*午後5時のお茶会*

美しい聴衆の集まる時間

雨の記憶

2009-04-25 17:14:51 | 日記
今日はいちにち雨のようです。
この雨があがるとまたいっそう緑が深まっているのでしょう。

雨の音には思い出があります。
だいぶ前にフランスのメゾン・ラフィットという郊外の教会でピアノを弾きました。
その日も朝から1日雨で、日曜日ということもあり、町はお店もお休みで
ひっそりとしていました。

その日に弾いた曲は、ベートーベンのピアノソナタ「テンペスト」
リストの「エステ荘の噴水」そしてラフマニノフの音の絵。
偶然ですが、水の音にはぴったりの曲たちで・・
音響の良いホールではありません。教会は演奏の間、外からの雨の音がずっと聞こえていました。

1曲終わると雨の音。そして次の曲。終わるとまた雨の音・・

私のなかでは弾いた曲と雨の音がどちらもとてもバランスよく心地よくて、
初めて訪れたパリの風景と共に今では大切な宝物のような思い出になりました。
私もあの風景のなかに溶け込んでいるような・・



朝に弾く曲

2009-04-24 11:48:47 | 日記
指の練習がおわって
朝ピアノにむかってひく曲は・・

基本的に今日いまここで思いついた旋律。
最近ずっとバッハのフランス組曲です。今日は5番*
3日くらい5番が続く時もありますが、急に6番になったり2番になったり。
この朝のバッハがちゃんと弾けない日は1日調子がでません。

なにかに気をとられていたり、なにかあるたびに
変化している自分を発見して驚く今日このごろです。

ベルガマスク

2009-04-20 00:06:13 | 日記
ベルガマスク・・なんと素敵な響きのする言葉でしょう。
フランスの詩人ヴェルレーヌの「月の光」という詩の中に使われ
ドビュッシーがベルガマスク組曲として4曲の曲集を作曲しています。

直接の意味はイタリアのベルガモ地方の舞曲という意味ですが
このふたりの芸術家たちは、ベルガマスクを演じる人々を
詩や音楽にあらわしました。

優雅でどこか謎めいて・・幻想的な背景の中を色とりどりの衣装や仮面をつけた
ベルガマスクを演じる人々が通り過ぎていきます。
その仮面の下にはどんな人生模様が隠されているのでしょう。
音や言葉の中に見え隠れする幻想と現実が私たちをすっかり巻き込んでしまい
しばし時をわすれて自分の内部へと落ちていく感じがします。

でもそれは一時。
ベルガマスクはあまりにはかなく消えてしまいます。
けむりのように。

あれはなんだったのだろう・・
きっと心地よい余韻の残る作品です。


近江八幡

2009-04-04 16:36:32 | 日記
近江商人の町、近江八幡の八幡堀です。
桜のピンクと柳の若草色が堀に映り、その隙間に青空が
のぞいていました。

石畳を時々苔に足をとられながら歩きました。

船から

2009-04-04 16:24:00 | 日記
次の日は晴れたので島へ*

やはりどこか、とろりと空と水が溶け合うような湖面に
時々白い水鳥が家族でぷかぷか並んで浮かんでいました。

遠くに見える島が竹生島です。

びわ湖へ

2009-04-04 16:14:29 | 日記
近江今津の港から見た景色です。青くとろりとした湖面と
その先に見える対岸の山々との境がぼんやりとしていて
どこか現実から遠い風景に見えました。
この日は竹生島に向かう予定が風があまりに強くて
船が欠航になりました。

なので、電車でびわ湖一周*