脇道に入り住宅街を通る。
街頭が全くなくなり、本当に真っ暗になった。
悪い予兆は事前に2回もあったのだ。
だがゴールが目前に迫り気の緩みがどこかにあったのかもしれない。
自転車は走行不可能な状態に陥り、相棒を押しながら今日のゴールを迎えたのだった。
健康ランドに着くといつもどおり風呂に入り、食堂で海老ピラフを食べる。
もはやコンビニで買った雑誌を読む気などおきなかった。
もうこれで今回の旅は終わりだろう。
いやチャリ旅自体終わりになるかもしれない。
明日にでも家に帰ろうと思った。
誰かと話がしたいと思い、チョークバッグに入れた携帯電話を取り出す。
しかし地面に打ち付けられた時に壊れたようで、画面には何も映らなかった。
心が落ち着かず何もできないのだが、何もしないと余計に落ち着かない。
眠くはないのだが仮眠室へと向かい横になることにした。
「せっかくのゴールデンウィークが残り無駄になっちゃうな…」
興奮しているためすぐに眠れるわけもなく、真っ暗な中頭の中が次々に働き始める。
「面白かったのに目的地に着くことなく、いきなり終わりか…」
つい数時間前まで走っていたことを考えると旅の終わりが突然来てしまったことに頭が理解できずにいた。
旅の終わりがこのような形で迎えてしまったことに情けなさと悔しさが胸の奥から込み上げ涙が流れた。
「いったい今まで何やって来たのだろう…」
東京からここまでの道程を思い出していた。
それは今では幻かのように儚い出来事であった。
しばらくそんなことを考えていると、いつの間にか眠りについていた。
街頭が全くなくなり、本当に真っ暗になった。
悪い予兆は事前に2回もあったのだ。
だがゴールが目前に迫り気の緩みがどこかにあったのかもしれない。
自転車は走行不可能な状態に陥り、相棒を押しながら今日のゴールを迎えたのだった。
健康ランドに着くといつもどおり風呂に入り、食堂で海老ピラフを食べる。
もはやコンビニで買った雑誌を読む気などおきなかった。
もうこれで今回の旅は終わりだろう。
いやチャリ旅自体終わりになるかもしれない。
明日にでも家に帰ろうと思った。
誰かと話がしたいと思い、チョークバッグに入れた携帯電話を取り出す。
しかし地面に打ち付けられた時に壊れたようで、画面には何も映らなかった。
心が落ち着かず何もできないのだが、何もしないと余計に落ち着かない。
眠くはないのだが仮眠室へと向かい横になることにした。
「せっかくのゴールデンウィークが残り無駄になっちゃうな…」
興奮しているためすぐに眠れるわけもなく、真っ暗な中頭の中が次々に働き始める。
「面白かったのに目的地に着くことなく、いきなり終わりか…」
つい数時間前まで走っていたことを考えると旅の終わりが突然来てしまったことに頭が理解できずにいた。
旅の終わりがこのような形で迎えてしまったことに情けなさと悔しさが胸の奥から込み上げ涙が流れた。
「いったい今まで何やって来たのだろう…」
東京からここまでの道程を思い出していた。
それは今では幻かのように儚い出来事であった。
しばらくそんなことを考えていると、いつの間にか眠りについていた。