来訪猫（２）

前回 猫が来訪してから、1週間程も経った頃だろうか。




朝、台所仕事を していたら、変な音が聞こえた。





ワタシは、また、テレビかな？ と、思った。







ふお～・・・。

・・・なんか、最近、

こんなシチュエーションがあったような・・・？






網戸にしてある窓に、

また、地域猫が来ているに違いない！










なんと、今度は　小鉄ではなく、黒猫あいちゃんが、怒っていた！




慌てて、カーテンを開けると、

うちの大事な あいちゃんに　

この前の黒い地域猫が、顔を近づけていた！

衝撃の光景に

ワタシは 慌てて 窓を閉めた。

 

なんて、怖い物知らずな猫や。

網戸が あるから、平気やと思ってるみたいやけど、

あいちゃんは、たぶん大型猫の血が 入ってて、

あんたより 大きいねんで！




あんたより、強いと思うで～！？

あああ、

窓の向こうを、悠々と、離れて行く 黒い猫が 忌々しい。

逃げ場のない、こっちの身にもなってくれ。


不測の事態に、野獣と化してしまった あいちゃん。

こんなん、どうやって鎮めたらいいんよ。

めっちゃ怒ってるやん！



本人も初めての体験だろうけど、

こっちもこんな事、初めてだ。

こんなに怒ってる猫に、下手にちょっかいかけたら、

怪我をするに違いない。


幸運な事に、いつもこんな時、

大騒ぎしちゃうレイちゃんは、



爆睡していた。


しかし、そこに、騒ぎを聞きつけた小鉄が 呑気に やって来た。

猫が喧嘩しても、直接、止めてはいけない。

と、以前、ネットで 読んだワタシは

ずっと律義に それを守っている。





そう言う時は、

他で大きな音を立てたりして、

猫の気をそらせてあげましょう。と、書いてあった。



しかし、今回は、いつものプロレスごっことは、訳が違う。

大きな音は、逆効果になりそうだ。

一体、どうしたら・・・。





ワタシは祈るように、見守った。




いつだったか、ネットで見た話を思い出す。

仲の良かった猫達が、何かの拍子に喧嘩して、

そのままずっと、仲が悪くなって、

１階と２階に分かれて 生活するようになったとか。



そんな事になったら、大変だ。

どうしよう・・・






ワタシは、やっと、「大きな音」以外で、








あいちゃんの気分を変える方法を 思いついた。







落ち着け、あいちゃん！

家の中は、安全や！

君のテリトリーは犯されていない！

大丈夫やで！

しかし、高いところに乗せたせいか

怒りは、治まるどころか、よけい、唸り声が、大きくなった。

今にも  飛び掛かりそうな勢いで、

小鉄も怯えているように、見えた。






ワタシは、耐え切れず、

ダンナちゃんの 部屋に逃げ込んだ。











それからは、ワタシも、パニクっていて、

細かいことは、よく覚えていないけど、

オロオロしてる間に、あいちゃんの興奮も 少し収まったように 見えた。












そのまま あいちゃんは　２階に上がって行って、

なんとか、騒動は収まった。


※ でも、昼頃まで、とっても ご機嫌が悪かった。

それにしても、あの黒猫め。





迷惑千万。




これから、その窓を開けてる時は、

すごく、気にして置かなけれなならないのか・・・と、思うと、

ワタシは とても  気が重くなった。
(；一_一)-3

※ そして、この窓が 前よりも 好きになってしまった 猫たち　

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