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沢村昭洋さんの沖縄通信・・・高知人が作った「平城山」を聴く 

2012-08-27 | 高知のくらし

沢村昭洋さんの沖縄通信・・・高知人が作った「平城山」を聴く 

「ギター伴奏によるテナーの調べ」と題するコンサートが、那覇市の沖縄都ホテルの「虹のチャペル」で開かれ、聴きに行った。毎月、首里にある小さなホールのコンサートで顔なじみの糸数剛さんと奥さんの秀子さんが出演するからだった。

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糸数さんは、もとは高校教師だが、声楽を学んだテナー歌手。同時にギターも練習し、自分でギター伴奏をしながら歌えるという珍しい歌手である。

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拍手に迎えられて入ってきた。「宵待草」をはじめ11曲を歌ったが、その中に高知出身の2人が作詞、作曲した「平城山(ナラヤマ)」があった。

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歌ったのは、妻の秀子さん。楽曲紹介で「平城山は高知県出身の二人の作詞、作曲による曲です」とあった。高知県出身の私も、学生時代に聞いたけれど、もう忘れたのか、初耳だった。 

歌詞を紹介する。訳は自己流である。 

 1、人恋ふは 悲しきものと 平城山に もとほり来つつ たえがたかりき
  (人を恋するのは哀しいもの 平城山に めぐってきたが 耐えがたいことだ)
 

 2、古へも 夫(ツマ)に恋ひつつ 越へしとふ 平城山の路に 涙おとしめ
  (古い時代にも 夫を恋して 越えてきたという 平城山の路に いま涙を落している)
 

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歌詞は、宿毛市に生まれた北見志保子(1885-1955年)が大正9年(1920)に詠んだ短歌である。奈良県の平城山の丘陵にある磐之姫陵(イワノヒメリョウ)の周辺をさまよったさいに詠んだ連作の一つ。歌には、この当時の彼女の思いが込められている。
 志保子は歌人の橋田東声と結婚したが、弟子で12歳年下の浜忠次郎と恋に落ちた。いわば不倫の恋。志保子と浜を引き離すため、親族が浜をフランスに留学させたという。しかし、その後、彼女は夫と離婚し、浜への愛をつらぬき再婚したとのこと。
 磐之媛というのは、仁徳天皇の皇后だった。それが、紀州に旅に出ている間に、仁徳天皇は八田姫を迎えたので怒って筒城宮に帰ってしまった、という。
 そんな磐之媛の夫への思いと哀しみに、自分を重ねて詠んだのだろう。

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作曲は、平井康三郎(1910-2002年)。伊野町生れである。東京音楽学校バイオリン科に学び、作曲や合唱指導者として活動した。名曲「平城山」のほかに「スキー」「ゆりかご」「お江戸日本橋」など多くの童謡も作曲していることで知られる。
(注・ネットの「二木紘三のうた物語」など参考にさせていただいた)。
 「平城山」はもう何回となく聞いたけれど、こんなに生々しい恋心が込められた歌謡だとは思わなかった。秀子さんがソプラノで美しく歌い上げた。
 糸数さんは、息子さんのお嫁さんが高知県出身だとか。高知にも行ったことがある、と高知との縁を話していた。糸数さんは、「平城山」を歌うにあたって、高知出身の22人によって、作られたことを知り、コンサートでもわざわざ丁寧に紹介した。高知への思いが感じられた。  

 

沢村さんの沖縄通信 目次

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田舎暮らしを楽しむ、高知・四万十町の白岡さんご夫婦・・・② 古民家が変身

2010-06-10 | 高知のくらし
昨年暮れに、四万十町見付665の 林一将(かつまさ)さん宅を訪問したときに、

私設郷土資料館、古渓城と土佐藩窪川家老職・林家を伝える林一将さん1

郷土資料館、古渓城と土佐藩窪川家老職・林家を伝える林一将さんに関する記事

林さんから「大阪からこちらに移り住んで、地元にとけこんで素晴らしい田舎暮らしを楽しんでいる人がいる・・・」と聞いていました。

いつか"一度お会いさせてください!"と、お願いをしたままになっていました。

6月6日に、四万十町に出かける用事が出来たので、ひょっとしたらどうかな・・・と窪川に着いてから林さんに電話をしましたら、

「今日は町内一斉清掃で、この地区も70人くらいが参加して作業をしていて、白岡さんもいっしょでしたので大丈夫でしょう!」とのことでした。ラッキー!

林さん(78歳)は、地区長として地域のお世話をされていますが、白岡さん(68歳)が補佐役として関わってくれるので助かっています・・・と前回話されていたのを思い出しました。



林さんの車の後について3分ほどのところでした。

突然の訪問でしたが、林さんの仲立ちで、ご夫婦と実に楽しい時間を享受させていただきました。

田舎暮らしを楽しむ、高知・四万十町の白岡さんご夫婦・・・①心が安らぐ定住地探し



白岡さんは、50歳代くらいから体力の低下を感じて、退職するまでに第2の人生を"心安らぐところで"・・・と、定住の場所を、休みを利用して全国各地を回って探したそうです。

四万十川で、窪川の不動産屋さんに頼んでいて、・・・ちょうど空き家を紹介してもらい、

夏に来て、この場所は風通しが良く、日陰が涼しい・・・農村に居を構えれば落ち着いた生活が出来ると感じた・・・。



古民家を購入して、自分の好みで改修されていました。



この丸木の柱は、間伐材を自分で軽トラにつんで運んだ・・・とはなしていました。

白岡さんご夫婦の思いとこだわりを感じ、まさに"心休まる安住の地に変身"している風景を見せていただきました。





松の木のハリに使って・・・すっかり古民家は変身しましたが、おしゃれな中にも周りにとけ込んで落ち着きのある場所でした。







裏庭も前が開けて、向こうに林さん宅の"郷土資料館"の白壁が見えていました。



空き家が沢山あるけど、なかなか貸さない!

