お題：外は雨

それが私の体液です。

心にも無い声で彼はそう答えた。
周りが無差別に天から降り注ぐ酸性の雨から逃げている最中だというのに、彼はあせろうともしていない。

カレーライスの美味しさはヤバイですね。ハヤシライスは認めません。

急に降りだした雨によって増水した川の中に取り残された彼はそう答えた。
たしかにハヤシライスの存在を認める事は出来ない。
だが命の危機が迫っているこの状況で出す話題ではないはずだ。
学校給食で、カレーライスのポジションにハヤシライスがいるのが納得いかない。
例えば、週に一回カレーライスの日があるとした時、ハヤシライスが出るとその週のカレーライスは出なくなってしまうのだ。
あいつのせいで、どれだけの人々が悲しんだことか。

これ以上、被害を出さない為にも、ハヤシライスの存在を認める事は出来ないのです。