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実験交信ローカル21MHz

2013年02月23日 | 管理人のアンテナ
ローカル局の強力を得て実験交信をしました。チェックポイントは、約2mほど給電点の高くなった逆Vワイヤーダイポールアンテナの働き具合の確認です。

市街から市内へ移動中のローカル・モービル局との交信を試みることで、引っ越し後の新常置場所に用意したアンテナの稼動具合が変化してきています。

(シャック外・車の屋根のモービルAnt-> 給電点5mワイヤーダイポール-> 給電点7mワイヤーDP )

今回の7mHワイヤーDPアンテナは「少しだけ高くなった」というよりは、左右のエレメントが屋根よりも高い「空中で張られている」点がなによりのポイントです。

実験交信のタイミングでコンディションは・・・国内・DXともに信号が聞こえてこない状況で、なおかつ比較的バンドノイズもまだ高い夜の時間です。(先日はとても快適な信号のやり取りが出来たのですが今夜は基本的にすでにちょっと厳しい!)

こちらからCQを出します。今日は早々に応答がありました。以前のアンテナシステムよりもローカル交信ながら遠いところから双方に反応する交信でスタートしました。

ローカル・モービル局が送ってくる信号は、ノイズにまみれながら弱いものの復調音をすべて了解できます。何を言っているか輪からない、という部分がまったくありません!(RS51-52)

しかしながら、こちらからの信号は十分には届いていないようです。復調音の成分がちょうど今夜のバンドノイズの成分と重なり合う部分が多く了解しきれないのでしょうか。(あとでマイクを変更して了解度の変化を確認することになる)

その後、しばらく市街地ノイズにもみくちゃにされて、部分的に了解できたり、まったく了解できなかったりしながら、電波の送受信は重ねられます。

ローカル・モービル局は「このあたりはOKのはず」「このあたりは弱くなる場所」・・と今までの経験値から判断されていて、ほとんどその通りになります。

ただ今夜はどうしてもバンドノイズが高く、復調音とも近いこともあるのか、最後まで厳しいコンディションでした。

そんな中、こちらの送信終了時に「どうぞ」を送ると、その「どうぞ」だけは了解できる!というやり取りがあったときに、それでは送信終了時に「ぴっ」と信号音が入る方がわかりやすいはず!と、IC-7000に接続してあった純正ハンドマイク(HM151)を外して、スタンバイピー・マイクに付け替えました。

     

このマイクは、まさに今やっている実験交信用に用意したといってもいいマイクです。相手の送信終了がわからないのは双方とも頻繁に経験してきているので、せめてこちらからの送信だけでも「ピィ」と送信終了を示す信号音を送ることが出来たらと思ったのでした。

ただし、手に入れたハンドマイクの音をモニターしてみると、IC-7000純正マイクの復調音とは極端にかけ離れた音でした。純正マイクが低音も出て深みも奥行きもある復調音とすると、スタンバイピーマイクは帯域の狭い、硬い、甲高い復調音です。当然ふたつを聞き比べるとまるでトークパワーがことなります。

前回のコンディションのいい時の交信実験でも、自局の無線機でモニターしたままの印象レポートをローカル局から頂きました。

そうしたことから「 送信終了時の信号音は聞こえても、送信内容は届かないだろう 」と想像し、それを覚悟でマイクを交換したのでした。

・・・・・・・ところが、

ローカル局から届いたレポートはそれに反するものでした。

「純正マイク使用の了解度より、スタンバイピーマイク使用の方がより了解できる、了解しやすい、聞き取りやすい」というものでした(^-^;)。


前回の実験交信で当局からの送信においてパラメーターの違いはというと、無線機の「マイク感度」設定を音が壊れないところの手前まで上げてあること、そして「内蔵コンプレッサーレベル」をやはり音が壊れない程度まで上げてあることの二点です。

