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混凝土に咲く花のように


海外旅行記や国内旅行記など、数々の旅行記を連載中!
        HP『我道旅人』で更新内容をまとめて掲載

断続チャリ旅(いわき⇒仙台)

2007年11月22日 | 断続チャリ旅(いわき⇒平泉)
2005年5月4日

特急には乗らず、電車の中でオニギリを食べながらのんびりと鈍行でいわき駅までやってきた。
いわき駅は前回来た時よりもなんだか閑散としているように感じられる。
階段下の広場で輪行袋からクロスバイクを取り出した。

実はこのクロスバイクつい昨日通販で買ったばかりの言葉どおりの新品そのものの自転車だった。
本当なら早いうちから購入して準備をしておきたかったのだが、目前にならないと行動する気が起きず大切なゴールデンウィークの初日を潰してしまった。

ただ今回の新しい自転車は折りたたみ自転車ではなく、初めてのクロスバイクだった。
タイヤを外して輪行袋に収納することやフランス式のタイヤは初めてだったので、その調整や知識などの準備で一日要したので、そういった意味では丁度よかったのかもしれない。
昨日は夜中まで準備に手間取り、結局ほとんど睡眠時間を取ることができずにスタート地点へ立ったのだった。

自転車を組み立てるのに苦労していると道行く人達の視線が気になる。
周りの人達はそれほど気にはしていないのだろうが、俺としては1人でも立ち止まりこっちを見ているだけで何だか落ち着かなかった。

ベトナム旅行記 明日の予定

2007年11月03日 | ベトナム旅行記
夕飯を食べ終わると各自バラバラに帰る。
GHに戻ると、洗濯をお願いしようと汚れた衣類を袋に積めてフロントに持っていく。
秤で重さを量り、その重さ分の代金を支払った。

さて明日は何をしようか。

フロントの壁にはこのGHで申し込めるツアーの内容の張り紙があった。
温泉に行くツアーもあり少し興味をそそられる。
最近日本では温泉を求めて山奥を歩き回ったりしていたので、是非とも海外の温泉に行ってみたい。
しかしそんな希望も虚しく、他に誰も行く人がいないためツアーは催行されないようだ。

小野ちゃん達はクチトンネルに行ったならDMZツアーに行く必要はないと行っていたのだが、やはり今回はベトナム戦争とベトナム縦断がテーマだ。
南北に長いベトナムの丁度中心、ベトナム戦争の非武装地域を訪れずして今回の旅の目的を果たせない。
そこで当初の予定どおりDMZツアーに行くことに決めた。

ベトナム旅行記 フエでの夕飯

2007年11月02日 | ベトナム旅行記
GHのフロントに行くと日本人4人が漫画を読みくつろいでいた。
これから一緒に夕飯を食べに行くというので、同行させてもらうことにした。
2人をさらに加え総勢7人で夜のフエの道路を歩く。

ホーチミンでは愉快な旅人が多かったのだが、ここフエでは旅人というよりも無意味にダラダラと滞在している人が多かった。
年齢も俺よりも高く、ほとんどが社会人だった。
俺も一応社会人なのだが、なぜか話が全く噛み合わない。

近くの店に入ると1人1品ずつ適当に料理を頼み、ビンビールを分けて乾杯した。
正直この場の空気は好きではなかった。
これだったら一人で食べにきた方がよっぽど良かったかもしれない。
もっと有意義な熱い会話がしたいと思った。

適当に話に合わせ会話をしていると、なんだか俺の後ろのテーブルから聞き覚えのある声がするのに気付く。
振り返るとそこにはメコンデルタツアーのバスで一緒だったオノちゃんがいた。

思わず肩を叩くと「あー!!」と大声を上げて驚く。

「よっ元気?」

彼とは帰国の便が一緒だったのでどこかでまた会うと思っていたのだが、まさかこんな食堂で会うとは…
彼はDMZツアーから帰って来たばかりのようで、ツアーで一緒だった人とご飯を食べていた。

「せっかくなので一緒にどうですか?」

俺の隣の席に座っていた女の子が小野ちゃん達をテーブルへと誘った。
彼らはとてもパワフルで一気に場の空気が一変する。
俺にとってはすごく嬉しいことなのだが、他の人達には悪いことをしたかもしれない。

ベトナム旅行記 フエの宿

2007年11月01日 | ベトナム旅行記
薄暗くなった街並みに明かりが灯り始める。
フエに着いたことは分かるのだが、ここがどこなのか全然検討もつかない。
いったいどこで降りればいいのだろうか。
ふと通りを眺めていたら偶然俺が向かおうとしていたGHの名前が書かれた看板を見つけた。

慌ててバスの前へと荷物を抱えて走り、降ろしてもらう。
路上に出るとすぐに客引きの群れに囲まれるが、俺はもう行く場所が決まっている。
GHの看板目指して歩いていると客引きの一人が連れて行ってくれた。

今回はシングルの部屋にした。
ドミもいいのだが、今回はずっと誰かが必ず一緒にいたので、たまには一人でゆっくりしたかった。
わずか5ドルの部屋なのだが、テレビが付いているし、そのテレビはなんとNHKが映るというサービス付き。

「スゲー!サイコー!」

こんなちょっとしたことで幸せな気持ちになれる。
海外で見るNHKのテレビ番組は日本にいる時によく見かけたアナウンサーがごく日本のありふれた日常を伝えていた。
なんだか妙に遠い国の話のように見え、懐かしく思えた。

ベトナム旅行記 中長距離昼間のバスの乗り方

2007年10月25日 | ベトナム旅行記
中長距離バスはできるだけ昼間ではなく夜間走るものに乗りたかった。
それは昼間のバスでは出発して到着するだけで一日が終わってしまうということ、それに夜間乗れば宿代も掛からないといった理由が様々あったからだった。

今回夜行バスの良さがもうひとつ加わることになった。
いや良さというよりも俺は昼間乗るバスの乗り方を知らなかっただけなのかもしれない。
今回のバスで太陽光線に嫌というほど苦しめられることになった。

俺はGHのみんなに手を振るためにバスの左側の席に座ったのだが、これがそもそもの失敗だった。
ホイアンからフエまでは北上するためバスの進行方向左側の席は丁度西側にあたる。
午後13時からの出発だったため、太陽が沈むまでずっと西日を浴びなくてはならない。
夏の東南アジアの太陽光は本当に半端なく暑い。
しかもエアコンがなければカーテンもなく、さらには窓すら開けられないのだ。
まさにサウナ状態だった。

直射日光は堪らなく暑いのでベトナム笠を顔に被せ日よけ代わりにする。
しかしそれだけでは気休め程度にしかならない。
汗は流れあまりの暑さに意識は朦朧とする…

トイレ休憩の時に早めにバスに戻り空いてそうな右側の席に座った。
しかし恐そうな欧米人が「そこは俺の席だ。どけ!」と脅してくるので、言い換えそうとした。
座席指定じゃないんだからどこだっていいはずだぜ。
しかしすんなりそんな英語が出てくる訳もなく、渋々元の席に戻ることにした。
やばい… 暑すぎて何もできない… 眠ることすらできない…
そんな苦痛に耐えながら数時間、太陽が地平線へと沈み掛けいくらか涼しくなった頃フエへと到着した。