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システム担当ライブラリアンの日記

図書館システムやサービス系の話題を中心に。最近、歩き旅の話題も。

『検証、大阪維新の会:「財政ポピュリズム」の正体』(吉弘憲介、ちくま新書、2024)

2024-11-20 21:45:25 | 本の紹介
『検証、大阪維新の会:「財政ポピュリズム」の正体』(吉弘憲介、ちくま新書、2024) ISBN: 978-4480076274 ●すでに書評も多くあると思いますが、基本的には、 ・少数派や、重要と(あまり)認識されていない分野¥階層への税の再分配より、(それらの「身を切って」)「普遍的に」多くの人が喜ぶ政策へ配分する という「財政ポピュリズム」があると、各種データを分析している。 ●メモ的に書 . . . 本文を読む

『教養としての宗教入門』(中村 圭志、中公新書、2014)

2024-10-16 21:06:54 | 本の紹介
『教養としての宗教入門』(中村 圭志、中公新書、2014) ISBN: 978-4121022936 仏教など個別の宗教についての基礎知識というより、宗教ってそもそも何?という疑問から読んでみた本。 そのような知識の少ない自分には、「はじめに」や「序章」でも、結構考えさせられることが多かった。 いろんな説明があるが、例えば、 ・「濃い」宗教=「いわゆる信仰の世界」と、「薄い」宗教=「知識や習 . . . 本文を読む

『歩く江戸の旅人たち』(谷釜尋徳、晃洋書房、2020)

2024-09-19 20:15:24 | 本の紹介
『歩く江戸の旅人たち』(谷釜尋徳、晃洋書房、2020) ISBN: ‎ 978-4771032941 『江戸の女子旅』(2023)と同じ著者の本。 内容は重なることもあるが、距離などはより詳しい(たぶん)。 部分的に興味を引いたところをメモ。 ■第3章や第4章 杖の使用率や使用方法、履き物の種類などについて、「○○名所図会」などの図を元に客観的な分析を試みておられます。 個人的には古い絵を . . . 本文を読む

『南紀と熊野古道』(街道の日本史36、2003)

2024-09-09 20:49:15 | 本の紹介
『南紀と熊野古道』(街道の日本史36、2003) ISBN ‏ : ‎ 978-4642062367 部分的に興味を引いたところをメモ。 ●紀勢線のルート決定、興味深い。 確かに、御坊〜印南は不自然に山側ルート(御坊駅からの紀州鉄道も、町中心部から駅が遠いから建設されたとか)。 発電所やダム建設で、木材の筏搬出ができなくなる対応でもあったとか。 さらに、紀伊半島沖の航路は「幹線中の幹線」だっ . . . 本文を読む

『台湾のデモクラシー』(中公新書、2024)

2024-09-03 21:43:08 | 本の紹介
『台湾のデモクラシー』(中公新書、2024) ISBN ‏ : ‎ 978-4121028037 図書館の新着コーナーで、たまたま発見。 少し難しいところもあり、読み飛ばしたところもあるけれど、自分の経験や知識の背景を少し知ることができた。 これまで知っていた歴史や文化とは、異なる側面を少し知ることができて、よかったです。 例えば、 ・選挙キャンペーンは、アメリカの影響もあるが(ショー的 . . . 本文を読む

道路の歴史に関する本3冊

2024-07-02 22:04:51 | 本の紹介
道路の歴史に関する本を3冊、ざっと読んでみました。 備忘を兼ねて、少しメモしておきます。 基本的に、道路に関するいくつかのことが知識として得られたので、悪くなかったです。以下は、読んだ順です。 ● 1)『日本の古代道路 道路は社会をどう変えたのか』(近江俊秀、角川選書、2014) ISBN: 978-4047035485 ・古代の(律令国家による)道路は、結構まっすぐで、幅も10メートルほど . . . 本文を読む

『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書、2020)

2024-05-19 18:13:51 | 本の紹介
『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書、2020) ISBN: 978-4106108204 図書館の窓口近くで発見して、借りてみました。 かなり早く読める本ながら、内容は深くて有用と思えました。 タイトルがキャッチーで、それだけで何か分かった気になってしまいそうでした。 いろいろなことが書かれていますが、私的に思いっきり要約すると、、、 --------------- ・問題行動をしな . . . 本文を読む

『バカと無知:人間、この不都合な生きもの』(新潮新書、2022)

2024-04-09 22:00:13 | 本の紹介
『バカと無知:人間、この不都合な生きもの』(新潮新書、2022) ISBN:978-4106109683 こういった類いの本はあまり読まないのですが、こちらのブログで紹介されていて、読んでみることに。 http://blog.livedoor.jp/amiur0358/archives/1081239372.html まぁ確かに、他の人を見て、なぜそんな思考や行動をするのかと、不可解なことも割と . . . 本文を読む

熊野古道に関する本など (2)

2024-03-29 17:46:53 | 本の紹介
熊野古道に関する本(など)の紹介・続きです。備忘的に。 ●藤原定家日記の現代語訳 雑誌『明月記研究』11号(2007.12.) https://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11154748 に、 「建仁元年十月『熊野行幸記』を読む」との記事があります(p.2-70)。日付ごとに(?) 本文・訓読・大意・注解の順に記載されています。現在も跡地とされる場所が残っている王子の名前が記載さ . . . 本文を読む

『耳の聞こえない人、オモロイやん!と思わず言っちゃう本』(星湖舎、2019)

2024-03-05 21:33:07 | 本の紹介
『耳の聞こえない人、オモロイやん!と思わず言っちゃう本』(星湖舎、2019) ISBN:978-4863721043 https://online.univ.coop/book/products/detail.php?item_code=19660743 手話の話題から、友人が送ってくれた写真に写っていた本。 「聴覚障害者」に色んなタイプの人がいて、十把一絡げに「聞こえない人」と認識するのは間違 . . . 本文を読む