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混凝土に咲く花のように


海外旅行記や国内旅行記など、数々の旅行記を連載中!
        HP『我道旅人』で更新内容をまとめて掲載

断続チャリ旅(いわき⇒仙台)地獄と天国

2007年12月05日 | 断続チャリ旅(いわき⇒平泉)
泊まる場所がないとなるとベンチに転がって眠ろうと考えを変えた。
だがよくよく考えてみるとここは森の都仙台である。
東北といっても大都会であるし、横になって寝るには少し寒い…
下手したら凍死してしまうかもしれない。
ここに来て寝袋を持ってこなかったことを凄く後悔した。

「しょうがない。今日は徹夜で走り通すしかないな…」

明日の目的地である気仙沼目指して夜通し走ることに決めた。
気仙沼に行けば健康ランドがあるみたいだし、着いたら昼から爆睡できる。

気仙沼で寝ることを想像することを糧に、覚悟を決めて気仙沼へと続く国道45号を目指すことにした。

「さらば仙台。俺はゆく。」

ただ眠気と疲れがペダルを漕ぐ足に重い鎖を縛り付けていたのは事実。
どうもスピードが出ない。

それに徐々に街頭のネオンが少なくなって来て、道がよく見えなくなってきた。
不安ばかりが頭の中に渦巻き、気持ちよく走ることなんてできない。

ダラダラと走り続けること数分、国道45号に乗り換え走っていると突如通りの反対側にサウナと書かれた看板が目に入った。
砂漠で遭難した人が何もない場所なのにオアシスが見えてしまうような錯覚にも似た感覚でかと思い、我が目を疑う。マジか…
目を凝らして看板を睨み付ける。

「や・やはり…サウナだ!!やった!!!!」

駐車場に自転車を停め中に入る。
震える体を湯船で温め、24時半にようやく今日の寝床に着くことができたのであった。
とても暖かく夢のような幸せな気分であった。
でも初日からこんなんじゃ本当先が思いやられるよ…

断続チャリ旅(いわき⇒仙台) カプセルホテル

2007年12月04日 | 断続チャリ旅(いわき⇒平泉)
国道6号に戻り再び走り出す。
もう17時を回り太陽も沈み掛かっていたのだが、まだ仙台まであと53キロもある。
すでにかなり疲れているため本当に仙台まで行けるのかかなり不安になる。
ただ徐々に涼しくなってきているので、走るには大分いい気温になってきた。
行けるところまでのんびりと行こう。

ヘッドライトを取り出し、自転車に結びつける。
電池が切れそうなのか、細々とした光を前方に灯しながら仙台を目指す。

20時に岩沼の空いた松屋でチキングリルを食べた後、21時半苦労の末ついに仙台に到着した。
勾灯台公園駅まで行き、今日の寝床として予定していたカプセルホテルを探す。
しかしどこにも見つからない。
コンビニに自転車を止めて手当たり次第カプセルホテルに電話を掛けてみるのだが、どこも満室だという。

なんだかだんだん腹が立ってきた。
本当に今日はゴールデンウィークなのか?
通りには飲み会を終えて騒ぎまくる酔っ払いどもや、寄り添うカップル達で溢れていた。
う・うぜぇ…

「誰がゴールデンウィークだというのに、こんな安いカプセルホテルに泊まるんだよ!みんなもっといい所泊まれよ!」

そんな言葉を声を大にして叫びたかった。
こんな大型連休にカプセルホテルをなぜ利用するのか全く理解ができない。
まぁ俺もそのうちの一人に含まれるのだが…

断続チャリ旅(いわき⇒仙台)大洲海岸

2007年11月30日 | 断続チャリ旅(いわき⇒平泉)
国道6号とは一端さようならをして県道74号に乗り換えた。
わざわざ乗り換えたのには訳がある。
県道74号はまさに言葉のとおり海の上を走っているのである。
正確にいうとここは大洲海岸と呼ばれる砂浜であり、左手には松川浦、右手には太平洋と海に囲まれた道路なのだ。

風により砂が道路上に溜まっている箇所が所々あり、とても走りづらい。
それに期待していただけに海に囲まれた道路という印象も思ったよりも薄かった。
ただ松川浦は海苔の養殖をしているようで、たくさんの竹竿が海面から垂直に立ち並んでいたのは綺麗だった。

国道6号に戻り再び走り出す。
もう17時を回り太陽も沈み掛かっていたのだが、まだ仙台まであと53キロもある。
すでにかなり疲れていたので本当に仙台まで行けるのかかなり不安になる。
ただ徐々に涼しくなってきたので、走るのには大分いい気温になってきた。
行けるところまでのんびりと行こう。
ヘッドライトを取り出し、自転車に結びつける。
電池が切れそうなのか、細々とした光を道標に仙台を目指す。

断続チャリ旅(いわき⇒仙台)ほっき飯

2007年11月24日 | 断続チャリ旅(いわき⇒平泉)
国道6号を北上し、南相馬市に辿りついた。
食堂の前に幟が出てほっき飯という言葉が目につく。
すでにお昼の時間も過ぎ、14時を回ってお腹も減ったし食べてみるか。

ほっき飯とは東北地方の郷土料理で、ほっき貝の煮汁を炊き込みご飯にして、その上に殻を外した身を乗せた丼系の食べ物であった。
俺が寄った店は値段は結構高かったがほっき貝がこれでもかというほど乗せてあって、腹を膨らますのに十分だった。

店でルートを確認した後、出発しようと自転車の前に行く。
すると店の旦那が外に出てきた。

「これからどこ行くの?」

今日は仙台まで行って、最終的には青森まで行きたいと答える。

「そうか。これでも飲みな。」

そう言うとリポビタンDを渡してくれた。
その親切な気持ちがとても嬉しかった。
こういった旅は旅先で出会った人達に支えられながらあるのだなと改めて思う。
疲れていたので肉体的にも精神的にもリポDは回復効果があった。
さてまた頑張りますか。

断続チャリ旅(いわき⇒仙台)New Machine

2007年11月23日 | 断続チャリ旅(いわき⇒平泉)
9時45分いわき駅を出発する。
今日の目標は仙台まで行くことだった。
ただ出発してすぐに見た道路標識には仙台まで140キロと書かれていた。

本当に今日は仙台まで行けるのだろうか?
出発して早々疑問が沸いた。
折りたたみチャリの時は100キロはおろか50キロ走るだけでも結構きつかったのだ。

11時になると1回目の休憩を取ることにした。
道の駅「ならは」に入り自転車を止める。

アップダウンがあった割には約1時間で20キロ走ることができた。
いつもと違い断然速い!
途中俺が前回乗っていたような折りたたみチャリに荷物を積み旅をしている人がいたが、やはりかなり遅かった。
昔の俺の幻影をあっさりと抜かし去ることができたのだった。

それだけではない。
車体が3キロくらい軽くなったため足に負担が全然掛からない。
ザックを背負っているので腰に負担は来るのだが、足は元気そのものだった。