9・11テロをアメリカ政府はテロ計画を知っていながらそれを実行させたという陰謀説が流れたのは、今は記憶の片隅の埃(ほこり)の中に消え入りそうになっている。
陸路から車を猛スピードで吹っ飛ばし、バクダットに入るのは、金目当ての盗賊が跋扈(ばっこ)して未だに危険が大きいという。飛行機で入るのが一番だという。しかし、それでバクダットに入ったとしても誘拐は日常茶飯事で、警察にも届けず身代金を支払っているらしい。一時のイタリアで身代金ビジネスが流行っていた事を思い出す。そうしないと暮らしていけないのだろうか。
イラクの選挙で、テロが増えたようにも聞く。今度はアメリカ相手でなく自国民に対して自爆テロを行ったとニュースで伝えていたのを思い出す。治安も経済もいっこうに良くなっていないらしい。水、電気、復興もままならないという。しかして、フセインに虐げられていたシーア派は、喜んでいるだろう。が、今度は米国である。フセインより、治安も悪化したイラクは今後どうなるだろう。
自衛隊のいるサマワの情報は、ほとんど伝わらない。近くで、銃撃戦などがあったりしていると噂では流れてくる。サマワの住民は、日本企業がきてくれると思っていたというが、彼らのからすると銃を持った日本の兵隊がきたのだ。給水活動をしていたくらいしか、記憶にない。復興支援とは、何をしているのだろうか。日本はサマワに何をしたか、サマワ住民に伝わっているのかもよくわからない。
我が国政府は、2年間もの長きに渡って国税で自衛隊を派遣して何をしていたのだろうか。現地より、やはり米国のための駐留軍と言われても仕方が無い。
そのイラクは、内戦状態という。
宗派戦争は、悲惨なものになり、とどまる所を知らないのかもしれない。
シーア派とスンニ派を米国はおさめ切れるのだろうか。
しかして、いったい米国は自国の利益だけでこのまま動き続けてよいのだろうか。
誰も止められないし、止めようとすれば反米になる。米国のなすがまま、言うが如くしか動けない政治家。
次はイランの経済制裁が待っている。