知り合いに、高知に来ないか!と言っている・・・と話してくれましたが、借家がネックと話していました。

林さんも、空き家は50~60軒知っているけど、なかなか貸さない!と話していました。

"どこの誰やらわからんものには貸さん!" という風潮が強くて、私が中に入って、私が保証するけん・・・あんたが責任もつかよ!・・・という流れでこれまで3軒ほど貸せた。

空き家対策では、行政がしっかりと関わって、"行政が責任を持つ"ことが出来れば・・・もう少し進むのではないか・・・地域の者のフォローと連携していけば!

地域にとけ込み、地域を元気にする取り組みを一緒に取り組んでいる白岡さんのような"田舎暮らし"を希望する移住者を、行政と一緒になって増やしたいと、熱く語ってくれました。

都会では、退職者はする事がないとのこと。

年寄りに元気で働いてもらうためにも、"田舎暮らし"は魅力があることを実感しました。



高知で暮らす
高知で暮らす。ポータルサイト(以下 当サイトまたはこのサイト)は高知県庁 産業振興推進部 地域づくり支援課が開設し、管理・運営しています。

高知県各市町村の空き家情報を掲載しています。



参考資料

楽しみながら情報発信!8月の「ブログ教室」終了
北海道・ニセコ町の・・・情報共有によるまちづくり・・・

北海道新聞より<ニセコの外国人予約、今冬も好調 件数、割合が昨季の2倍>
同スキー場によると、インターネットを通じた全体の予約件数は三百三十七件で、そのうち七十四件が外国人から。多くは豪州人ながら、ニュージーランド人、米国人からの申し込みもあった。昨年に比べて外国人からの予約件数、割合ともほぼ二倍に増加したという。全体の申込件数は昨年とほぼ同じだった。


北海道ニセコ町

住基人口 男: 2,280人 女: 2,392人 合計: 4,672人 世帯数


外国人登録者 男: 52人 女: 26人 合計: 78人



HN:でべそ

田舎暮らしを楽しむ、高知・四万十町の白岡さんご夫婦 に関するページ

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四万十町の見所・ウオッチング

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田舎暮らしを楽しむ、高知・四万十町の白岡さんご夫婦・・・①心が安らぐ定住地探し

2010-06-07 | 高知のくらし
昨年暮れに、四万十町見付665の 林一将(かつまさ)さん宅を訪問したときに、

私設郷土資料館、古渓城と土佐藩窪川家老職・林家を伝える林一将さん1

郷土資料館、古渓城と土佐藩窪川家老職・林家を伝える林一将さんに関する記事

林さんから「大阪からこちらに移り住んで、地元にとけこんで素晴らしい田舎暮らしを楽しんでいる人がいる・・・」と聞いていました。

いつか"一度お会いさせてください!"と、お願いをしたままになっていました。

6月6日に、四万十町に出かける用事が出来たので、ひょっとしたらどうかな・・・と窪川に着いてから林さんに電話をしましたら、

「今日は町内一斉清掃で、この地区も70人くらいが参加して作業をしていて、白岡さんもいっしょでしたので大丈夫でしょう!」とのことでした。ラッキー!

林さん(78歳)は、地区長として地域のお世話をされていますが、白岡さん(68歳)が補佐役として関わってくれるので助かっています・・・と前回話されていたのを思い出しました。



林さんの車の後について3分ほどのところでした。

突然の訪問でしたが、林さんの仲立ちで、ご夫婦と実に楽しい時間を享受させていただきました。



左が白岡さんご夫婦で、右端が林一将(かつまさ)さんです



白岡さんは、大阪の会社で FA(エフ・エー)関係の仕事をされており、(ファクトリーオートメーション(英: Factory Automation)とは、工場における生産工程の自動化を図るシステムのこと。FA(エフ・エー)と略される。) 技術部門をやっていたが、終盤は品質管理部門をやっており、

50歳代くらいから体力の低下を感じて、退職するまでに第2の人生を"心安らぐところで"・・・と、定住の場所を、休みを利用して全国各地を回って探したそうです。

どこでも良かったけど、能登半島や伊豆、八ヶ岳のふもとなどは、リゾート地と言う感じなので、定住としてはそぐわないと思ったとか・・・

移住して、自然が豊かで、心が安らぐ、落ち着いて暮らせる場所を探しました・・・とのこと。



四万十川で、窪川の不動産屋さんに頼んでいて、・・・ちょうど空き家を紹介してもらい、

夏に来て、この場所は風通しが良く、日陰が涼しい・・・農村に居を構えれば落ち着いた生活が出来ると感じた・・・。



62歳で退職して、平成16年4月にこちらに来たので6年が過ぎましたが、もっと早くきたらよかった・・・が実感ですとのこと。

移って感じたのは、人の人情の良さ。

受け入れられた、よそ者でなく仲間が増えた。(疎外感があると落ち着けないので・・・)

助け合い、何かやるにも協働でやろうと言う、今は薄れつつある中で、昔の"結い"のような形が残っている。

知り合いに、高知に来ないか!と言っている。とのことでした。



購入した古民家を、ご夫婦が気に入ったように改修して、なんともうらやましい"趣のある"空間と風が吹いていました。

昔、ご飯を入れていた木製の丸い"おひつ"が、写真のように壁の中に組み込まれて、落ち着きのおしゃれなインテリアとして、奥さんの自慢でした。





 

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