『検証、大阪維新の会:「財政ポピュリズム」の正体』(吉弘憲介、ちくま新書、2024)
ISBN: 978-4480076274
●すでに書評も多くあると思いますが、基本的には、
・少数派や、重要と(あまり)認識されていない分野¥階層への税の再分配より、(それらの「身を切って」)「普遍的に」多くの人が喜ぶ政策へ配分する
という「財政ポピュリズム」があると、各種データを分析している。
●メモ的に書 . . . 本文を読む
『教養としての宗教入門』(中村 圭志、中公新書、2014)
ISBN: 978-4121022936
仏教など個別の宗教についての基礎知識というより、宗教ってそもそも何?という疑問から読んでみた本。
そのような知識の少ない自分には、「はじめに」や「序章」でも、結構考えさせられることが多かった。
いろんな説明があるが、例えば、
・「濃い」宗教=「いわゆる信仰の世界」と、「薄い」宗教=「知識や習 . . . 本文を読む
『歩く江戸の旅人たち』(谷釜尋徳、晃洋書房、2020)
ISBN: 978-4771032941
『江戸の女子旅』(2023)と同じ著者の本。
内容は重なることもあるが、距離などはより詳しい(たぶん)。
部分的に興味を引いたところをメモ。
■第3章や第4章
杖の使用率や使用方法、履き物の種類などについて、「○○名所図会」などの図を元に客観的な分析を試みておられます。
個人的には古い絵を . . . 本文を読む
『南紀と熊野古道』(街道の日本史36、2003)
ISBN : 978-4642062367
部分的に興味を引いたところをメモ。
●紀勢線のルート決定、興味深い。
確かに、御坊〜印南は不自然に山側ルート(御坊駅からの紀州鉄道も、町中心部から駅が遠いから建設されたとか)。
発電所やダム建設で、木材の筏搬出ができなくなる対応でもあったとか。
さらに、紀伊半島沖の航路は「幹線中の幹線」だっ . . . 本文を読む
『台湾のデモクラシー』(中公新書、2024)
ISBN : 978-4121028037
図書館の新着コーナーで、たまたま発見。
少し難しいところもあり、読み飛ばしたところもあるけれど、自分の経験や知識の背景を少し知ることができた。
これまで知っていた歴史や文化とは、異なる側面を少し知ることができて、よかったです。
例えば、
・選挙キャンペーンは、アメリカの影響もあるが(ショー的 . . . 本文を読む
道路の歴史に関する本を3冊、ざっと読んでみました。
備忘を兼ねて、少しメモしておきます。
基本的に、道路に関するいくつかのことが知識として得られたので、悪くなかったです。以下は、読んだ順です。
● 1)『日本の古代道路 道路は社会をどう変えたのか』(近江俊秀、角川選書、2014)
ISBN: 978-4047035485
・古代の(律令国家による)道路は、結構まっすぐで、幅も10メートルほど . . . 本文を読む
『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書、2020)
ISBN: 978-4106108204
図書館の窓口近くで発見して、借りてみました。
かなり早く読める本ながら、内容は深くて有用と思えました。
タイトルがキャッチーで、それだけで何か分かった気になってしまいそうでした。
いろいろなことが書かれていますが、私的に思いっきり要約すると、、、
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・問題行動をしな . . . 本文を読む
『バカと無知:人間、この不都合な生きもの』(新潮新書、2022)
ISBN:978-4106109683
こういった類いの本はあまり読まないのですが、こちらのブログで紹介されていて、読んでみることに。
http://blog.livedoor.jp/amiur0358/archives/1081239372.html
まぁ確かに、他の人を見て、なぜそんな思考や行動をするのかと、不可解なことも割と . . . 本文を読む
熊野古道に関する本(など)の紹介・続きです。備忘的に。
●藤原定家日記の現代語訳
雑誌『明月記研究』11号(2007.12.)
https://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11154748 に、
「建仁元年十月『熊野行幸記』を読む」との記事があります(p.2-70)。日付ごとに(?) 本文・訓読・大意・注解の順に記載されています。現在も跡地とされる場所が残っている王子の名前が記載さ . . . 本文を読む
『耳の聞こえない人、オモロイやん!と思わず言っちゃう本』(星湖舎、2019)
ISBN:978-4863721043
https://online.univ.coop/book/products/detail.php?item_code=19660743
手話の話題から、友人が送ってくれた写真に写っていた本。
「聴覚障害者」に色んなタイプの人がいて、十把一絡げに「聞こえない人」と認識するのは間違 . . . 本文を読む