随分昔から原田さんの代表作で評判が良いのは知ってたんだけど、タイミング逃しており、読むのが今になってしまいました。たまたま図書館の棚を見て在庫があったので。
引き込まれて一気読みさせてもらいました。
面白かったです。
3つ★半(面白かったんですが事実とフィクションを混ぜた小説は後々にフィクションなのにそれが事実と受け取られる危険性があるので星が低めになってます)
やっぱり原田さんご自身が芸術関係にお詳しいし、キュレーターをされていた経験をお持ちなので、こういうお話は真骨頂ですよね。それにしても、こんなお仕事に就けるのって相当難関で大変だろうに凄いですねー!
ティム・ブラウンとトム・ブラウン、一文字違いの人間がいて、上司のトムになりすましてティムが参加する(封書の宛名はティムになっていたから)
★以下ネタバレ★
これは書き間違いではないんだろうな・・・と思っていたら、そうでした。
とはいえハラハラでした。だってまさかの上司のトムまで最後の方でスイスまで来てたし。
ルソーの人生そこまで詳しく知らなかったので、へー!と思ったし、これはフィクションだけどピカソの絵の上にルソーの絵が描かれてるかもしれない?(もし、そうだとしても上の絵だけ綺麗にこそげ落とすなんて事が出来るんだろうか?)
持ち主の大富豪コンラート・バイラーが、1900年代貧しかったが絵を見る目があったルソーの絵のミューズの夫だったとは。富豪が随分長生きしてるな・・・(怪しい、もしかしてあの時代生きていた誰かなんじゃないか?とは途中で想像していたけど)
それと、もしかしたらミューズと彼との間には長年子供が出来なかったっぽいのに、ルソーのモデルを引き受けた直後に妊娠したから、妊娠した父親はルソーなのかも?
・・・となるとルルはDNA的にルソーの血を受け継いでるのかも?(このあたりは完全なるフィクションだけど)
ティムが2000年お偉いさんになっていて、オリエの事をずっと忘れずにいて声をかけてくれて、また再会。恋愛関係になるかどうかはさておき、この2人の関係がまた動き出すのは良かったなーって思いましたよ。
開始最初で語られる現在のオリエが17年前の彼女と、あまりに印象が違い過ぎて...
英語フランス語を自由に使えて美人で凄い学歴をもつ優秀な人がなんでこんな仕事で働いてるのか謎過ぎる。勿体無い!他にもっと語学を生かした仕事があるだろうにってのが、この小説読んで二番目位に強烈に思った事でした。そもそも彼女が妻子持ちの男と交際し子供を産むことになった経緯や、一人娘とのエピソード等も読んでみたかったな 欲張り過ぎですね。以上
全然違うんですが、この作品って「ビブリア古書堂の事件手帖」を何故か連想させられました。
貴重な絵画、貴重な古書、価値の解る人間が高価な値段で命がけで取引する世界。
楽園のカンヴァス 原田 マハ 2012-01-20
現在2000年と過去の1983年、またルソーの生きた時代を行き来するルソー、ピカソ、美術館の裏事情等を描いたフィクション。
ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの富豪の邸宅で秘密の滞在をしている。MoMAが所蔵するアンリ・ルソー『夢』とそっくりな絵の真贋を正しく判定して欲しいという依頼。現場には同じくルソーの研究の第一人者である早川織絵もいて・・・
原田マハ「楽園のカンヴァス」
「風神雷神」「ハグとナガラ」
「リボルバー」「たゆたえども沈まず」感想
あ~やられた。。。↑のネタバレを読んだけど、やっぱり覚えてなかった(笑)
3年という年月は、長かったらしい^^;
ビブリアって三上延さんのヤツ?
うん、これは初期の頃は好きだった!
1作目かな?大船が出てきて・・・一時期住んでたから、懐かしかった。
でも、ドラマで嫌いになったシリーズです。それ以降は読んでません。
って、本書の感想から反れちゃいましたね、ゴメン!
うん!でもやっぱり覚えて無い!!スマン!!(笑)
この作品、私の原田マハさん初読みだったのですが、インパクトが凄かったです。
ミステリとしての枠組みも複雑で興味深かったですし、絵画の描写のリアルさも湿度すら感じるものでしたし、素晴らしかったです。
こちらの作品を読んだのが結構前なのであまり覚えていないのが悔しいです^^;
この作品は原田さん初読み作品だったのですが、絵画や画家についてもっと知りたいと思うきっかけになった様に思います。
機会があれば再読したいです。
本作と「キネマの神様」が良すぎて、他作品に何冊か挑戦したのですが物足りなく思えて、しばらく読んでいませんでした。
図書館に在庫があったら…何か読んでみようかな。
↑ すごい消極的(笑)
そうかあー、忘れちゃってたか・・・。
残念だけど、私も3年経つと覚えてないんだよね・・・。
ところで、ビブリアは三上さんのやつ!
そうそう、初期の頃好きだったなあ、途中から(ドラマ化はショックだったね)段々雲行きが怪しくなってきて、結局ずっとその後も私は読み続けてるけど、残念な感じだよ・・・。
今は、なんと娘がメインで出てたりするし、ダークな印象になってしまって・・。
わぐまさんは、良い時に辞めたのかも。
これが原田マハさんの初読みとは良いチョイスだったのかもしれませんね。
そういう私、そんなに一杯読んでるわけじゃないのですが、私は最初に読んだのが美術関係とは無縁の作品で、それほど強い印象に残らなかったものですから・・・。
とはいえ、美術関係じゃない本も(キネマの神様とか)名作があるみたいで(映画は見たのですが本は未読です)、私も今後トライしてみたいです。
そうですよね、10年位前だと覚えてないのが当然ですよ。
当時凄く話題になっていたし、今もマハさんの代表作?出世作?として有名で、今更私は読んでも全く古さ等感じずに読めました。
そちら、毎日暑そうですね・・・
夜はこっちほど暑くないと思いますが・・
キネマの神様、凄く良かったんですね。
私は映画しか見てなくて、でもマハさんのお父さんがモデルでしたよね確か・・・。凄いお家に育ったんだなあと感心してしまいます。
他も読んだけど、それ以上のがなかなか当たらなくて・・っていうの、解ります。
私もそういうの経験有りです。
また何かをきっかけに、手に取ったマハさんの本がこにさんにハマるといいですね
いますよね。私も美術館に行くのが大好きなので(コロナが始まって以来全然行けていないけど^^;)、
気になる題材の作品がたくさんあります。
本書も気になっていたのですが、話題になってた当初
予約がすごくて、結局読み逃してそのままです。
そのうち読んでみようかな~。
すいません!お読みになっていたのは、ジヴェルニーでしたよね。
ちゃんとそこ、理解して読んでいたのに、コメント書く時にそれが一瞬で消え失せてるって、自分の頭が怖くなります。ごめんなさい!
コメントとても書きにくかったですよね。
いやー本当に申し訳ないです
タンギー爺さん(ちょっとだけ登場)とかゾラ(少し登場)とか、こちらの本にも有名どころのアーティストさん出て来てました。
私も「ジヴェルニー」を今度読んでみようかなーと思います。