*午後5時のお茶会*

美しい聴衆の集まる時間

祈り

2009-06-28 18:54:43 | 日記
教会で夕べの祈りに加わりました。
祈りの言葉に独特の節をつけて
ときおり沈黙をはさみながら
ひとつの音楽のように始まり
長い静寂のなかで終わりました。

怒りや悲しみが原動力になって
美術作品や曲がつくられる事はあると思いますが、
「怒り」や「悲しみ」自体を表現しているのでは
ないと演奏していてよく思います。

深い静寂の中で人と人を繋ぐもの、
神と人を繋ぐものはなんだろうと
頭ではない部分で考えました。



調律

2009-06-23 16:15:58 | 日記
なじみの調律師に朝からピアノを診てもらい
楽器もひとやすみ。少し病気もありますが
またきれいな音色をとりもどしたようです。

調律の間に楽譜の整理をしました。
私は作曲家のアルファベット順に
背表紙がきれいに揃っているのが好きです。
ただ、あれこれひっぱりだして
大抵はピアノ椅子の上に山積みになっていますが・・

シューマンのピアノ五重奏の楽譜。
ポーランドからカルテットが来日した際に
共演した曲です。
彼らの寄せ書きを見ていると
当時の雰囲気がよみがえります。

本当に夢のようにきらきら輝くような
素晴しい曲でした。

梅雨

2009-06-16 20:14:16 | 日記
外が一瞬真昼のように白く光り、
と思う間にピシャーンッ!!ときて
猫が跳びあがりました。
近くに落雷したようです。

あじさいは毎日色が変わっていきます。

昨日弾いた曲が今日はまた違う色になっています。
楽譜にかいてあることを忠実にまもって弾いたら
誰が弾いても全く同じ曲になるような気がしますが
それが不思議に、きちんと弾けば弾くほど
その人の個性がはっきりと現れてきます・・

練習はもちろん大切で不可欠だけれども
毎回「同じ仕上がり」に弾けるように曲を
固めてしまうとそれ以上先に進めないような
気がします。

あじさいは咲きたても美しくて
色が変わってもいつも美しい。




珈琲

2009-06-12 16:29:12 | 日記
珈琲を注文したらカレーがきました。
5人程でいっぱいになってしまうような
小さな珈琲店に不器用そうな店主がひとり。

色々な事を考えてすっかり煮詰まった頭に
丁寧に入れられた珈琲が
まっさらな時間をくれたような気がしました。

今日までに
明日までに
今週中に
今月までに

あせるのはやめよう。
焦るときは何かがまちがっているのかも
しれません。



シャンデリア

2009-06-09 23:01:41 | 日記
古いコンサートホールのロビー
見上げなければ見つけられない景色です。

きっと何十年も聴衆を照らし続けて
いるのでしょう。

レトロな手の込んだ暖かな光が
印象的でした。

6月

2009-06-02 20:57:19 | 日記
先日ご馳走になった鮎のお茶漬けです。
炭火でじっくりと焼かれた鮎に
つんとさわやかな山葵。

なにより久しぶりの宴と
皆でおいしくごはんのいただける幸せ。

軽やかな雨音とともに
6月がはじまりました。