この二点のセットアップは、基本的にあきらかに送信復調音に変化を与えます。(ユーザーがもっとも望む効果的なセットアップ・ポイントを得るには少し試行錯誤が必要になりそうですが)送信信号の基本的な部分を、前回と違って今日は少し「底上げ」してあります。

逆にこの「底上げ」が逆効果になって、今まで届いていた信号・復調音の了解度が悪くなってしまった!ということもあるのではないかと個人的には思っています。(マイクを交換するたびに、マイク感度とコンプレッサーレベルを変更したわけではないので)

他方、絶対的なトークパワー不足になる「スタンバイピーマイク」は、若干パワフルさはないものの、純正マイクとは極端に音質の違う信号を送り出し、受信した無線機で復調されていることになります・・・・・が、

スタンバイピーマイクの細く・硬い復調音は、今夜のごった煮のようなバンドノイズを突き抜けて、こちらが話している内容をより聞き取りやすく、理解しやすく、了解度の高い送信信号になったということかもしれません。

ともあれ、音が小さく帯域の狭いビビビーーというような復調音の方が、今夜のバンドノイズとは交じり合わず結果として「浮かび上がる」ようなことになったのだろうか?とそんなことを想像してしまいました。

(当然のことながら、ある程度コンディションに恵まれていると、IC-7000純正ハンドマイクの豊かな音質の送信信号・復調音の方が聞き取りやすく了解度も高い!ということになりそうです)

数千キロ離れたところの無線局とのDX交信で、また相手局にも余裕のあるタイミングが見つかったら、送信途中でマイク交換して聞こえ方、とくに話している内容の聞き取りやすさ、「了解度」についてレポートしてもらって、それらの情報をある程度集めると、その様子がもう少し実感を伴って見えて、聞こえてくるのではと思います。

「DX用」「DX向き」というキーワードとともにネット上でもすぐ目にすることの出来る話題ですが、それらを信じないというわけではありません。でも、個人的にその点に必要性や興味が向いてくると、ものはためし!で色々やって、もっと遊んでやろうという気持ちになります。そんな面白い現象のレポートを一緒に遊んでくれて、送ってくださったローカルOMには本当に感謝、感謝です。こうした無線のひとつ、ひとつ、あれやこれやが、なんかとても楽しいです。いつもありがとうございます。


 追記 土曜日の朝 TGC-NET 7.096MHz

屋外のワイヤーDP・21MHzのまま、7MHzバンドを受信しています。土曜日の朝、7.096MHzでの15分のパイルアップを聞いていて思いました。

 復調音が重なり合うパイルアップは、まさに「普通の復調音が埋もれて聞こえる」なあと。

DXでパイルアップになっている時には、地球上のそれぞれの場所に発生している電離層に反射しつつ電波が届くわけですから、復調音もそれぞれ多種多用であろうと想像します。(海外局からいっせいにコールを受けてパイルをこなす経験がありませんから、あくまでも想像です)

そんな時に、普通の復調音は、多くのまともな復調音や少しずつ変異している復調音にもみくちゃにされるわけですから、そのいわば「特殊なノイズ」を突き抜けて、オペレーターの耳に残る復調音が必要!というような場面もありそうです。

かりにそれほどのパイルでなくても、いくつかのコールが重なり合うタイミングでは、復調音が同じタイプのものではなくて、特徴的な例えば硬い復調音というのは、やはり耳についてしまうかもしれません。

・・・ということは、DX運用されるすべての局が細く・硬い復調音で電波を送信しているとすると、その中では逆に太く豊かで柔らかい復調音が耳に残るということでもありそうです。

ただ、そこに音質の特性とオペレーターの好みの要素が絡むとまた少しずつ結果にも変化が生じそうですが。

(海外局の中には、エコーをかけて送信されている復調音を耳にすることも時々ありますが、エコーそのものが効果的というよりは、おっ変わった音だ!と思わせることができるならばその時にはエコー効果が本領発揮!ということになるのでしょうか(^-^))

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