「自分の感受性くらい」 茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさをうしなったのはどちらなのか
苛立つのを 近親のせいにはするな なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを 暮らしのせいにはするな そもそもが、ひよわな志にすぎなかった
駄目なことに一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ
この詩を知ったのは、もう5~6年位前だと思いますその時 激しい衝撃 を感じました。
物事がうまくいかなかった時とか、苛立ち、私は、ひとのせいにしていたことがあります。
自分に都合が良い様に解釈していたのです。愚かさに、はずかしく反省しました。
自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ! この言葉 忘れないようにしようと思っています。
出来の悪いきり絵になってしまいました。(のりをつけ過ぎたようです)