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ネタバレあらすじ「N」道尾秀介

2022-08-14 | 小説・漫画他
凄く読み難い!さかさまにする必要があったのか?普通のスタイルだけど、ランダムに読んでくれてかまわないって注意書きがされてるだけで良かったのではないのかな?

お話は普通に面白かったのだけれど、かなり読むのにストレスかかって疲れてしまいました。
どのお話から読んでもつじつまが合う様にするっていうのは難しかったと思うけれど。3つ★~3つ★半

海に日が射すのが重なって偶然お花の形の様に見える現象と、ルリシジミという青い蝶がキーになってます。


★以下ネタバレ★ 注意 全てネタバレで書いています!


笑わない少女の死
英語教師の新間先生、アイルランドのダブリンに旅行に行った時にオリアナという物乞いの少女と出会う。オリアナの母は末期がんで、訪問看護師は飯沼知真。
オリアナが母亡き後一緒に住んでいるのは叔母。
最後、箱に入れた母の化身的蝶がなくなり取り乱して道に飛び出して交通事故死。

消えない硝子の星
飯沼知真はオリアナと母親のホリーのためにウラン硝子のシーグラスを探します。
母ホリーが言うHolly blueはルリシジミのこと。
最後に飯沼知真が飛行機の中から薄明光線の花を見ます。

落ちない魔球と鳥
港でフォークボールの練習をしている小湊普哉と港で釣りをしているニシキモさん。
「死んでくれない」と話すヨウムと出会い、その持ち主の女子高生と出会う。
女子高生の親が、逃げたヨウムを探すために、ペット探偵の江添正見に依頼していたが、捕まえる直前に少年の肩に止まって自宅に戻られた。
30年ぶりにニシキモさん、念願の薄明光線の花を!

飛べない雄蜂の嘘
ニシキモさんが、わたしを実は30年前にも助けてくれていた。(蝶を追って怪我をした時介抱してくれた少年)
恋人がDV男に変貌、暴力をふるわれ、殺してしまったが、その前たまたま泥棒に入って来たニシキモさんはわたしを助けようとしてくれた。怪我を負ったニシキモさんを看護し、自宅にかくまう。

名のない毒液と花
13年前の話がメイン。
現在理科の教師の吉岡利香とペット捜索業者の江添正見が、毒草液を母をひき殺した不良2名の前で飲んで自殺しようとした少年飯沼知真(後にダブリンで看護師になる)を救いますが、運悪く吉岡の夫が自動車にはねられて亡くなってしまいます。

眠らない刑事と嘘
街で50年ぶりに起きた殺人事件。
犯人は夫婦の一人息子だった。
江添正見と隣の家の女性刑事がそこの家の犬を探す。創作する時、江添が名前が吉岡という老犬を連れて来た。匂いの記憶力が天才的らしい。
江添は子供の頃、6歳で家出して野良犬と暮らした経験があり、動物の居場所がカンで解る才能がある。犬は見つかるが既に死んでいて、犯人から日々虐待されていた。
それを目撃していた隣の家の息子(犯人では?と母親も疑ってしまっていた)が、なんとか阻止しようとして色々密かにやっていた。

2つの章がセットになっています。
「笑わない少女の死」と「消えない硝子の星」
ダブリンの少女・伯母さん・ホスピス看護師・英語教師
ちなみに、このお話を最後に私は読んだので、憂鬱な気持ちで終わってしまいました。

「落ちない魔球と鳥」と「飛べない雄蜂の嘘」
野球少年兄弟・ヨウム・ニシキモさん

「名のない毒液と花」と「眠らない刑事と犬」
ペット捜索業者の男と友人とその妻、殺人事件と犯人と、隣の家に住む女性刑事と息子

N 2021/10/5  道尾秀介

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「いけない」
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4 コメント

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Unknown (わぐま)
2022-08-16 20:09:16
そう!
「好きな順番に読んでください」っていうだけで良いですよね?何も上下さかさにすることは無い(笑)
確かにね、読む順番で印象が変わるからそれは面白いのよね。読む順番に関係なく、話が繋がるのも凄いと思うし!!
でも読むのみ疲れた(笑)
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わぐまさん☆ (latifa)
2022-08-17 12:34:33
わぐまさん、こんにちは!
毎日暑くて死にそう・・・。そちらは雨かしら、ここは天気予報はずれて、なんと晴れてます・・。雨じゃなかったのか!? たぶん、ここだけ晴れてるんだろうな(夏はそういう事多い)

わぐまさんも読むの疲れたーって書かれていたので、やっぱりそうよねーって嬉しかったです。
まあ、道尾さんアイディアマンだし、色々新しい事に果敢に挑戦したいと思っているんでしょうね。そういう姿勢は立派だと思うんだけれど・・・。
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Unknown (べる)
2022-08-20 21:55:29
確かに、上下逆さまにする意味は私も
あまりないかな、と思いましたね。
面倒くさいのは間違いない(苦笑)。
でも、そのままの状態でランダムに読んでと注意書きをしても、順番に読む人ばかりになってしまうと考えられたのではないかと。
私は面白い趣向だなと思いました。
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べるさん☆ (latifa)
2022-08-21 17:21:15
べるさん、こんにちは

>そのままの状態でランダムに読んでと注意書きをしても、順番に読む人ばかりになってしまう

なるほど!!確かにそうですね。
さかさまにしたからこそ、ランダムに読む人が・・っていうのは、その通りね。
さかさまな作りにした理由、すごく納得しました。

道尾さんの小説、前回読んだ「いけない」も、誰もやってないアイディアがあって、本作も。
色々工夫されていて、すごいなって思います。
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