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福島の声を受け止めよ

2013年01月07日 | 反原発・脱原発・エネルギー
「県内全基廃炉」75.4% 本社県民調査
福島民報 1月6日(日)10時59分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130106-00000016-fminpo-l07

 この福島県民の思いを重く受け止めたい。原発再稼働をやむなしとする残り25パーセントも含めてだ。

 日経の1月3日号「見たい初夢 見たくない初夢 原発がいつまでも動かない」という特集記事は、ひどかった。

 そこでいっていることは、おおむね昨年末の社説の内容に沿ったものだ。

 <天然ガスなどの輸入が膨らみ、電気料金が上がり、貿易赤字が常態化して、所得や雇用の減少にもつながる。太陽光などの自然エネルギーを最大限増やすのは大事だが、原発に代わり主役になれるかは未知数。安全性を確かめた原発を再稼働させて電力不安を拭い、自然エネルギーの実力を見定めてから改めて中長期の政策を決める>(2012年12月30日社説)

 これだけなら、怒るが罵声をあげたりはしない。原子力の神話は、戦時中の日本の無敗神話のように、滅びゆく支配者には事故が起きようが揺るがない「神話」らしい。チープなイラストが、むかしカクマル、いま幸福の科学が得意とするデマ宣伝ビラのようだと冷笑していただけだ。

 しかし、日経は新年早々、原発停止のリスクを書き連ねる。

 「海外移転」「間引き運転で駅は人の山」「失業者が増える恐れ」「火力発電所の稼働拡大(CO2)」「停電で医療機器が使えないことも」「家庭は節電と値上げで負担増」「商店街に打撃」……さらに、「痛勤、銀行輪番休業」だそうだ。

 ふざけるな☆

 「海外移転」「商店街に打撃」は原発事故以前からの構造的な問題だ。「間引き運転で駅は人の山」など、おれの知る限り震災直後と御堂筋線のボヤ騒ぎくらいだ。

 「失業者が増える恐れ」? 嬉しいこといってくれるぜ。「失業者が増えたら恐ろしい」の間違いだろ? おかげでおれたち極左も、もちろん極右も、リクルートには不自由しそうにない。

 「火力発電所の稼働拡大」による地球温暖化より、いま目の前の放射性物質で汚染された福島と列島を直視せよ。除染事業をヤクザ企業に丸投げしておいて、何をいうのだ。「停電で医療機器が使えない」「家庭は節電と値上げで負担増」? 大衆を食い物にしながら日本共産党のように庶民の味方面するな。死ね!

 安倍、麻生、米倉、帝国主義ブルジョアジーどもは、まだ原発と核燃料サイクルを手放そうとしない。全く、この常軌を逸した原発推進は、「無制限の金融緩和」という将来世代にすべての負債を転嫁する放漫財政と重なる。

 福島原発のメルトダウン、米国でのシェールガス革命、そして再生エネルギーの価格下落。脱原発は、地球が自転するように誰にも押しとどめることのできない時代の流れである。福島第一の原子炉を作ったGEのCEO、ジェフ・イメルトでさえ、原発は「経済的に正当化するのが非常に難しい」とインタビューに答えたのは記憶に新しい。

 「選択と集中」のGEにとって、原発は一部門にすぎないということもあるだろう。アメリカ国内を見れば、スリーマイル事故以降30年間、アメリカでは原発の新設はなかった。……オバマが2010年にジョージア州で計画中のボクトル原発の2基の原子炉を許可したので、この記録は途絶えてしまったが。


 英国で3.2ギガワット(GW)の原子炉を建設するコストの推定値は2008年に40億ポンドだったが、現在では70億ポンド。ざっと1兆円。原発再稼動を求める経済界には、安全対策や廃炉後のコストを折り込んだ上での議論なのかということに尽きる。すでに経済的にも政治的にも原発を正当化することはできない。

◆原発は高くつく GEトップの発言は本当か
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0305I_T00C12A8000000/

 反原発・脱原発、そして脱東電・脱関電へ。東京都もたまには良いことをする。
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1212/28/news014.html


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