レイちゃんと階段
レイちゃんと階段・その後（１） の続きです。
その後、実は、階段の途中までは上がれるレイちゃん（犬）だけど、
ワタシがいくら促しても、レイちゃんは、階段を上がる事は、なかった。
ワタシは、レイちゃんの手足を持って、練習をしたりも した。
もう年だから、上がれなくても・・と言う気持ちと、
半分でも 上れるのなら、健康の為に、、、と、言う気持ちが交差した。
本当に 往生際の悪い飼い主だ。
それからまた、1週間後ぐらいの朝だった。
ワタシは、また、ベランダでタバコを吸っていた。
階段を上がれなくなった初めの頃は、
階段の下でうろうろしていたレイちゃんも、
今はもう、１階のリビングで 眠ったまんまだ。
そりゃあ、あんなトラウマが出来てしまっては、
ワタシに付いて上がる気持ちは、すっかり失せてしまった事だろう。
寂しいけれど、仕方ない。
全部、ワタシが悪いのだ。
タバコを吸い終わったワタシは、そんな気持ちで、部屋に戻った。
敷きっぱなしの布団の上に、
黒猫あいちゃんが 雄大に寝そべっていた。
階下に置いてきたレイちゃん事が、気にかかったが、
どうせ、寝てるやろし、このままブラッシングしてもいいか、、と、思った。
けど、ちょっと待って、、、先に 洗濯回してから・・・と、
階段を降りようとしたワタシは、息を吞んだ。
なんと、レイちゃんが、、、
薄暗い階段で ワタシを待っていた。
その健気な姿に、ワタシは、泣きそうになった。
（ 泣いてないけど。(^_^;)ゞ）
ワタシは、また、気付かずにタバコを吸っていた自分を情けなく思い、
ワタシを信頼して、静かに待っていたレイちゃんを、
心から 愛しく思った。
その後も、レイちゃんは、次女子の寝る前おやつ目当てに、
時々、階段を半分だけ、上がったけれど、
もう、ワタシに付いて来る事はなかった。
ワタシは、せめてもの償いに・・・と、
今更ながら、階段に余っていた滑り止めを 貼った。
いつもありがとう♪
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ここまで寄せたら、端まで貼っても一緒やのに（笑）
なんで隙間を開けたのか、、、あの日のワタシ。
ああ、悔やんでも、悔み切れない・・・。 まだ、続きます。(^_^;)ゞ
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