門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

昆虫標本の作り方〜2017.08.20名和昆虫博物館〜

2017年10月12日 | 生物

 息子その2その3のために岐阜県の名和昆虫博物館へ行きました。最近息子その1の恐竜イベントのために留守番続きでしたので。。。今回の目的はズバリ昆虫標本の作り方を聞くことです。くらげびとにその手の知識が全くないため息子その2が一人で作った作成中の標本を元にご指導いただきました。

  まずは死んだ虫を湯につけて軟化、展足展翅台代わりの発泡スチロールに昆虫針で固定したら仮止め針で足や羽を固定。この手順自体はOKだそうです。あとは防虫剤を置いて乾燥させ(今ココ)、仮止め針を抜いてラベリングするのですが。。。

 

『昆虫針を打つ位置が違います。前翅の硬いカブトムシなどは中心から左右どちらかにずらしますが、他の昆虫は原則胸の中心に刺します。』

「はい。」

 

『トンボの横向き標本は頭部を回して頭頂部と両眼が見えるように整えると学術標本と同じ仕様になります。』

「がく・・じゅ・・・?」

『研究者が作る標本と形が同じということです。』

「!」

『ところで、トンボのお腹の糞は出してありますか(絶食死させてますか)?』

「大きいの5個くらいポロポロしてました!」

『では、トンボのお腹に何か芯は入れてありますか?』

「エノコログサの茎を。。。」

『ああ、いいですね。芯が入ってないとトンボのお腹はすぐバラバラに壊れちゃいますから。。。』

「でもエノコログサの茎は胸の昆虫針で止めてない(=トンボの腹部に突っ込んでいるだけ)です。」

『そこまでしなくてもいいと思いますよ。むしろ何回も昆虫針を刺し直して標本を穴ポコにしない方がいいです。』

「あ、ほんとだ。」

などなど、質問者(息子その2、未就学児)のレベルに合わせて丁寧に教えてくださいました。お忙しい中ありがとうございます。教えていただいたことを念頭に置いて、また息子たちは標本作成に励むことでしょう、、、。 

 

参考:名和昆虫博物館



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