以上に面白かったです。4つ★半
短編が3つ入っていて、各章の謎解きとは別に、栞子さんの過去などが、少しづつ開かされて行くのが、読んでいて楽しいです。
中学から大学までずっと女子校育ちだった事とか、おつき合いした人が全くいないわけじゃなかったのかな?とか・・。
そして何といっても、今回出て来た栞子さんにそっくりな美人のお母さん!
お母さんが、どうやら好きな人が出来て家出をしてしまったらしい事など、もっと知りたいです。
2巻では、時計じかけのオレンジ、司馬遼太郎の売れる前、サラリーマンだった時に別名で書いていた本、藤子不二雄の幻の一冊など、知らなかったエピソードがとても興味深く面白かったです。
栞子さんの洞察力は凄いですねー。売りに来た人の趣味や部屋の間取りなどをあてたり・・。そういう処は読んでいてワクワクさせられます。
ところで、大輔とその元彼女。
別れ際に、大輔は、一番彼女が言われて嬉しいであろう言葉を言ってくれました。
「でも、俺はお前が好きだった 本当に好きだったよ」
でも、過去とはいえ、それを側で聞いていた栞子さんの心境や、いかに・・。
全く気が無い人ならまだしも、お互いに気がありそうな感じなのに・・。
女性としては、絶対良い気はしないと思うけど・・。
ただ、貧乳読者としては、栞子さんの美人で華奢なのにもかかわらず、巨乳アピール部分が、本作では何度も登場し、ちょっと妬ましかったかな?
3巻は、どういった話なのか?お母さんの事、栞子さんと大輔の関係など、色々楽しみです。
ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常
三上延 / 2011年10月25日発売
「ビブリア古書堂の事件手帖1」
いやいや、女性なら、元彼女の立場と、栞子さんの立場と両方考えちゃうかもな・・・と思います。元彼女だったら凄く嬉しいけど、私が栞子さんの立場だったら、すごくイヤだなぁ~
3巻目、今から読みたくてウズウズ。お値段も安いから、買ってしまいたくなります。(セコイ~)
たしかに「でも、俺はお前が好きだった 本当に好きだったよ」の場面は、栞子さん的には微妙な心境だったかも知れませんね。
本編ではただ赤くなっていただけだと思いましたが、その辺りの微妙な心境を読み解くのはさすがですね
ちなみに3巻ではさらに栞子さんの母親に近付いていくことになりますよ。
早く3巻も読めるように祈っています