※過去に書いている祖母の方は父方ですが、今回は
母方の祖父の方です。普段は寡黙な職人のような人。
ゆえに私が学生時代にはあまり会話は無かったですが、
私が社会人になってから仕事とは何か?を中心に
色々な言葉をもらいました。
「仕事は植物と同じや。すぐ成長するなんてことは
無いんやで」
「仕事なんていくらでも失敗したらええ。失敗せず
最初から上手くいくことなんてあらへん」
「電卓よりそろばんの方がええんや。そろばんは
途中で失敗したら気付けるんやで。あと桁数が
多いほどそろばんの方が便利や」
「仕事で怒られるか?怒られてるうちがええんやで。
誰も怒ってくれんくなったら自分の仕事に自信が
もてんくなる」
「やるべきことを淡々とこなしていくのが仕事で
一番大事やと思うんよ」
「税理士で苦労した事?そやな…酒が飲めんから
付き合いで苦労はしたわな」
「この歳(80超え)で仕事を続けてるんは好きやからやな。
ワシから仕事とったら何も残らんしな」
「台風が来たら畑が全滅してまう。その年は、や。
また来年頑張れば良い。人生と同じや」
「しっかり仕事するためにしっかり寝るんや。疲れてて、
しっかり仕事が出来るなら誰も苦労せえへん」
「子供の頃は本当に貧乏で食べ物にも苦労したからな…
今は毎日食べれるだけで十分なんや」
「東京からわざわざ来てくれたんや。交通費ぐらい
受け取っとけ。気にせんでええ。出張やと思えば
ええんや」
「タバコ吸ってるのは他に娯楽が無かったからや。
酒飲めんからな」
「かりんとうは昔から好きなお菓子でな。昔はこういう
甘いお菓子が全然無かったんや。いや、あったんかも
しれんけど、うちにはな…」
「給料なんて今も昔も安いで。高かったことなんか
あらへん。高かったのは一部の仕事だけや。畑やって
るのも自給自足のためやからな」
「プラモデル作ってるんか?ええな。うちは女2人
やからな(母とその姉の叔母)何買ったらええか全く
分からんかったわ」
「プラモデル買うなら金いるやろ。ならもう2万
やるわ。遠慮せんでええ。金使うやつが金もっとかな
あかんねん。経済回らんで」
兵庫県の世界遺産である姫路城がある姫路市で
生まれ生涯姫路で暮らした祖父。関西弁を
そのまま記載したので読みにくかったら申し訳
無い。でも標準語に直すのは亡き祖父に失礼だと
思ったので。