永谷園のCMで、遠藤関が歌う
「だっこだっこだっこだっこだっこちゃ~ん♪」
の、盛大な外れっぷりに
お茶の間の三半規管がおかしな事に。
CMが流れる度に平衡感覚がヤラレるの、どうしてくれよう。
きゅうです、ども。
さあ、東京入り初日の晩はお決まりのハシゴ酒。
まず一軒目に選んだのは、我らが師匠太田和彦氏が
大阪の『明治屋』、 東京の『斎藤酒場』、 名古屋の『大甚』
総じて「日本三大酒場」
と評する酒場のうちのひとつ、
斉藤酒場
開店は5時ごろなのだが、アタシ達は早めに到着したので店の前で暫し待機。
そうこうしてる内、振り返れば結構な人数が並んでた。
看板に灯りがともり 「創業昭和3年」 と書かれた店の暖簾が掛けられ、
“お待たせしました”の笑顔と共に温かい店内へと一組ずつ案内される。
一瞬で昭和30年代へとタイムスリップ!
年季の入った舟底天井に天然木をスライスした不規則なテーブル。
どこを見渡してもその時代の香りが漂ってくる。すんばらしい!!!
飾らない素朴な酒の肴にコップ酒。 愉しくて愉しくてワクワクが止まりません。
相席となったご常連の赤羽マダムと意気投合し、色々なお話を聞かせていただいた。
さすがご常連だけあって、お給仕のお姉さんや 代替わりした現在の女将さんも集まってきて
「富山」話で大盛り上がり。
聞けば皆さん、新幹線が開通したおかげで富山にいらした方ばかり。
がーさす、北陸新幹線。
女将さんはついこの間、立山に登ったそうで
お店のお手洗いには見事に紅葉した室堂の写真が飾られていた。
それにしても、ざっくばらんでオープンな店内だが、きちんと秩序が保たれており
各々お客が気持ちのいい距離感をもって酒を愉しんでいる。
それもこれも、この斉藤酒場が作り上げた歴史と懐の深さなんだろな。
と、丁度いい塩梅であっためられたお燗を呑みながら思った。
さあ、そろそろ次へと向かう時間となりまして、ご一緒していただいた赤羽マダムと固い握手を交わし
戸口までわざわざ女将さんにお見送りもしてもらい
笑顔でお店を後にした。
すてきな酒場には、必ずと言っていいほど素敵な出会いがある。
ありがとう!斉藤酒場。
つづく
でしょ~。(笑)
私もそう思います。