*午後5時のお茶会*

美しい聴衆の集まる時間

アレクサンダーテクニークWS

2012-10-03 20:23:10 | 日記
ヴィヴィアン・マッキーさんはなんとあの巨匠カザルスのお弟子さんでチェリストです。
そしてアレクサンダーテクニーク教師でもあります。

昨日は、アレクサンダー教師向けのワークショップにもぐりこませていただきました。
演奏家向けのWSはあいにく都合がつかなかったので本当にラッキー^^。

カザルスといえば私の大好きなコルトーやティボーとも共演も多く素晴らしい時代に生きた演奏家です。その教えを直に受けた方とお会いできるなんて夢のようです。


ATの考え方の一番重要な部分でもある「同時に、順番に」自分に対してくまなく意識を向けるレッスンは、夫のレッスンでもよく聞いていましたので、指導者向けのWSでしたが内容がよくわかりました。

どんな動き方を学ぶか、というよりは「考え続ける」ということのほうが重要なのだとおっしゃいました。

一度うまくいったからといって、同じやり方をキープするという考え方では必ずどこかで行き詰ります。これは自分の身体の状態でもそうだし、演奏上でもそう。生活全般に対しても言える事だと思います。


ましてや「この方法が最上だから」という理由で、自分にしっくりくる方法かどうかを無視してその枠にはめようと努力してしまうとか・・・これってよくある出来事だと思うのですよ。今までの自分の事を思い返しても。

理想をもつことは重要だけど、今ここで自分が何を思っているのかを無視して理想を追求しても必ずどこかで破綻がおこります。


80歳とは思えないほど、柔軟でユーモアにあふれているヴィヴィアンさんは本当に素敵だと思いました。そして、音楽に対する指摘はとても鋭く的確でした。

夫のグループレッスンでもそうですが、WSが終わるころになるとそこに居る皆がニコニコと楽しい雰囲気になるところがアレクサンダーテクニークの良いところでもあります^^