人生いろいろ、たぶん大丈夫だ?

40代の中年おじさんです。「四十にして迷わず」うーん、迷える中年羊を誰か救いたまえ。

在日米軍基地 米軍と国連軍、「2つの顔」の80年史  川名晋史 著 を読んでみた!

2024年09月28日 10時02分14秒 | 社会
在日米軍基地のいくつかの司令部の国旗掲揚の場所には日本、アメリカの国旗の他に水色の国連の旗が掲げられています。これを初めてみた当時は単に国際連合のどこかの機関が在日米軍内に間借りしていると思って深くは考えてこなかったのですが、気になっていました。

タイトルに惹かれてこの書籍を手にとって読んでみると、今まさにその認識が誤りであることに気が付きました。基地従業員である日本人でもこの本に書かれている事実について知っている人は少ないのではないかと思います。基地の使用権や訓練コーディネイトに関係している人であれば知っているはずです。

本書には、なぜ在日米軍基地に国連の旗がはためいているのかその歴史を明らかにするとともに、日本における国連軍とはなにか、現在でもその効力が有効であり、現在の日本の周辺で起きている防衛に関する出来事にも密接な関係があること、更に沖縄の普天間から辺野古への基地移転に重要な要素になっていることが詳細に書かれています。

いろいろな興味深いことがあったのですが、個人的に謎が解明できたのが第7章で語られる民主党政権下で時の首相鳩山由紀夫が国外、最低でも県外移設と風呂敷を広げた普天間基地移設が、その後間もなく取り下げられたことです。
当時、ずいぶん大きなことを自由に表明したなと感じたのですが、すぐに取り下げられたことに違和感を感じていました。民主党が政権を取った直後であり、首相にになれば自由に国政を動かせると勘違いしている感があり、事務方である当時の外務省と情報の交換がうまく行っていなかったのでは、日本の防衛上触れることのできない闇のような事実を知ってしまったのではないか、などと思っていたのです。
この行為が原因でその後の沖縄と普天間辺野古基地移転問題がこじれて行きました。

本書では、まだ実証されていな事実として首相鳩山由紀夫が実は日本における「国連軍」の存在を知らなかった、そして普天間の基地は実は国連軍も使用する基地の一つであることも知らなかった、そのため基地移転における大前提の一つであることを知らぬまま風呂敷を広げた、としています。そもそも、国連軍の存在理由を知っていたのであれば「国外移転」などという言葉が出たはずがありません。闇ではなく、きちんとした歴史と事実に基づいた重要な事実だったのです。

その後政権を失った民主党及び元首相鳩山由紀夫等は、この件について何も語っていません。
第二次世界大戦が終わり80年、朝鮮戦争が始まって75年になろうとしています。国連軍の旗が在日米軍基地にはためいている限り、日本の戦後はまだ終わっていないのです。
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ムカつく!令和6年米騒動

2024年09月10日 21時44分47秒 | 社会
令和6年の秋、たしかに私達の周りからコメが消えています。近所の大手スーパーの売場にも販売用のコメはありません。2024年、令和6年の日本でこんな事が起こってよいのかという、怒りとムカつきがあります。以下そのムカつきポイントを上げていきます。
  • 本当に店頭からコメが消えたこと。
    • コメ不足の原因にはいくつかあるようです。昨年のコメの収穫量が少なかった、南海トラフの予報報道で不安を感じた人のコメの先買い、そして本当かどうか疑わしい、インバウンドによるコメの需要増加。
  • 政府の無策、農林水産省のおふざけ
    • 昨年の収穫量が少ないということであれば、この一年間無策だったのかと問いたいです。需要ギリギリの収穫なのであれば、備蓄米の在庫を増やしたり、海外米の購入を進めたりするべきでしょう。
    • 大きな災害に不安を感じると、食料を始め備蓄をする人が増えます。正月の能登半島地震で幕を開けた令和6年だからこそ、(食料の)危機管理に注意を払うべきだったでしょう。
    • そもそもコメは日本人の主食、それが3つくらいの要因が重なったからと言って市場から消えるのは、おかしいことであります。何かが間違って、うまく回っていないことがわかりました。
    • インバウンドの回復は、コロナ明けで誰でも予想できたと思います。そこに円安で来日するひとが増えたと言っても、税金を払っている日本国民の主食を食いつぶすほどの需要増加だったのか疑わしい。後付のこじつけのような気がします。
    • 農林水産省はSNSで遊んでいる場合ではない。
      • 過去に牛乳の供給過多?需要減少で若手官僚(あるいは玉子)がSNSで消費を訴えていましたが、これも農政の無策の結果ですよね。それをSNSで無邪気に広めている場合ではないのです。牛乳の需要と供給のミスマッチを解決できない結果が、数年後の主食のコメ不足につながっていると思います。
    • もう少しすれば今年の新米が市場に出てきます。落ち着いてそれを待ちましょう。
    • 政府はなぜ備蓄米を出さないのでしょう。少なくとも、店頭にコメが並んでいる状態を見せていたら、国民の不安感は生まれなかったはずです。
    • でもね、もしこのようなコメ不足という国家の一大事のときに、日本周辺で有事が起こったらどうするつもりなんでしょうね。海外との貿易は航路や航空路の制限になり、米に限らず品不足が起こるはずです。仕掛けてくるには相手にとってグットタイミングなのかもしれません。
コロナのときにマスク不足で大騒ぎになったとき、私は日本には本当に資源がないんだと実感しました。そして、日本人は流されやすい国民だということも思い知りました。今後、気候変動で農作物の収穫には変化が生じるでしょうし、国際情勢や経済情勢で日本の貿易も今までのようにスムーズな物流がなくなります。こんなタイミングで、また大きな災害が起こったら、日本はどうなってしまうのでしょう。
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