気付けば大浜海岸の終点として目標にしていた公園が見える。
もうすぐで今日の寝床である焼津に到着だ。
この足の痛みもあと少しの辛抱だ。
そう、あと少しで…
時として言葉は微妙なニュアンスの違いにより、誤解を生み出してしまうことがある。
だが今回の場合はその誤解の仕方が違っていた。
あと少しと口にした距離は実際にはあと10キロ以上もあった。
誰に向けられた言葉でもなく、自らに話し掛ける言葉だった。
膝が今にも爆発するのではないかと不安になるほど痛かった。
ベンチを見つけると思わず膝を伸ばし、大の時になって腰を掛ける。
すぐにでも出発しなければならなかったのだが、足の痛みと体のダルさから立ち上がりたくなかった。
もうここがゴールであるように思いたかった。
現実を見たくなかった。
自分自身に嘘を付くほど辛かったのだ。
しかし現実は非常なもので、そんな嘘は全く通用しなかった。
ここから最後過酷な道程が待っていたのだ。
もうすぐで今日の寝床である焼津に到着だ。
この足の痛みもあと少しの辛抱だ。
そう、あと少しで…
時として言葉は微妙なニュアンスの違いにより、誤解を生み出してしまうことがある。
だが今回の場合はその誤解の仕方が違っていた。
あと少しと口にした距離は実際にはあと10キロ以上もあった。
誰に向けられた言葉でもなく、自らに話し掛ける言葉だった。
膝が今にも爆発するのではないかと不安になるほど痛かった。
ベンチを見つけると思わず膝を伸ばし、大の時になって腰を掛ける。
すぐにでも出発しなければならなかったのだが、足の痛みと体のダルさから立ち上がりたくなかった。
もうここがゴールであるように思いたかった。
現実を見たくなかった。
自分自身に嘘を付くほど辛かったのだ。
しかし現実は非常なもので、そんな嘘は全く通用しなかった。
ここから最後過酷な道程が待っていたのだ。