クローズアップ現代「私を叱らないで~脳科学で認知症ケアが変わる~」を見て
いろいろ参考になりました。
いつものようにポイントを3つ、まあ自分なりのまとめで上手くまとまっていません
1.中核症状と周辺症状
認知症介護で問題になり易いのは中核症状でなく周辺症状
2.「叱る介護」は認知症を悪化させる
周辺症状の抑制や改善に「接し方」が大きく関わる可能性が有る
3.認知症となっても維持されやすい能力がある
維持している能力をリハビリに使用する事が有効であることがわかりはじめてきた
ではいつものように項目毎にもう少し。
1.中核症状と周辺症状
番組では認知症の症状として症状が以下のものをフリップに上げていました。
「失語」「記憶障害」「暴言」「暴力」「徘徊」「妄想」
これらは引き起こされる原因から2つに分けることができ、
脳の器質的な障害によってもたらされる「中核症状」と個人やそれを取り巻く環境等によって引き起こされる「周辺症状」に分けることができるそうです。
「中核症状」に分類されるのが、「失語」と「記憶障害」
「周辺症状」に分類されるのが、「暴言」「暴力」「徘徊」「妄想」です。
認知症介護で問題になるのは脳の器質的な障害によって起こる中核症状よりも周辺症状とのこと。
2.「叱る介護」は認知症を悪化させる
ここで問題になるのは、介護する側が叱っている認識がなくとも、認知症患者は叱られていると捉える可能性があることです。
そして叱られ続けていると捉えストレスが溜まることで周辺症状の発症の引き金となる点です。
何より、ここで問題になるのは介護する側が叱っている認識がなくとも、認知症患者は叱られていると感じてしまう可能性です。
認知症の中核症状は脳の海馬という部分の萎縮などで起こる事が多く、会話の内容がそもそも伝わりにくくなります。
では認知症の患者さんはなにで叱られていると捉えるのか?それは
介護者の表情に対して反応しているということが最近の研究から判ってきているそうです。
海馬の萎縮→
会話の内容が伝わりにくく→
でも視覚による表情(怒り)への理解は残っている→
「叱られるている」という情報の蓄積→
ストレスにつながり、周辺症状の悪化を進める事に
会話の内容が伝わりにくく→
でも視覚による表情(怒り)への理解は残っている→
「叱られるている」という情報の蓄積→
ストレスにつながり、周辺症状の悪化を進める事に
ということらしいです。
3.認知症となっても維持されやすい能力がある
群馬大学大学院の牧先生の研究では、「喜びの表情」は読み取りやすいということが判ってきているそうです。
悲しみや嫌悪よりも読み取りやすい→より効果的?かもしれません。
こういった特徴を生かした取り組みとして試みられているのが
「にこにこリハビリ」
こういった取り組み以外に日常の介護や生活の中で大事になる項目が
→周囲からほめられ自信を取り戻すことで「物取られ妄想」が減少するケースも
できないことでなく出来ることを取り込んでいくというのがいいのではないでしょうか?
否定しない→ストレスの減少
褒める→生きがい、自信を取り戻す
役割を与える→簡単なことでも大事で褒めるという部分につながる
もう一点こういったリハビリは何時から行うべきなのか?という点。
群馬大学大学院の山口先生は、
早いほうがいい。認知症の有無に関わらず初めていいのでは?とおっしゃっています。
その人が大事というのを伝えるのが大事とも。
最後に自分の感じた感想を・・・
「否定しない」「褒める」「役割をあたえる」という認知症患者さんへの対処法。
文字にすると簡単なようですが介護する側、特に一緒に暮らす家族にとっては結構難しいんじゃないかな?
綺麗事では済ませられないことも多々有りますし・・・
色んな意味で余裕が無いと難しいんじゃないでしょうか?
だからこそデイサービスやデイケアなどで余裕を作った上で行っていくべきなのかな?とも感じました。
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