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智太郎さんからのコメント

2008年11月11日 20時58分46秒 | 日乗

〈くりのみ会〉に参加して下さっている智太郎さんから、ブログへコメントをいただきました。

《智太郎さんのコメント》
読書するには、その読み方が三通りあると聞く。 一つは、ただストーリーだけを追って読む。 二つには、時代的背景、社会情勢を考えながら読む。 三には、作者の思想、意図など、作者自身の人間を、洞察して読む。なかでも、とくに大事なのは三番目で、そうでないと、作品を十分に理解することはできない。 すべての著作は、これを読む人との対話であり、著者と読者との共同作品でもあると、自分は思う。

《私からのレスポンス》
智太郎さんこんばんは。
お久しぶりです。
読書には、読み方が三通りあるんですね。
了解です。
私の師匠も、三通りの読書法を提示していました。
参考までに…
①発散の読書
②教養の読書
③薫染の読書
中でも、薫染の読書を勧めれれていました。

三にちなんでの発展。
『臨床瑣談』の中にも、読書がらみではありませんが三がありました。
引用させていただきます。
診断とはレッテル貼りだという。ありうる誤解のために一言しておこう。T・S・エリオットは猫についての戯詩(邦訳、北村太郎『ふしぎ猫マキャヴィティ』)で、猫には三つの名があるという。世間通用の名、その猫の名、そして猫世界の名である。診断にも、それに似た三種がある。(少し省略しながら続けます)
①世間通用の猫の名
②その猫独自の名
③猫世界の名

患者のアイデンティティ(自己規定)が「何々病」「何々症」という精神科の病名や症状名になるのは悲劇的である。患者自身の自己評価に加わることが悲劇的なのである。「私は何々症です」には「きみは何々症そのものかね」「はぁ」「何々症が服を着てあるいているのかね」と応対したい。精神科医は、症状を無視するのではないが、面接の焦点は人柄に置きつづける努力が重要だろう。

 

智太郎さんのコメントに触発されて、「臨書瑣談」に引き戻されて、中井氏との対話を楽しんでいます。

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2 コメント

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失礼いたします。 (tenjin95)
2008-11-11 21:12:58
> 管理人様

なるほど、勉強になりました。
拙僧の場合には、智太郎さんの仰る2の読み方と、3の読み方をしている場合が多いですね。

また、来週、皆様と色々と勉強したいと思います。
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Unknown (くりのみ)
2008-11-12 05:50:12
>tenjin95先生 おはようございます。

智太郎さんの読書法三通り、面白かったですね。
確かに、先生の読書は、2・3の読み方ですね。
それと、幅広い読書には、いつも勉強させられます。21日の学習会、よろしくご指導ください。
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