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シンプルが一番

2008年10月24日 | jazz
「テンダリー」で初めて経験するルバートが、上手く弾けない。
そもそもルバートって、テンポ指定が無い演奏なので、好き勝手に弾いても良いのだけれど、不思議なもので、かえって自由を与えられ過ぎると難しい。
まるで、人生のよう。

私の中のルバートは、麻生総理が好きらしい(笑)ホテルの最上階なんぞにある薄暗いラウンジのピアノで、タラリララ~ンなどと、思いっきりムードを出して弾いている感じ。

ピアノソロなので、アルペジオを入れたりカッコウをつけて弾いたら、慣れていない上につっかえるわで、弾いているうちにうっかりフゥ~と溜息が漏れ
弾き終わってから、照れ隠しに笑うしかなかった。

そして、先生が言われることには…
どうしても最初は、上手に弾こうとして、アルペジオやら、色々とオカズを入れすぎて…

つまりは、格好良く聴かせようと、オカズばかりを沢山並べ過ぎて、肝心な主食がおざなりになっていると指摘されたのだ。
確かに、この「おかず」という形容の仕方は良くわかる。
耳コピなどで仕入れた美味しいおかずを入れれば、素敵に聴こえそうな気もするし…

その上、ルバートはテーマを大事にしながら、タイミングと空間、そしてうねりも…何だか、だんだん分からなくなった。

しかし、最後に先生が弾いてくださったテンダリーのルバートは、タイミングと空間、うねりetcそれらが分かりやすく、とても簡単な演奏なのにムードもあり素敵だった。

結局、私がいつも言われてしまう SIMPLE IS BEST!
今回もこれに尽きた。

コメント
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